イタリア作曲家ヴォルフ=フェラーリ生まれる ― 1876年1月12日
新春恒例のニューイヤー・コンサートで創立175年を迎えるウィーン・フィルは、その記念の演奏会の指揮者に「100年に1度の天才」と呼ばれる若干35歳の若い指揮者を選んだ。グスターヴォ・ドゥダメルがコンサートの一曲目に振った、レハールはニューイヤー・コンサート初登場。これが2017年最初に聞く音楽となった。他にスッペ、ワルトトイフェル、ニコライの曲が登場した。
新年を迎えて、朝は氷点下の気温だったと言いますが、寝ていて寒かった。といった感じではなかったし熊本市内は最高気温8度から12度の温かい日中の日々が続いています。強い風が吹いているのは高い空の雲の動きが早いことで感じます。しかし、日陰でも襟を立てるくらいではありません。
クラシック音楽で日本で良く好まれていると思われるのは『交響曲』、『管弦楽』。レコードでの流通のこれが大きく閉めています。次いでピアノ音楽、モーツァルトやショパン、ベートーヴェンと言ったところでしょうか。毎月行っているレコードコンサートでも、会場に来場された会員にリクエストを問うと、『来年のプログラムには、ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲や、スッペの軽騎兵とかがあったら聴かせて欲しい』と『お願いしますばい』と乞われるほどです。
スッペはウィーンのオペレッタの火付け役ですし、黄金期をつくりだしたのがレハール。ワルトトイフェルのスケーターズ・ワルツも、ウィンナ・ワルツとして一般的に認識の高いことでしょう。作曲家の名前やオペラのタイトルでは、その旋律は思い浮かびにくいでしょうが《マドンナの宝石》は、かつて《聖母の宝石》として、音楽を聞くと誰もがよく知っている好きな曲だと必ず答えてくれます。
この日が誕生日のエルマーノ・ヴォルフ=フェラーリは、20世紀前半のイタリアで流行したヴェリズモ・オペラー市井で実際に起こった事件を題材にしたオペラーただ一作で、その名が現在まで残された。1911年に初演されて、それなりにヒットした《マドンナの宝石》だ。