永遠の決定盤ベスト3 ― ウラニアのエロイカ、クライバーのフィガロ、バルビローリ&ベルリン・フィルのマーラー9番
決定盤〝ウラニアのエロイカ〟
ピリオド楽器演奏や、ベートーヴェン時代の音楽習慣が研究されて、それを反映した現代の演奏に慣れきると、極めて遅いテンポで、じっくりと始まって徐々に巨大に高揚していく。しかし、音楽が停滞したりもたれると感じることは全く有りません。
フルトヴェングラーの演奏は急激なアッチェレランドなど部分的なデフォルメに驚かされるが、決して全体の統一感を損なわないし不思議と構造的な破綻を感じない。そんな相反することを同時に成し遂げられる演奏家はフルトヴェングラーしか居ないし、人間感情の吐露が神々しさと凌ぎ合っているところに魅力を覚えるのでしょう。
伝え方がフルトヴェングラーは演奏会場の聴衆であり、ラジオ放送の向こうにある聴き手や、レコードを通して聴かせることを念頭に置いたカラヤンとの違いでしょう。
- 1953年に米ウラニア社から発売され、フルトヴェングラー自身の訴えによって一時発売が中止され幻と化した、高名な〝ウラニアのエロイカ〟 ― いまだ決定盤と言われる名演奏、1944年とはとても信じられない生々しい音質、すべてが圧倒的なオリジナル盤です。細かな擦れ跡はありますが、ジリパチノイズ程度で、周期的なスクラッチノイズはありません。
驚異的な完成度を誇る永遠の決定盤
- 1956年のモーツァルト生誕200年記念に向けて1955年に録音された、ステレオ録音としては最初期のものでありながら、驚異的な完成度を誇る永遠の決定盤。当時の名歌手ばかりで固めた豪華キャストと、クライバー父が引き出す往年のウィーン・フィルの美音であまりにも名高い名盤です。
ごくわずかなノイズが2面と8面にあるため[EX++]としていますが、全体的にはほぼノイズなしで鑑賞できます。オリジナル盤は非常に入手困難で相場高騰のため、この価格でも決して高くはありません。ED1でこのコンディションの盤はもう出ないかもしれません。
ヒューマンな抒情に陶酔◉人が成す奇跡の証明
- 説明不要の歴史的名盤のオリジナルです。客演指揮で感激したベルリン・フィルからの強い希望でセッション録音が実現したという、レコード史上に名高いエピソードで知られます。屈指の入手困難盤としても有名で、当店でも5年ぶりの入荷となります。コンディションは、盤面もきれいでノイズはほとんどなく、ジャケットも問題なしの逸品です。
1964年1月10~11日、14日、18日ベルリン、イエス・キリスト教会での優秀録音、名演。
入手のメインルートは、英国とフランスのコレクターからですが、その膨大な在庫から厳選した1枚1枚を大切に扱い、専任のスタッフがオペラなどセット物含む登録商品全てを、英国 KEITH MONKS 社製マシンで洗浄し、当時の放送局グレードの機材で入念且つ客観的にグレーディングを行っております。明確な情報の中から「お客様には安心してお買い物して頂ける中古レコードショップ」をモットーに運営しております。
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