至上の魅惑 ボスコフスキー指揮ウィーン・フィル「Invitation to a Strauss Festival」
ウィーンへの憧れをかきたてたカラスの妙演〜ヨハン・シュトラウス2世のワルツ。
《英 ワイドバンド ED2 盤》GB DECCA SXL6242-4 ヴィリー・ボスコフスキー INVITAION TO A STRAUSS FESTIVAL ソプラノ歌手ではなく、ツィターの名手、アントン・カラス(1906〜1985)。ツィターというのは、40本ほどの弦を指で弾いて鳴らす民族楽器で、ウィーンのホイリゲ(居酒屋)の喧騒のなかで、その素朴な響きを鳴り渡らせていた。アントン・カラスも居酒屋の奏者だったが、1948年、彼の演奏を聴いた映画監督のキャロル・リードが、オーソン・ウェルズ主演の映画「第三の男」の作曲を依頼、カラスが弾いた《ハリー・ライムのテーマ》は、映画とともに大ヒットした。
クラシック・ファンには親しいエピソードが伝えられている。ヴァイオリンを弾きながらウィンナ・ワルツを指揮して一世を風靡したウィリー・ボスコフスキーが、ウィーン・フィルとシュトラウスのワルツ《ウィーンの森の物語》を1962年に録音する時、曲の最初と最後にツィターが奏でる、のんびりした調べを、わざわざアントン・カラスに依頼した。演奏は大評判になり、この魅力的なワルツの人気をより高めたのである。
ボスコフスキーの指揮は、ワルター、カラヤン、クライバーといった大指揮者たちの演奏にくらべると、ずっと現代的な表現で、旋律線をきれいに浮き立たせながら、きりりと引き締まった表現をする。伝統をしっかりと身につけているせいか、どの演奏にもウィーンの香気があふれている。
ヨハン・シュトラウス楽団は毎年ヨーロッパ中を演奏旅行して、旅先の郷土楽器をワルツに取り入れていった。それが他の楽器で代用できるくらいのものではなかったところが、ヨハン・シュトラウスの作曲技量を図れる。ブラームスが交響曲の世界で大成することを目指していたから、ヨハン・シュトラウスは交響曲を書かなかった。歌劇を一度は書いたが、喜歌劇に進んだのも親友への義理立てだろう。
本盤は中でも大評判を得た名盤で、特別仕様の、3枚を録音したLPです。「Invitation to a Strauss Festival」
1966年リリース。優秀録音。
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