銘盤ベスト*コリン・デイヴィス指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管 ストラヴィンスキー・春の祭典、ペトルーシュカ、火の鳥

武者がえし

2018年09月17日 05:30

通販レコードのご案内 ハイセンスで風格にみちたストラヴィンスキーのバレエ音楽の名演。

《蘭レッド盤》NL PHILIPS 6725 017 コリン・デイヴィス ストラヴィンスキー・春の祭典/ペトルーシュカ/火の鳥 イギリスを代表する名指揮者デイヴィスがコンセルトヘボウを振った《火の鳥》全曲版。細部まで神経の行き届いたクールでエレガントな表現の中に暖かさを保ち、作品に生き生きとした生命力を吹き込んだデラックスな名演を繰り広げています。作曲された順番でセッションが完成されていった、録音の素晴らしさも特筆ものです。
 PHILIPS特有の中低音が厚くて、自然な暖かみがある。これが「コンセルトヘボウ」の響きか。特に様々な打楽器群の存在感とか、オーケストラ全体が俯瞰できる距離感が楽しめる。それに爆演系ではないコリン・デイヴィスのオーソドックスなスタイルで、ひとつひとつの旋律を紡いでいるようであって、必要にして存分に控えめな「タメ」「節回し」「歌」が揃っている。コンセルトヘボウといえば、いっけん何もしていないようで、じつは微に入り細に入り旋律の端々まで魂が籠もっていて、聴きこむほど痺れるように美しい。大づかみな流れを大切にした、自然体の演奏ではあるのですが、もともとがメルヘンな曲。豊満で夢見るようなオーケストラの魅力に酔いしれたい。聴き疲れしない、やんわりと深い響きに包み込まれていると、とてもくつろげる。バレリーナの筋肉質な姿を見せるような、オーケストラの機能性を聴かせる録音とは世界が違う。
 それに先立つ2曲も、ともに音そのものの動きを純音楽的にシンフォニックに描き出した演奏で、その一分の隙もなく進行する音楽は《春の祭典》では圧倒的クライマックスを築きあげます。ロイヤル・コンセルトヘボウは1990年代にリッカルド・シャイーと、このセッションから30年の時を経てマリス・ヤンソンスがチクルスを完成しているが、やはり3作すべてとなると単独の指揮者としてはコリン・デイヴィスの本セットがハイセンスだ。スコアにある音がゆたかな雰囲気をもって生きいきと鮮明に聴こえてくるアナログ最盛期の名録音です。
1976年11月(春の祭典)、77年10月(ペトルーシュカ)、78年11月(火の鳥)アムステルダム、コンセルトヘボウでのステレオ・セッション録音。優秀録音、名演。
コリン・デイヴィス (Sir Colin Rex Davis, CH, CBE, 1927年9月25日〜2013年4月14日) は、英ウェイブリッジ生まれの指揮者。ロンドンの王立音楽大学でクラリネットと指揮を修める。1957年のBBCスコティッシュ交響楽団を皮切りに、1967年BBC交響楽団首席、1971年コヴェントガーデン王立歌劇場音楽監督、1981年バイエルン放送交響楽団首席指揮者などを歴任。1995年からはロンドン交響楽団首席指揮者、その後ニューヨーク・フィルハーモニー管弦楽団をはじめ欧米の主要オーケストラの客演ほか、英を代表する指揮者として活躍。
 ドイツ系音楽に定評があり、オペラとコンサートの双方の領域で第一級の指揮者として名声を得る。2007年、ロンドン交響楽団総裁に就任、ドイツのドレスデン国立歌劇場管弦楽団の名誉指揮者も務めた。

通販レコード詳細・コンディション、価格

プロダクト

Stravinsky, Sir Colin Davis, Concertgebouworkest ‎– Le Sacre Du Printemps • Petrouchka • L'Oiseau De Feu, Philips ‎– 6725 017
レコード番号
6725 017
作曲家
イーゴリ・ストラヴィンスキー
オーケストラ
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
指揮者
コリン・デイヴィス
録音種別
STEREO
RED WITH WHITE LETTERING, STEREO 3枚組(100g/110g/100g)。

コンディション

ジャケット状態
M-
レコード状態
EX++
製盤国
NL(オランダ)盤
レッド・ラベル 白文字》赤色の地に「PHILIPS」の社名ロゴが大きく印刷された、このラベルは1960年代の半ばから1980年代までの長きにわたって使用されてきました。ご存知のように、この頃の同レーベルには名演・名録音盤にあふれています。「HIFI-STEREO」と印刷されたマルーン・ラベルの再生音と比べて、ホールトーンを積極的に捕らえた録音は、ホールの平土間の少々後方の席で聞いたサウンドイメージですが、実際にホールで聞くよりも各楽器のディテールが手に取るようにわかり、しかも決して混濁することがありません。それは演奏の録音後に、ホールトーンを録音してブレンドして創りだされた独自製法が施されていて、ここに、アナログ録音の完成されたひとつの姿として雰囲気豊かな再生音になっている理由を見出すことができそうです。なお、初期のものはロゴが銀色で、後期のものは白で印刷されています。

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