DECCAの重厚にして豪快な☆クリーヴランド管とは違い熱い演奏 セル指揮ロンドン響 チャイコフスキー・交響曲第4番

武者がえし

2020年01月04日 12:15

通販レコードのご案内 セルにとっては珍しいレパートリーであり、生前は発売を許可せず、録音しなおす予定であったと伝えられている曰くつき。発売以来、クリーヴランド管との演奏とは明らかに異なる〝熱気〟を持つと評価が高まった演奏。

《ザ・スーパー・アナログ・ディスク FFSS LONDONレーベル盤 未開封》JP LONDON KILC9170 ジョージ・セル ロンドン交響楽団 チャイコフスキー・交響曲4番 チャイコフスキーの第4交響曲は、当時不幸な結婚で悩んでいた作曲者の心境を反映した人生の苦悩と哀愁に関する標題的内容を持った情熱的な曲。妥協のない厳格なアプローチで、音楽の本質に迫ることで知られる大指揮者ジョージ・セルがデッカに残した名盤です。
 巨匠にとっては珍しいレパートリーであり、ロンドン交響楽団とスタジオ録音を遺しながらも、生前は発売を許可せず録音しなおす予定であったと伝えられています。録音は1962年秋ですが、セルが発売を拒否していたため、この作品はSXLではリリースされていません。その後、未亡人が発売許可を与えるまで10年間お蔵入りとなっていた曰くつきの録音です。
  1. 比類なき広大な周波数レンジ(10Hz~35KHz)
  2. めざましいトランジェント特性(卓越した解像度)
  3. 迫真のエネルギー感(瞬発力ある圧倒的な迫力)
  4. 低歪率(清澄な透明感、混濁のない音質)
  5. アナログの精密度(キメが細かい、なめらかな肌触り)
等のクオリティを有し、特別高品質材料を使用した超重量レコード(180g)に特別限定プレス
 と謳われたこのレコード盤の宣伝文句は30年前は「誇大広告」と不審に思いましたが、オーディオ装置止揚した故か、やはり一級のオーディオファイル盤として再認識できました。
 英デッカの録音技術も最高で、オーケストラのパースペクティヴを生々しく、立体的に再現していて見事です。当時のデッカの高品位な録音技術は現在でも目を見張るものがあり、その鮮明さや力強さに今さらながら驚くことでしょう。セルのエネルギー感に満ちた演奏がよりデッカの録音とマッチし、スケール大きい演奏を堪能できます。
 さて、楽員の部分的なミスがお蔵入りの原因と言われていますが、完璧主義のセルにはかなりのミスだったのでしょう。演奏そのものはいかにもセルらしく端正かつ明晰でいてエネルギーに満ちたもので、オーケストラの響きも充実し切っています。すなわち、発売以来、クリーヴランド管弦楽団との演奏とは明らかに異なる〝熱気〟を持った演奏として、セルという偉大な指揮者の評価が更に高まったことでも知られている名盤です。チャイコフスキーの録音が少ないセルですので貴重な演奏になります。日本ポリドールプレス盤、ステレオ録音。
1962年9月19〜21日ロンドン、ウォルサムストウ・アッセンブリーホールでの録音。優秀録音、名演、名盤。未開封盤。

ハンガリー出身の名指揮者ジョージ・セルが1962年にロンドン交響楽団を指揮して録音したチャイコフスキーの交響曲第4番。ヘンデルにもよく顕れていますが、主兵のクリーブランド管でないせいか、いつもの厳格な鋭さが感じられない。そんな中にも作品の完璧な解釈で、理性が発揮されている。この演奏に表出してしまった白熱感はオーケストラ側の自発的な情熱の発露の賜物だろうか。


ステレオはロンドン

 ステレオ録音黎明期(れいめいき)1958年から、FFSS(Full Frequency Stereo Sound)と呼ばれる先進技術を武器にアナログ盤時代の高音質録音の代名詞的存在として君臨しつづけた英国DECCAレーベル。レコードのステレオ録音は、英国DECCAが先頭を走っていた。1958年より始まったステレオ・レコードのカッティングは、世界初のハーフ・スピードカッティング。この技術は1968年ノイマンSX-68を導入するまで続けられた。英 DECCA は、1941年頃に開発した高音質録音ffrrの技術を用いて、1945年には高音質SPレコードを、1949年には高音質LPレコードを発表した。その高音質の素晴らしさはあっという間に、オーディオ・マニアや音楽愛好家を虜にしてしまった。
 その後、1950年頃から、欧米ではテープによるステレオ録音熱が高まり、英DECCAはLP・EPにて一本溝のステレオレコードを制作、発売するプロジェクトをエンジニア、アーサー・ハディーが1952年頃から立ち上げ、1953年にはロイ・ウォーレスがディスク・カッターを使った同社初のステレオ実験録音をマントヴァーニ楽団のレコーディングで試み、1954年にはテープによるステレオの実用化試験録音を開始。この時にスタジオにセッティングされたのが、エルネスト・アンセルメ指揮、スイス・ロマンド管弦楽団の演奏によるリムスキー=コルサコフの交響曲第2番「アンタール」。その第1楽章のリハーサルにてステレオの試験録音を行う。アンセルメがそのプレイバックを聞き、「文句なし。まるで自分が指揮台に立っているようだ。」の一声で、5月13日の実用化試験録音の開始が決定する。この日から行われた同ホールでの録音セッションは、最低でもLP3枚分の録音が同月28日まで続いた。
 そしてついに1958年7月に、同社初のステレオレコードを発売。その際に、高音質ステレオ録音レコードのネーミングとしてffss(Full Frequency Stereophonic Sound)が使われた。以来、数多くの優秀なステレオ録音のレコードを発売し、「ステレオはロンドン」というイメージを決定づけた。
レコードサウンド/カテゴリ指定

通販レコード詳細・コンディション、価格

レコード番号
KILC9170
作曲家
ピョートル・チャイコフスキー
オーケストラ
ロンドン交響楽団
指揮者
ジョージ・セル
録音種別
STEREO

FFSS LONDONレーベル, STEREO 1枚組 未開封, 1996年リリース最初期スーパーアナログ。

ジャケット状態
M
レコード状態
M
製盤国
JP(日本)盤

KIJC91**番号付した第二期キング・スーパー・アナログ盤は日本ポリドール・プレス。

詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。 


オーダーは
品番 / 34-23399


販売価格
4,500円(税別)


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