ヴァイナル愛好ファースト・チョイスの決定盤●ハイフェッツ、ミュンシュ指揮ボストン響 ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲

武者がえし

2016年04月18日 19:45

余りに強烈な個性が、このベートーベンに宿っている。

ハイフェッツの演奏の特異性については、完璧・精巧無比・人間の限界を極めた、など様々取り沙汰されているが情熱と厳格さが混淆していることを説明する最もよい例が、このミュンシュ/ボストン響をバックにしたハイフェッツが奏でるベートーベンのヴァイオリン協奏曲。




品番
34-18535

販売価格18,000 円

商品名GB RCA SB2047 ハイフェッツ&ミンシュ ベートーヴェン・ヴァイオリン協奏曲
レコード番号
SB2047
演奏者ヤッシャ・ハイフェッツ

作曲家
ピョートル・チャイコフスキー
指揮者シャルル・ミュンシュオーケストラボストン交響楽団




録音種別
STEREO


ジャケット状態
EX


レコード状態
EX


製盤国
GB(イギリス)盤


カルテ(協奏曲)
DARK RED WITH SILVER LETTERING DECCA PRESS ED1相当品、STEREO (150g)、Release 1959、Stamper 2M/1M



(1) recorddate:1955年11月27-28日
(2) recordsession:ボストン、シンフォニー・ホール
(3) p&e:ジョン・プファイファー&ルイス・チェース
(4) addition:優秀録音、名盤

クラシック音楽愛好の王道、レコード・コレクターにとってファースト・チョイスの決定盤。

ヴィルトゥオーゾと呼んで20世紀初頭頃までのクラシック音楽の演奏には曖昧さが許され、またかえってそれをよしとする風潮があったと言える。
クライスラーやエルマンの録音からは、技術的問題も含め、譜面に指示のない表現を良く行うことに気付く。その良し悪しについてはひとまず置いておき、当時は奏者の個性を前面に出す事が重んじられていたようである。

これに対してハイフェッツは、冷静かつ正確に、一切の妥協を排除した解釈を行なった。
現代では作曲者の意図を最も適切に表現する事が重んじられている。鋭い運弓と力強いヴィブラートによって創り出されるその音色は非常に特徴的である。演奏家それぞれの個性などという次元ではなく、ハイフェッツがヴァイオリンを奏でることで、別質の新しい楽器がそこにあるかのごとく錯覚を起こしそうになる。
その余りに強烈な個性が、このベートーベンに宿っている。

製作陣は RCA の一軍、ジョン・プファイファー&ルイス・チェースで 10+/PERFORMANCE/GOOD の高い評価で、現在でもトップレベルの人気盤の地位を維持している。
多くのクラシック音楽愛好家は、その入門で、この録音に魅了され今に至るではないか。それはオリジナル盤に改めて魅了されるのも同じ録音盤というほど、ファースト・チョイスの決定盤。



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