「ようやくバッハ無伴奏の本命に出会えた」と感じた* ピエール・フルニエ バッハ 無伴奏チェロ組曲3,4番
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《独シルヴァー盤》DE ARCHIV 198 187 フルニエ バッハ・無伴奏チェロ組曲3&4番 その流麗且つ気品溢れる演奏スタイルから「チェロの貴公子」と呼ばれ、20世紀の名チェリストとして名を馳せたピエール・フルニエ(1906〜1986)。彼の数々の録音のなかでも特に名盤の誉れ高い、J.S.バッハの無伴奏チェロ組曲。
フルニエが音楽の特質を大事にし、それを損ねないようにしながら自らの芸風を存分に発揮していることは一聴すれば直ちに気づくことが出来ると思います。そこがフルニエを聴く要素の強い演奏ですが、聴き逃すことのできない演奏であることは確かだと思います。フルニエは実に上手い。
しかも彼の特質、迫力あるロングトーンや豪快なボーイングによって聴き手を圧倒するのではなくて、密やかな静けさや、チェロ独自のなんかまろやかな美音を味わうものとなっている。すなわち
格調の高さ・気品は一貫して保たれており、それが本盤の独自の存在価値になっているように思います。
1960年12月22日(4番)、1961年2月25、26日(3番)ハノーファー、ベートーヴェンザールでの、セッション・ステレオ録音。エンジニアはカール=ハインツ・シュナイダー。優秀録音、名演。
ハノーファーのベートーヴェンザールでのセッション録音。エンジニアはカール=ハインツ・シュナイダー。演奏だけでなく音質条件にも恵まれているため、昔から「無伴奏チェロ組曲集」の代表的名盤として人気の高いもので、複数あるフルニエの無伴奏の中でも、トータルな魅力の最も高いものといわれてきました。
再び、ピエール・フルニエによる無伴奏チェロ組曲の演奏を聴き、「ようやくバッハ無伴奏の本命に出会えた」と感じた。この曲を鑑賞する上での大前提として、耳にする機会のあまりにも多いパブロ・カザルスにはじまり、ヤーノシュ・シュタルケルを音楽教室の音楽担任のコレクションで聴き、個人的に最初のコレクションとなったのはミーシャ・マイスキーと、いくつかの録音を聴いてきたが、曲の中で深呼吸できるような落ち着いた演奏は、これが初めて。最初に聴いたフルニエが、どの録音時のものかはわからないけど、今まで聴いてきたものはそれぞれ工夫と意匠を凝らしていることは感じるが何やらスムーズにサラサラ流れていく。その点でカザルスはゴツゴツ野太いのと、普偏盤なのですが。バッハの楽譜に対峙しているという印象がぬぐえず、バッハの遊びに浸りたいという気になれなかった。それでも、演奏の多様性を可能にするバッハの奥深さと難しさは考えさせられます。
フルニエの無伴奏はというと、変に考えさせずにバッハの音楽に身を浸すことができると感じている、さっぱりとして、同時に温かみのある演奏です。彼がギターの巨匠セゴヴィアに影響を受けたと言っていることが意外ですし、大変興味深い話です。
通販レコード詳細・コンディション、価格
プロダクト
- レコード番号
- 198 187
- 作曲家
- ヨハン・セバスティアン・バッハ
- 演奏者
- ピエール・フルニエ
- 録音種別
- STEREO
SILVER WITH BLACK LETTERING, STEREO 1枚組。
コンディション
- ジャケット状態
- M-
- レコード状態
- M-
- 製盤国
- DE(ドイツ)盤
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オーダーは
品番 /
34-23218
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