音楽のためのセレナード◆唯一絶対盤 サー・マルコム・サージェント指揮ロンドン響 ヴォーン=ウィリアムズ 有名管弦楽集
通販レコードのご案内貴重な英国EMIテスト盤で両面プレスではなく、片面2枚組枚。ジャケットもデザイン中だったのか、EMIスタッフ直筆。
《英EMI テスト盤》GB EMI ALP1499 サージェント・ロンドン響 ヴォーン=ウィリアムズ・有名管弦楽集 世界に「惑星」という曲が広まったのは、この録音の LP が当時物凄く高音質だったから』という話が必ず引き合いに出される、エポックメイキングな盤はカラヤンだが。それに先駆けてステレオ録音を成し遂げていたのがサー・マルコム・サージェントだった。サージェントの指揮ぶりは華麗なスタイルでしたが、実際の演奏の方は洗練された趣味の良いものが多く、曲想の変わり目で幾分テンポ落とし気味にして次第に加速していくのはサージェントの常套手段で、明るく、管楽器の扱いも面白いが、ボールトに比べると楷書体の幾分ひんやりとした感触。この辺りがサージェントの独特のバランス感覚なのかも知れません。
『惑星』の録音ではボールトが多いのが有名だが、サージェントも多い。CD時代になってライヴ録音も聴くことが出来るようになって尚更煩雑になった。イギリス人指揮者の『惑星』録音は並外れて多い。作曲したホルスト自身の指揮でのSPレコードから競合したらセールスに結びつかないだろうと思えるぐらいだ。
また、サージェントは合唱にも強い指揮者で作曲家でもあったことから、合唱大作をよくとりあげており、得意の『メサイア』に至っては4度も録音(1927・1946・1959・1965)しているという徹底ぶりでした。でも、お国ものとして仕方ないのかイギリスではヘンデルやハイドンがロンドンに渡って以来、バロック後期から200年間イギリス人作曲家を輩出できていなかったのだから『イギリスにも作曲家がいる』とアピールしたかったのだろう。
いまでこそ、ヴォーン=ウィリアムズというとイギリス音楽を代表する作曲家として認識されるようになってきたが、一昔前の日本では、彼も無名の作曲家の一人だった。それでも、ホルストやブリテンを除く他のイギリスの作曲家たちに比べると認知度は高い方で、RCAからプレヴィン指揮ロンドン響による「南極交響曲」などのLPが数枚発売されていた。「グリーンスリーヴズ幻想曲」や、「揚げひばり」を音楽の授業で聞いて、もっと聴いてみようと紹介されていた「トマス・タリスの主題による幻想曲」までは、心地よい音楽だなと学習していた、私がイギリス音楽に興味を抱くようになったきっかけが、実はこのプレヴィン盤「南極交響曲」だった。ヴォーン=ウィリアムズの魅力は、何と言ってもその多彩な表現力である。イギリスの田園風景やバロック音楽のような、「しんみり」、「しっとり」とした繊細な曲調の作品もあれば、豪快かつ勇壮な音の饗宴もあるし、ユーモラスな音の遊戯を楽しむことができる作品もある。彼は多種多様な楽器等の組合せによって、非常にバラエティに富んだ曲作りを行っている。
例えば、交響曲第8番のように楽章ごとに楽器の編成をかえることによって、それぞれの楽章に異なったイメージを与えることに成功している。また、「南極交響曲」でも、女声合唱とソプラノ独唱、オルガンを駆使し、リヒャルト・シュトラウスも「アルプス交響曲」で使用しているウィンドマシーンを取り入れることによって南極の幻想的かつ厳しい自然をうまいこと表現している。このような柔軟な発想に基づく曲作りが、彼の作品の人気を盛り上げる重要なポイントであり、日本でも徐々に人気が高まってきた秘訣は、実はここにあるのではないだろうか。
本盤は、1959年ステレオ初期の名録音。『音楽へのセレナード』は4人のソリストと合唱の版による唯一の録音。サージェントはあくまで控えめでありながら、曲の核心を突いた感動的な演奏を得意とする指揮者であった。彼の残した録音は数少ないが、その中でもこの演奏は最高の演奏のひとつに数え上げられるだろう。「すずめばち」「グリーンスリーヴズ幻想曲」「未知の世界」などといった有名な曲がラインナップにある興味深さも本盤の価値を高めています。
マルコム・サージェントは、もともとオルガニストで作曲家。指揮者デビューは1921年のプロムスのことで、以後、オーケストラの指揮と合唱指揮の分野で活躍して1947年にサーの称号を授与され、ヘンリー・ウッド卿の歿後「プロムズ」演奏会を引き継ぎ、翌1948年から亡くなるまでプロムスの首席指揮者を務め、その数500回以上、20年以上にわたり熱心にその隆盛に尽くした。
現今と違って「プロムス」の総帥たるサージェント卿の責務はきわめて重く、ひと夏で催される「プロムズ」演奏会の半数近くを自ら指揮しなければならなかった。亡くなる前年の1966年に限っても、サージェント&BBC響の「プロムズ」登場は、18回を数えている。そのなかで彼は、エルガーの《エニグマ》変奏曲、第二交響曲、《ゲロンティアスの夢》、ディーリアスの《生のミサ》、ホルストの《惑星》、ヴォーン=ウィリアムズの第2交響曲、ウォルトンの《ベルシャザールの夢》など重要な英国作品、アーサー・サリヴァンの喜歌劇のハイライト、ベートーヴェンの《第九》まで指揮している。
最終夜「ザ・ラスト・ナイト」では芳紀26歳のマルタアルヘリッチ嬢が登場し、サージェントの指揮でプロコフィエフの第3協奏曲を弾いた。1960年代は新旧両世代が共存する最後の時代でもあった。その過労のせいもあったのか、サージェント卿は翌67年には膵臓癌に冒され、同年の「ザ・ラスト・ナイト」では舞台上から「来年またお逢いしましょう」と聴衆に呼びかけたのが最後の挨拶となり、その2週間後に急逝した。享年72。
通販レコード詳細・コンディション、価格
プロダクト
Elsie Morison, Marjorie Thomas, Duncan Robinson, Trevor Anthony, Chorus And London Symphony Orchestra, Sir Malcolm Sargent – Vaughan Williams, Serenade To Music, Fantasia On Greensleeves, Towards The Unknown Region, Overture The Wasps
- レコード番号
- ALP1499
- 作曲家
- レイフ・ヴォーン=ウィリアムズ
- 演奏者
- エルシー・モリソン(ソプラノ) マージョリー・トーマス(アルト) ダンカン・ロバートソン(テノール) トレヴァー・アンソニー(バス) ロンドン交響楽団合唱団
- オーケストラ
- ロンドン交響楽団
- 指揮者
- マルコム・サージェント
- 録音種別
- MONO
コンディション
- レコード状態
- EX++
- 製盤国
- GB(イギリス)盤
貴重な英国EMIテスト盤各面一枚ずつ計二枚にわたり収録・テスト盤ですから本来ジャケットは付属していませんが本セットEMIスタッフ直筆ジャケ付属
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