伝説のホールで幾多の名録音が生み出された
ジュネーヴのヴィクトリア・ホールは優れた音響を誇るうえに、レコーディング・スタジオとしても最適でした。指揮台の頭上に吊るしたデッカツリーといわれる3本のマイクロフォンのみで収録されたにもかかわらず、圧倒的な色彩感と空間性が再現されています。
ヴィンテージ盤が初めてという人にも試しやすい価格帯で
それでいてスタンパーは SXL オリジナルと同じアイテムも有る SPA シリーズは、これからアナログLPレコードを聴こうかと思うのにマストな狙い目です。
DECCA 社の廉価版シリーズは、1960年前後に第1の廉価盤シリーズ「 Ace of Clubs/Ace of Diamond 」を発売します。その後、1970年代に入ると第2の廉価盤シリーズ「 Eclipse 」を発売します。そして、第3の廉価盤シリーズとして「 The World of Great Classics 」として「 SPA シリーズ」を発売します。
本盤は、その第3の「 SPA シリーズ」で発売されたレコード。
このシリーズのラインナップはクラシック入門編といった趣で演奏者の全然違う録音を組み合わせた編集盤も多く、コレクション的には無価値ですが、例えばアンセルメの「悲愴」のリアルステレオは英国盤ではこのレーベルだけですし、同じくアンセルメのブラームスやシベリウスなどの珍しい録音もオリジナルに近い金属原盤を用いており、SXL シリーズよりは比較して音質的にも僅かスッキリした感はありますが、一般的に印象としてある DECCA 社らしい高音質 ( HiFi ) となっています。SXLシリーズの初期盤を聴いていない人は、これが DECCA だ、と感じるだろうし聞き慣れた人も独特の味わいで耳あたりが良くて、これはこれで好きだという人も居る。
時期的に真空管アンプからトランジスタにカッティングは切り替わっていた頃で、盤の材質も純度と安定性が上がっているのでアナログの再生では扱いやすいレコードです。
同じソースでも、SXL オリジナルの 1/5 ~ 1/10 程度の費用で入手できるので、コストパフォーマンスの高い盤としてオススメできます。
また、今回のコレクションは、盤質が良好な盤が多いことも付け加えておきます。
品番
34-18463
販売価格3,500 円
商品名
GB DECCA SPA379 エルネスト・アンセルメ ブラームス・交響曲2番/悲劇的序曲
レコード番号
SPA379
作曲家
ヨハネス・ブラームス
指揮者エルネスト・アンセルメオーケストラスイス・ロマンド管弦楽団
録音種別
STEREO
ジャケット状態
M-
レコード状態
M-
製盤国
GB(イギリス)盤
カルテ(交響曲)
BLUE WITH SILVER LETTERING、STEREO、Release 1963
アナログレコードのスタンパーの数字とアルファベットの見方についてですが、1A, 2A, 3A … とプレスマスターのナンバリングに成るのではなく、DECCA では録音エンジニア自身がマスターのカッティングも責任をもってましたので、エンジニアの頭文字がスタンパーのアルファベットで識別できます。このケネス・ウィルキンスの担当したレコードのスタンパーのアルファベットは W となっています。