第2楽章は、Adagio cantabile の緩叙楽章。アリオーソ風の上声とバス声部の間を16分音符が和声的にささえている主題によって開始される。この曲は手塚治虫さん原作のアニメ「火の鳥」のテーマ曲に使用され、その時は番組宣伝の番組で良く話題になっていた思い出があり、ちょうど同じ頃に出たカラベリ楽団のニューアルバムでもアレンジされていたのが忘れられない理由です。
他にSMAPや平原綾香さんの曲でも違う歌詞が付けられていて、豊かな歌謡性の有る旋律には日本語を載せたくなるのでしょう。珍しいところではビリー・ジョエルが「THIS NIGHT」で引用しています。第1楽章、第3楽章も引用されていてベートーヴェンの曲作りの充実度の高さには敬意を尽くしえません。
番組では以前にビリー・ジョエルが「THIS NIGHT」は、クラシック曲を使ったポピュラー音楽を探すコーナーで紹介されていましたね。
出題に使われたのはグレン・グールドが録音したもの。確か、《悲愴》、《月光》、《熱情》の3大ソナタはベートーヴェンのソナタ全集の録音にとりかかる10年ほど以前にレコードにしていたと記憶しています。放送で使われたのがどちらなのか、放送終了後の番組ホームページで確認しておきます。