今でもスタンダードな解釈★シェリング、ヘンデル指揮シカゴ響☆ラロ・スペイン交響曲

武者がえし

2020年02月23日 08:30

通販レコードのご案内名手シェリングがステレオ初期に RCA に録音した若き日の名演。スペイン情緒はそんなにないにしても艶やかな音で楽しませてくれる。

US RCA VICS1064
(演奏者)ヘンリク・シェリング ワルター・ヘンドル指揮 シカゴ交響楽団
(曲目)ラロ ヴァイオリン協奏曲

RCA一軍制作陣ジョン・プファイファー/ジョン・クロフォードが担当していますから再発VICSと言えども、ステレオ黎明期と思えない位優秀。RCA BIBLE録音評価10++。


シェリングの音色は、とてもみずみずしく、のびのびしていて極めて美しい。美音の持ち主は往々にして自らの音の美しさに浸りきった演奏をしがちであるが、シェリングの演奏は調和が取れていて純粋・明瞭かつ客観的であり、耽美的な要素はない。この録音から聞き取ることができるのは、シェリングの技巧の完璧さと音のニュアンスの幅広さ、そして音楽の美しさである。


シェリングを退屈なヴァイオリニストという意見が一部にありますが、いえいえそういうことはありません。ここで聴かせるシェリングは充分に情熱的で情緒にも何の不足もありません。そのヴァイオリンの音は艶やかに歌い上げますが一切不足にならないところが流石です。


シェリングの演奏が厳しいとか精神性が高いと評されることがあるのは、音の美しさに浸りきった演奏をしないことに由来するのだと思う。和音の処理が見事なことである。随所に出てくる和音を、まるでオルガンで演奏しているかのように演奏することは生易しいことではないはずだ。また、シェリング特有の上から下に弾く和音によってリズムが躍動するのも好きだ。次に、音のニュアンスが幅広い点も気に入っている。シェリングの演奏上歴史に名を残すドイツ・グラモフォンに入れたバッハの無伴奏全曲聴けば、全て納得頂けると思います。本盤は、そのバッハをラロに移し変えたような快演。


録音、演奏共に極めて優秀と断言できます。清潔で芯の通った美しい音色と卓越した技巧を兼ね備え、作品の核心に肉薄しようとする深い精神性を感じさせるシェリングの演奏は、今でもスタンダードな解釈として数多くの音楽ファンを魅了しています。RCA VICTROLAシリーズの初期プレス盤。

1959年2月28日シカゴ、オーケストラ・ホール、ジョン・プファイファーのプロデュース。


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通販レコード詳細・コンディション、価格

プロダクト

レコード番号
VICS1064
作曲家
エドゥアール・ラロ
演奏者
ヘンリク・シェリング
オーケストラ
シカゴ交響楽団
指揮者
ワルター・ヘンドル
録音種別
STEREO

販売レコードのカバー、レーベル写真

コンディション

ジャケット状態
M-
レコード状態
M-
製盤国
US(アメリカ合衆国)盤
臙脂銀文字, STEREO 1枚組, Release 1964, Stamper 1S/5S 中期スタンパー.

通販レコード

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  • オーダー番号34-23754
  • 販売価格6,000円(税別)
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