雰囲気満点★名盤 チョン・キョンファ、ケンペ指揮ロイヤル・フィル ブルッフ・ヴァイオリン協奏曲1番、スコットランド幻想曲

武者がえし

2018年08月14日 22:30

通販レコードのご案内 ときとしては耽溺に過ぎるのではないかと思われる主観的な音楽を聞かせてくれます。

《英ナローバンド、ED4盤》GB DECCA SXL6573 チョン・キョンファ ブルッフ・ヴァイオリン協奏曲1番・スコットランド幻想曲(ED4初出) 彼女の録音歴の中でもプレヴィンと録音したチャイコフスキーとシベリウスの協奏曲の次くらいの最初期の録音ですが、録音そのものに雰囲気があって、たっぷりとしたヴァイオリンを聞かせる。
 チョンはヴァイオリンを朗々と響かせながら、ときとしては耽溺に過ぎるのではないかと思われる主観的な音楽を聞かせてくれます。
のちにバルトークやプロコフィエフ、それにブラームスのソナタで聞かせてくれた厳しい表情の音楽とは違って、懐かしのチャイコフスキーやシベリウスと同じ雰囲気です。
 ケンペ/RPOの伴奏は、決してヴァイオリンを打ち消すようなことはなく、チョンに合わせて、たっぷりとした深みのある響きでサポートします。一方でオーケストラを鳴らすべきところでは堂々たる音楽を聞かせてくれるので、ヴァイオリンだけでなくオーケストラを聞く楽しみが堪能できます。

 レコードのステレオ録音は、英国 DECCA が先頭を走っていた。英 DECCA は、1941年頃に開発した高音質録音 ffrr の技術を用いて、1945年には高音質 SPレコードを、1949年には高音質 LPレコードを発表した。その高音質の素晴らしさはあっという間に、オーディオ・マニアや音楽愛好家を虜にしてしまった。ステレオ録音黎明期(れいめいき)1958年から、FFSS ( Full Frequency Stereo Sound )と呼ばれる先進技術を武器に、数多くの優秀なステレオ録音のレコードを発売し、アナログ盤時代の高音質録音の代名詞的存在として「ステレオはロンドン」というイメージを決定づけ君臨しつづけた。1958年より始まったステレオ・レコードのカッティングは、世界初のハーフ・スピードカッティング。 この技術は1968年ノイマン SX-68 を導入するまで続けられた。

最近のワイドレンジだけれどもどこか薄い音とは違う…

 その真相はニール・ヤングによる今のアナログ・レコードへのダメ出しが分かりやすい。

 現在は CD 音源、ハイレゾ音源、デジタル・ストリーミング音源と音質も方式も様々だが、アナログ・レコードもアメリカのアンティークショップから発売されるものを中心にブームになっている。
自身もストリーミング会社を起こしたニール・ヤングがアナログ・レコードに対して物申した。
現在のアナログ・レコードは CD マスター音源から作られており CD を超える音質となっていないそうだ。そして、これはデジタルよりもアナログが優位だとは言ってはいない。

 SACD で日常的に聴いているとワイドレンジにゆとりがあることが感じられる。デジタル録音はアナログ・マイクで拾った音をデジタル化される。CD 用のマスター音源は、これにイコールではない。市販されている CD は規格が定められていて容量に制限が有る。
低い音、高い音(正確には周波数帯だが)を CD に入れられる範囲にカットされている音を聞いている。
一方、その昔のアナログ・レコードはアナログで録音され、その音源からレコードを製作していたので全ての拾える限りの音を捉えていました。ただプレス時の条件で個体差があるし、再生を重ねた時の摩耗、そして40年、50年もたった当時のレコード盤に使用されたマテリアルの経年劣化など、レコード盤の物理的な限界はあるとしてもね。

 デジタルは経年劣化や摩耗による低音の破壊は起こらない。ハイレゾ音源とは、デジタル録音した時にカットしていない音質を保ったままデジタル化した音源だ。(アナログは60分の音楽は60分分の録音テープが必要ですが、デジタルでは一様ではない。だから一概には定められないが、現在の市販 CD にハイレゾ音源のそのままを入れると10分ぐらいの再生しかできないので商売に成り立たない。)マーティ・フリードマンもタモリ倶楽部で空耳アワード2015の回の時に音楽はベースラインが心地よいのに、「パソコンで音楽聞くと悲しくなります。ベースが聞こえないじゃないですか」って嘆いていましたね。
1972年5月ロンドン、キングズウェイ・ホールでのレイ・ミュンシャル&ジェームス・ロックによる優秀録音、名演、名盤。
レコードサウンド/カテゴリ指定

通販レコード詳細・コンディション、価格

レコード番号
SXL6573
作曲家
マックス・ブルッフ
演奏者
チョン・キョンファ
オーケストラ
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
指揮者
ルドルフ・ケンペ
録音種別
STEREO

NARROW BAND ED4, STEREO。


【ヴィンテージ鑑定のポイント】Hi-Fi レコードの名盤が多い、イギリス・デッカのセンター・レーベルのデザインは年代別に4つのグループに分けることができる。それぞれを、English DECCA を記号化してオーディオファイルは ED1, ED2, ED3, ED4と呼んでいる。また、それら中でも、ED1 から ED3 までを「ラージ・ラベル」、ED4 を「スモール・ラベル」と大別している。ラージ・ラベルは、スモール・ラベルよりもセンターレーベルの大きさがひとまわり大きい。また、レーベル中にデザインされている銀色の帯(黒色で「 FULL FREQUENCY 」と書かれている)の幅が13ミリメートルあり、ED4 よりかなり広いため、「ワイド・バンド」とも呼ばれている。
ED4(SXL ナローバンド ))
 ED4 スモール・ラベルと日頃は呼んでいます。ED1 から比べると中央の「FULL FREQUENCY ...」の幅が狭くなり重量も軽くなります。ナローバンドが初版になる LP も多くあり、製盤技術、材質は安定していて再生の難しい ED1 と比べて再発盤でも初版より優れているケースも有ります。SXL 6435 と 6447 、6449 以降はナローバンドが初版となります。総じて価格は手頃ですが、SXL6529(メータ指揮ロス・フィル 「惑星」)、SXL6721(チョン・キョン・ファ バッハ パルティータ)等は高額です。この2枚はジャケットの痛みが激しくても一度は手元に置きたいと思うものなのでしょう。
ジャケット状態
M-
レコード状態
M-
製盤国
GB(イギリス)盤
詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。 


オーダーは
品番 / 34-21517


販売価格
5,000円(税別)


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