新型コロナウイルス ― 熊本県内2日ぶり感染者「0」
熊本県と熊本市は9月16日、新型コロナウイルスの新たな感染者は確認されなかったと発表した。感染者ゼロは2日ぶり。県内での感染確認は16日現在、計569人(うち熊本市256人)で入院中は32人。累計死亡者数は8人。
一方で、県内の感染状況を示すリスクレベルについては「緩やかながら縮小傾向にある」としたうえで、先週に引き続き最も高い「レベル4 特別警報」を維持しています。
9月16日午前10時時点の入院患者は、前日比4人減の32人(中等症7、軽症17、無症状8)。病床稼働率は同1.0ポイント減の8.0。ホテルでの宿泊療養は1人減の2人。
レベル4も緩和の動き ― 熊本県、19日から5千人超も容認
新型コロナウイルスの感染リスクについて熊本県は「レベル4・特別警報」を維持しましたが「縮小傾向」にあるとしイベントの制限を緩和します。
9月8日から14日までの1週間に熊本県内では22人の新規感染が確認され、リンク不明の感染者は10人いました。県は感染経路が分からない割合が高く警戒を継続する必要があり、リスクレベルについては最高のレベル4維持を判断しました。
一方で、「全県的に緩やかながら縮小傾向にある」とし9月19日以降新型コロナウイルス感染防止対策として実施していたイベントの収容人数の制限を緩和すると発表しました。これまでイベントの人数は原則5,000人が上限でしたが、1万人超収容できる施設は、上限を収容人数の「最大50%」まで拡大する。一例としてロアッソ熊本が試合会場に使う様な収容人数が1万人を超す施設も収容率の上限が50%となり、感染対策を実施すれば5,000人を超えるイベントができるようになります。
県民総合運動公園(熊本市東区)のえがお健康スタジアム(3万席)では、最大1万5千人の入場が可能になる。ただ、マスクの全員着用や検温の実施、声援の自粛も求めている。
県の緩和策では、収容人数が1万人を超える施設は50%以下まで動員を認め、1万人以下の施設は最大5千人に設定。ただ、収容人数が5千人以下の施設限定で、クラシックコンサートなど歓声を伴わないイベントを実施する際は、全席分の利用を認める。
県は政府の緩和方針を参考に、県内の感染状況が落ち着きつつあることを踏まえて緩和を決めた。11月末まで運用し、その後は改めて検討する方針。
熊本市も同様に9月16日の対策本部会議でレベル4を維持しつつも縮小傾向にあるとしました。
重複流行に注意 ― かかりつけ医なども新型コロナウイルスの検査や診療ができる体制を整える
医療関係者は今後の感染について警戒を呼びかけます。今後季節性インフルエンザと重複流行の可能性があり医療体制のひっ迫を招かないよう今感染者をゼロに抑え込むことが重要と話しました。
県は来月中にはかかりつけ医なども新型コロナウイルスの検査や診療ができる体制を整えるとしていますがしっかり感染予防に取り組むことが大切です。