幸福感を満喫 フランチェスカッティ、オーマンディ&ミトロプーロス ウォルトン&ラロ・ヴァイオリン協奏曲
通販レコードのご案内激しいパッセージでも聴く者を緊張させない。音の曲線が光っているように感じられるほど、美しい。その音はするりと耳の中にすべりこみ、身体中に幸福感が広がっている。
1950年代に人気が高かったラロの『スペイン交響曲』は、当時活躍していたハイフェッツ、ミルシテイン、メニューイン、シェリング、グリュミオー、コーガン、オイストラフ、スターンなどの巨匠たちがこぞって録音していますが、フランチェスカッティの再録音となる当盤の華麗な演奏はそれらの中でも際立つ仕上がりを見せています。当時はモノラルからステレオへの移行期にあたり、このフランチェスカッティ盤は『スペイン交響曲』初のステレオ録音でした。ただし初出時はモノラル。左右の広がりが大きいステレオサウンドです。
- まず当時の録音技術の高さを思い知る、意外なほど瑞々しい響きをしている。次に伝わってくる清楚で淡々としている演奏。常にスタイリッシュ、ヴィルトゥオーゾに絶対に必要な「俺が俺が」と言って前面に出ていく強さがほとんど感じられない、最初から最後までフランチェスカッティの美学の中で事は進んでいくように思えます。些細な事に拘らない美学が見え隠れする名演である。何よりも演奏の重厚さと艶やかさが全てを超越していて、体感する華やかさで無しに、快感は耳から心の中を直撃します!
1959年(ウォルトン)、1957年4月22日カーネギーホール(ラロ)優秀録音、名盤、コレクションアイテム
ジノ・フランチェスカッティのヴァイオリンは聴く者を幸福な気分にさせる。その音は豊潤で、艶やかで、屈託がない。深刻ぶったところもない。心地よさを伴いながら耳の中にすべりこみ、鼓膜に浸透し、全身に行き渡る。
20世紀中葉に活躍したヴァイオリニスト、ジノ・フランチェスカッティ(1902-1991)。パガニーニ唯一の弟子とされるカミッロ・シヴォリに学んだ父の薫陶を受けて育ったフランチェスカッティは5歳でリサイタルを開き、10歳でベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲を演奏。のちにジャック・ティボーの目に留まり指導を受け、ラヴェルとのデュオでツアーを行うなど、若くしてフランスを代表するヴァイオリニストとなります。
しかし第2次世界大戦を契機にアメリカに移住。1972年に引退するまで同地に留まり、戦後のアメリカでハイフェッツと人気を二分するスターとして活躍しました。遂に来日することの無かったフランチェスカッティですが、パガニーニ直系とされる超絶技巧と輝かしいサウンドに加え、イザイやクライスラーの影響を受けたとされる優雅な演奏は、米コロンビアへの録音を通じて日本でも人気を博しました。
正直なところ、彼が遺した録音には、「この作品なら、この1枚さえあればいい」といいたくなるほど決定的なものは、ほとんどない。サン=サーンスのヴァイオリン協奏曲第3番や「序奏とロンド・カプリチオーソ」、ヴィターリのシャコンヌ、ラロのスペイン交響曲、ベートーヴェンの「クロイツェル」、パガニーニのヴァイオリン協奏曲第1番など、ファンから絶賛されてきた録音はいくつかあるが、「無双の名盤」とはいい切れない。
ただ、そのヴァイオリンには、彼にしか出せないベルカントのエキスがたっぷり含まれている。演奏、解釈の精神性やら、音楽の深淵に誘う濃厚さや深刻さとは一線を画した美音と名技が素晴らしい。バッハにしても、モーツァルトにしても、「もしパガニーニが弾いたら、こんな風になるかもしれない」と思わせる無色の気迫のようなものが、音楽の底を覆っている。
通販レコード詳細・コンディション、価格
1950年後半の録音ですのでスペック的にはオーディオファンには分が悪いものの、この時代にフランスのエスプリ・フランチェスカッティをアナログ盤で聴くという最高の贅沢を貴方も味わってみませんか!素晴らしい録音です。
プロダクト
レコード番号
MS6201
作曲家
演奏者
ジノ・フランチェスカッティ
オーケストラ
- フィラデルフィア管弦楽団
- ニューヨーク・フィルハーモニック
指揮者
録音種別
STEREO
2EYES BLACK & GRAY ↞"360SOUND"STEREO"360SOUND"↠白文字ロゴ, STEREO 1枚組 150g重量盤, 米国コロムビアスタンパー XSM 使用盤。
コンディション
ジャケット状態
M-
レコード状態
EX++
製盤国
US(アメリカ合衆国)盤
《2EYES 360 Sound White with "Arrows Eye" logo at bottom"》米コロムビアは、1960年代の初めに高品質レコードの証としてキャッチコピーとして”360 SOUND”を使用開始する。すでにモノラル時代にジャケットには使用されていたので、”復活”というほうが正しい。1962年から六ツ目(ステレオとモノラルとでは同じ六ツ目でも若干スタイルが違って、ステレオは外周が黒地になり、トップに赤と白の矢印が入り、後期盤になるとモノラルと同様にトップの矢印の中に"CBS"のロゴ文字が入る)から二つ目(左右1個ずつの白抜きの目玉ロゴがあるもののこと)に変わり、モノラル盤と同様に下部に黒文字で"360 SOUND STEREO"の文字が入る(360 Sound Black without "Arrows", MS6350~6500辺り)。翌1963年には、"360 SOUND STEREO"の両端に矢印が付いてくる(360 Sound Black with "Arrows")。MS6500~6800辺りがこのレーベル。そして1965年中期から1970年までは同じ二つ目ですが、下部のロゴは白文字 "360 SOUND STEREO" に変わる(360 Sound White with "Arrows Eye" logo at bottom")。MS6800以降、MS7500あたりまで使われ、ワルターやオーマンディ、グールドといった演奏者のお馴染みの録音が多く、品質が安定しているので親しみやすい。
オーダー・リンクと販売価格
詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。
オーダーは
品番 /
34-26274
販売価格
3,300円(税込)
「クレジットカード決済」「銀行振込」「代金引換」に対応しております。
ラテン的に明るい演奏スタイル。と言うのが、これ。断定しても良い位に、『フランチェスカッティのヴァイオリンの音質は、慈しみ愛撫する人肌の感触を思わせる。高音域においてさえ潤いのあるヴィブラートがかかり豊かな情感を生みだすのだ。』 ー ジノ・フランチェスカッティはフランスのヴァイオリニストだが、パリ音楽院にはいかずパガニーニの孫弟子にあたる父親と、その父親の弟子だった母親の薫陶を受けて育った人だった。 ー ヴァイオリンが理想のソプラノを模した楽器であることを一聴理解させてくれる凄みを持つ。美には様々な相貌があるから、『燦然たる』とか「絢爛豪華な」という形容詞がどのくらいのイメージの助けになるかわからないけど、紛うところなく親しみやすく、美しい歌い口が魅力のヴァイオリニストである。もしかしたら演奏しているジノの脳裏には母親の姿が常にあったのでは無いかとさえ思えます。彼が使っていた古今の銘器『ハート』と名付けられた1727年製のストラディヴァリウスは現在、サルヴァトーレ・アッカルドの手許にあるがフランチェスカッティの音がしないからだ。
レコードサウンド/カテゴリ指定
通販レコードの購入にあたって・確認とお問い合わせは
プライバシーに配慮し、会員登録なしで商品をご購入いただけます。梱包には無地のダンボールを使用し、伝票に記載される内容はお客様でご指定可能です。郵便局留めや運送会社営業所留めの発送にも対応しております。
入手のメインルートは、英国とフランスのコレクターからですが、その膨大な在庫から厳選した1枚1枚を大切に扱い、専任のスタッフがオペラなどセット物含む登録商品全てを、英国 KEITH MONKS 社製マシンで洗浄し、当時の放送局グレードの機材で入念且つ客観的にグレーディングを行っております。明確な情報の中から「お客様には安心してお買い物して頂ける中古レコードショップ」をモットーに運営しております。
関連記事