GWホワイトエンジェル★マリア・カラスのステレオ録音★プレートル指揮パリ管 プッチーニ:歌劇《トスカ》全曲

武者がえし

2019年03月15日 05:15

通販レコードのご案内アピールすべきをズバリと堂々と誇らしげに。英国EMIステレオ盤としては最高の音質を誇るSAN100番台、貴重なステレオ録音の初期盤です。

《英ホワイト・エンジェル、ホワイト・アンド・ゴールド盤》GB EMI SAN149-50 カラス&プレートル プッチーニ・トスカ(全曲) 気がつけば半世紀ずっと君臨しているのは、流行や風潮に流されやすい世の中でガッツリ伝えたいことだけを強調した演奏だからでしょう。プレートル(92歳)自らも「私は単なる指揮者ではなく解釈者である」と述べていることから伝統的な演奏形式を踏襲しない解釈に関しては評価の分かれるところである。しかし、2016年時点でスクロヴァチェフスキ(92歳)やマリナー(92歳)と共に1920年代に生まれた最高齢現役指揮者の一人であり、その高い独創性と華やかな創造力による比肩のない演奏は一聴に値する。
 かねてから手がけていたリヒャルト・シュトラウスのオペラに加え、様々なドイツ音楽との関わりを深め、ベートーヴェン、ブラームス、ブルックナーの交響曲を中心に構成されたツィクルスでも伝統的な演奏形式を踏襲しない型破りの解釈だったことでも言える。
 プレートルの知名度を挙げるひとつの契機となったマリア・カラスとの共演は、1961年に行われた『パリのマリア・カラス』の録音で、カラス本人がプレートルをお気に入りの指揮者として指名したことに始まる。カラスは歌手としてすでに下り坂にあり、実際にはコンサートツアーにおける13回の共演と18回のオペラでの共演記録しか残っていない。録音としても正式なスタジオ録音としては、ビゼーの『カルメン』全曲と、カラスにとって2回目のスタジオ録音であるプッチーニの『トスカ』全曲、フランス・オペラ・アリア集『パリのマリア・カラス』の3録音しか残されていない。
 1964年に行われた、マリア・カラス2度目の「トスカ」セッション録音。翌1965年にオペラからの撤退を表明したカラスが最後に選んだのは、愛着ある「トスカ」でした。旧盤での輝かしい声の響きには及ばないものの、磨き抜かれた表現力を活かした歌唱と迫真の演技にやはり引き込まれます。

 昨今、女神を意味するディーヴァという言葉が安易に使用されるきらいがある。しかし、真にディーヴァらしい、気品に満ちたディーヴァを戦後のオペラ界で探すとなれば、やはりマリア・カラスとなるでしょう。しかし、そのマリア・カラスと云え、真のディーヴァの地位に留まっていられたは、英 EMI のレッグと関係を持った1952年ごろから1964年晩年のトスカ録音の12年位と以外と短い。
 海運王オナシスとの恋にやぶれ、晩年催眠剤に頼り、孤独の中、53歳でこの世を去ったマリア・カラスは波乱万丈(はらんばんじょう)の生涯をおくった伝説のプリマドンナです。カラスほど 悲劇のヒロイン を演ずるのに相応しいプリマドンナはいない。
 マリア・カラスの表現は、ビブラートもちょっと耳につく感じもあり、とにかくアクは強いです。技術的には完ぺきではないんですけど、音楽が生きていると言うんですかね。なんと言ってもプレートル/パリ国立歌劇場o.の音色にラテン的な明晰さがあふれているのがいいですね。しかも軽妙なリズムで覇気があります。非常に快活で生き生きしてるのです。旋律ものびのびと歌ってます。ホルンの軽い音色にかかるヴィブラート、これがまたフランス的で粋ですね。なかなかこの生命力はいいですね。
 生命感と強い説得力がある録音が気がつけば半生記経過しようとしている。録音1964年12月。この録音が今日まで色褪せないのは、カラスの魅力の全てを表出した強烈な歌唱とカラスの生涯が重なっているからではと思います。1962年7月パリのサロワグラムでのセッション、声の調子やその気迫と歌心は全盛期を過ぎていますが素晴らしい。かつてのカラスのソプラノよりも少し重い声質で、メゾのような響きを持っています。
 本盤を聴き直す度に、カラスは紛れもない不世出のソプラノだったのが良くわかる名盤です。
1964年12月、パリ、サルワグラム優秀録音、名盤、名演、ブックレット付属。
■初発:1965年
レコードサウンド/カテゴリ指定

通販レコード詳細・コンディション、価格

レコード番号
SAN149-50
作曲家
ジャコモ・プッチーニ
演奏者
マリア・カラス カルロ・ベルゴンツィ ティート・ゴッビ レオナルド・モンレアーレ ジョルジョ・タデオ
オーケストラ
パリ音楽院管弦楽団
指揮者
ジョルジュ・プレートル
録音種別
STEREO

WHITE ANGEL ED1, STEREO 2枚組(150g/150g), Release 1965, Stamper 2G/2G 2G/5G。


ホワイト・エンジェル
1960年代の初め、英 EMI はオペラや、声楽といった部門に特化した SAN シリーズを新たに作った。EMI がエンジェルマークを復活させたラベルでニッパーとエンジェルが両方描かれているのはレコード会社の興隆を誇っているようです。デザインは金色の地に白色のニッパーとエンジェルが上下に描かれ、中央上部に扇形で「HIS MASTER'S VOICE」と書かれています。SAN 101 ~ 203 辺りがこのデザイン。セットもの箱入りとして販売されることも多くありました。ラベル面の SAN とは別に箱自体に SLS のセット番号が振られていますので、カタログ番号は時に混乱してしまいます。
ジャケット状態
EX
レコード状態
M-
製盤国
GB(イギリス)盤
詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。 


オーダーは
品番 / 34-22456


販売価格
20,000円(税別)


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