音質は圧倒的にETERNA盤が優れている*クライバー指揮シュターツカペレ・ドレスデン ウェーバー・魔弾の射手
通販レコードのご案内 ちょっとユニークなダーク・オペラです。
《独ブラック銀文字盤》DE ETERNA 8 26 431-433 カルロス・クライバー ウェーバー「魔弾の射手」 その日は射撃競技。“魔弾”を手に入れ名誉を得たかった青年。ところが青年がほんとうに得たかったのは少女の思い。思いもしなかったこと。それは、その少女の命が“魔弾”の対価だった。
舞台上では“魔弾”に取り憑かれ踊らされる青年。指揮台ではクライバーダンス。名舞台は数多い《魔弾の射手》ですが、名盤というと思いつくのは指折れるほど。その数がきわめて少ない録音のなかでも放つオーラは、ひときわ個性溢れている。
リハーサル模様と本番を収録した映像がある。『魔弾の射手』のリハーサル中、クライバーは言う。「おカタイ演奏に傾きつつあるようだ。それは一番避けたかったことですね。無難にすませるくらいなら、批判されて殴られる方がマシです」。綿密なリハーサルをしておきながら予定調和を嫌う彼の音楽との向き合い方がよく表れた言葉である。
クライバーの録音で正規盤として出ているのは10枚余りにすぎない。ベートーヴェン、ウェーバー、シューベルト、ブラームス、ワーグナー、ヴェルディ、J.シュトラウスII世 … そのどれもが密度が濃く、驚くほど鮮明で、生命感にあふれ、作品の魅力を満喫させる演奏だ。
カルロス・クライバーのグラモフォン・デビュー盤として知られる名盤で、発売当時の批評でも、「文字通りオペラティックとしか言いようがない劇場的魅力」などと早くもその才能を絶賛されていましたが、実際、レントラーなど通常の演奏とのあまりの違いっぷり、大胆すぎるほどの鮮やかさにド肝を抜かれた方も多かったことでしょう。
東独 ETERNA とドイツ・グラモフォンの共同制作で録音されました。この盤に関しては、音質は圧倒的に ETERNA 盤が優れていると断言できます。
1973年1月~2月ドレスデン、ルカ教会録音。
■ステレオ録音、優秀録音、名演、解説書付き、豪華布張りボックス。
許光俊氏が「もし1枚だけというのなら、私はウェーバー「魔弾の射手」を選ぶ。素直に「ああ、すごい」と溜息をつかせるような演奏だ。序曲を聴いただけで、弱音の暗さ、緊張感、ホルンの牧歌的のどかさ、悲痛な弦の歌、膨れあがるような迫力 … 密度の高さにうならされる。」と絶賛するクライバーの傑作。
50歳を超えたクライバーが地元バイエルン国立歌劇場を手玉に取ったとも云える精妙に彫琢された音楽の鼓動。その音楽の流れにあわせ自由に変化していくいきいきとした躍動感は、まさにクライバーならでは。
クライバーという人はそのキャリアからして変わっていた。父は戦前にベルリン国立歌劇場の音楽監督を務めた名指揮者、エーリッヒ・クライバー。幼いカルロスは、ナチスの政策に反抗した父に伴われ、ブエノスアイレスに移住。1952年、22歳の時にラ・プラタの劇場で初指揮を体験し、2年後にはポツダムの劇場でオペレッタを振り、ヨーロッパ・デビュー。その際、著名なエーリッヒの息子であることを隠し、カール・ケラーという偽名を使っていた。それから間もなくライン・ドイツ・オペラの指揮者となり、以後チューリヒ歌劇場、ヴュルテンベルク州立歌劇場、バイエルン州立歌劇場を渡り歩く。音楽以外の責任(オーケストラや歌劇場に付き物の政治的な面倒事)を負うことを拒否し、常任指揮者や音楽監督などの要職には就こうとしなかった。名声が高まったのは60年代後半から。レパートリーが狭く、コンサートの数が少なく、キャンセル魔で、録音恐怖症で、インタビュー嫌いで、それでも、いったん指揮台に立てば華麗なタクトで観客も評論家も虜にしてしまう。彼こそ真の意味でのカリスマであった。
ちなみに、自分の活動スタイルについて、クライバーは独特のユーモアを交え、「腹が減った時だけ、指揮をやる」と語っていたらしい。この一見身も蓋もない言葉が意味するものは、ポストにしがみつき、スケジュールに流され、音楽活動をルーティン・ワークのようにこなしている人々への静かな反発であり、そういうことを当然のようにさせているクラシック界という名のビジネス社会に対する自分なりの態度表明でもあったのだろうか。
通販レコード詳細・コンディション、価格
プロダクト
C. M. Weber - Der FREISCHUTZ Freischütz - CARLOS KLEIBER- レコード番号
- 8 26 431-433
- 作曲家
- カール・マリア・フォン・ウェーバー
- 演奏者
- ベルント・ヴァイクル ジークフリート・フォーゲル グンドゥラ・ヤノヴィッツ エディト・マティス テオ・アダム ペーター・シュライアー フランツ・クラス ギュンター・ライブ ゲルハルト・バウル(語り) ライプツィヒ放送合唱団
- オーケストラ
- シュターツカペレ・ドレスデン
- 指揮者
- カルロス・クライバー
- 録音種別
- STEREO
BLACK WITH SILVER LETTERING, STEREO 3枚組(130g/130g/140g)。
コンディション
- ジャケット状態
- M-
- レコード状態
- EX
- 製盤国
- DE(ドイツ)盤
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34-20435
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