きらクラDON 第128回の回答は、バディネリだ。
管弦楽組曲第2番より『バディネリ』
J. S. Bach/Badinerie, Orchestral Suite No.2
『管弦楽組曲第2番ロ短調』 BWV1067 は、J.S.バッハを代表する4つの管弦楽組曲(BWV1066-1069)の一つ。第7曲『バディネリ』が特に有名。「バディネリ/バディヌリー( badinerie )」とはバロック音楽の器楽曲の一ジャンルであり、舞曲調の小品のことに漠然と使うが舞曲の名前ではない。日本では、英語読みした「バディネリー」が広く通用している。
独奏フルートが活躍する《管弦楽組曲第2番》は聴きようではフルート協奏曲といえる。アンサンブルがコンサートで《管弦楽組曲》を演奏するときに対して、レコードやCDになるとソロに有名なフルーティストを建てることも多くて、ソリストのオリジナリティが濃く現れる。『バディネリ』はフルートがリードして音楽を先に進める。冒頭の付点のリズムが録音それぞれに個性が有るので聴き比べるのが楽しい。
『管弦楽組曲第2番ロ短調』の第5曲から第7曲は、『ポロネーズ』、『メヌエット』、『バディネリ』と異国情緒の舞曲が一貫した主題で披露されます。どうも幼くして死んだヨハン・クリストフとマリーア・ゾフィーを思って、衝動的に愛らしい音楽をバッハが作曲したと思われる。バッハには20人の子供がいました。大人まで育ったのは8人でしたが、そのどの子に対しても愛情を忘れない人物だっただろう。それが音楽の
父とも呼ばれるところだろう。業績として対位法の技法を集大成したことだけで音楽の父とされているのではないんだ。
ちなみに、J.S.バッハ『管弦楽組曲第3番ニ長調』 BWV1068 より第2曲『エール(エア、アリア)』の旋律は、後に『G線上のアリア』として編曲され独立して演奏されている。きらクラの人気コーナー『メンバー紹介』にもエントリーしたい曲達だ。
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