ワルター、ベームと並んで屈指の名演*クリュイタンス指揮ベルリン・フィル ベートーヴェン・交響曲6番「田園」

武者がえし

2020年04月02日 17:30

通販レコードのご案内 今言う常套句のフランス風ではなくてフランス流儀の充満した雰囲気。それはクリュイタンス以降、フランスで失われた響きである。

《英ラージ・ドッグ・セミサークル金文字盤》GB EMI ALP1408 クリュイタンス ベートーヴェン・交響曲6番「田園」 クリュイタンスはフランス人ではない。お隣のベルギーはアントワープに生まれ公用語のフランス語以外にドイツ語も学んだ事からドイツ的な素養も身に付けていた。その為か彼がそもそも名声を得たのは1955年にフランス系として初めてバイロイト音楽祭に登場したという経緯からしてベートーヴェンやワーグナーだった。
 そのせいかアンサンブルに雑なフランス人の指揮者に比べこの人の演奏は合奏が実にしっかりしているし、非常に計算し尽くされた響きのバランスに驚かされてしまう。まずはこの辺が仏パテ社を唸らせ、数々の名盤を算出し、それらを普遍的なものにしている要因だと思う。
 もちろんフランス的な色彩感覚も抜群に素晴らしい。これほど色彩的な精緻さでクリュイタンスを越える演奏はちょっと他では見当たらない。なんでこんなに優雅で精緻で色彩感があるのだろう。陶酔感があるのだけど、つねに制御を失わず、熱狂的になっても理性を失わずエレガント。
 最も貴重なのはパリ管弦楽団とのラヴェルの管弦楽曲全集。ルーセル、ドビュッシー、フォーレ、ビゼー。当時のフランス音楽界はクリュイタンス一人が背負っていたといってもよいかもと思えるほど凄い。どれひとつとっても見落とすことの出来ない名盤揃いで挙げ出したらきりがない。ベルギーの作品もフランクの交響曲、交響詩集が有る。フランクがワーグナーなどのドイツ音楽に傾倒していたことを思うとリストの作品かと思うような豪華な曲が多く、一瞬戸惑いますが、たまにはこうした珍しい曲も面白いのではないでしょうか。クリュイタンスはさすがに上手い。クリュイタンスの卓越した力量を感じさせフランクの巧みな対位法による旋律を上品で端正な響きと歯切れの良い演奏を展開しています。
《田園シンフォニー》とベートーヴェン自身が第一ヴァイオリンのパート譜の裏に書いていたことから、そう呼ばれるようになった。SPレコードで鑑賞するワルター盤は、この曲をこれほどキメ細かく、まろやかに、暖かく表現した演奏というのは他にない。まるで、この曲を書くときの作曲者の心をそのまま伝えているかのような感動的な名演奏である。と評を掲げるまでもなく、一度でも鑑賞したものは誰もが持つ総意でしょう。
 ステレオ盤だとクリュイタンス指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団が優れている。ベルリン・フィルがステレオで最初に録音したベートーヴェン交響曲全集でもあり、カラヤンでないことは意外と知られていない。これは、ワルター盤と同じく、やはりロマンティックな表現だが、ワルター盤よりも更に色彩が豊かで流麗なのが特色である。それに、もうひとつ加わっているエレガントな気分がなんとも言えない。1960年ベルリン、グリューネヴァルト教会でのステレオ・セッション録音。

通販レコード詳細・コンディション、価格

プロダクト

レコード番号
ALP1408
作曲家
ルードヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
オーケストラ
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮者
アンドレ・クリュイタンス
録音種別
MONO
"LARGE DOG IN SEMI-CIRCLE" WITH GOLD LETTERING, MONO 1枚組(150g)。

コンディション

ジャケット状態
M-
レコード状態
EX+
製盤国
GB(イギリス)盤

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オーダーは
品番 / 34-20355


販売価格
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