幻の名盤◉リバール、ダヒンデン指揮ヴィンテルトゥール響 ヴィオッティ/ナルディーニ/タルティーニ・ヴァイオリン協奏曲

武者がえし

2018年08月28日 09:30

通販レコードのご案内 ときとしては耽溺に過ぎるのではないかと思われる主観的な音楽を聞かせてくれます。

《優秀録音、名演、名盤、深緑銀文字盤》US WESTMINSTER XWN18192 ペーター・リバール ヴィオッティ/ナルディーニ/タルティーニ・ヴァイオリン協奏曲 ヴィンテルトゥールはわずか6万人程の小さな街ですが、音楽は盛んで高い水準を誇っており、音楽院は1629年創立という古い歴史を有しています。ヴィンテルトゥール交響楽団も音楽院が管理していて1873年の設立という長い歴史があり、バロックおよび古典初期の音楽に際立った名演を多く残しています。このリバールの前期バロック音楽のヴァイオリン協奏曲集は、この環境があってこその有名盤です。
 ヴィオッティの憂いを含んだ甘美な楽曲にリバールの、やや硬質で清澄な音色は相応しく、その表現の繊細さと瑞々しさはヴァイオリン好きを虜にする魔力を秘めています。このヴァイオリン協奏曲第22番が1950年代のラジオのクラシック音楽番組でテーマ曲に使われていたことでも注目されました。
 日本でも親しまれていたLP初期の名盤でした。しかし、何のイタズラか。国内盤としては1956年に一度出ただけでLP末期まで廃盤状態.。アメリカ本国でも1951年にリリースされて以来、たった一度再発されただけでカタログから姿を消していました。CD時代になって初CD化されるのも、随分と経ってからでした。
 それほどだったのに、高度成長期には未だ早く。当時の物価水準から考えて一般的なサラリーマンがLPを購入することなど極めて珍しかった時代のこと。『ヴィヴァルディの四季』が爆発的にブームとなる前のこと。ベートーヴェンやブラームスではない渋いレパートリー。フルトヴェングラーでも、ストコフスキーでもなければ実績はどんなものだったろうか。一部の愛好家以外で、有名なディスクであるにもかかわらず幻の名盤になってしまった、という極めて例外的なレコードであったといえましょう。

 ペーター・リバールは、シェリングが PHILIPS に録れた1回目のバッハの協奏曲集で2台のヴァイオリンのための協奏曲を一緒に弾いているヴァイオリニストです。リバールの演奏は派手さとは無縁の、端正な表現が持ち味。
 リバールはチェコ人を両親として1913年ウィーンに生まれました。ウィーンで名教師カール・フレッシュに学んだのちジュネーヴ音楽院に学びましたが、1937年スイスのヴィンテルトゥール交響楽団のコンサートマスターに迎えられ、また同時にヴィンテルトゥール弦楽四重奏団の第1ヴァイオリンも務めました。
 独奏者としては1932年からヨーロッパ各地を楽旅する一方、母校ヴィンテルトゥール音楽院のヴァイオリン科の教授も務めました。
レコード番号
XWN18192
作曲家
ジョヴァンニ・バッティスタ・ヴィオッティ、ジュゼッペ・タルティーニ、ピエトロ・ナルディーニ
演奏者
ペーター・リバール
オーケストラ
ヴィンテルトゥール交響楽団
指揮者
クレメンス・ダヒンデン
録音種別
MONO

DARK GREEN WITH SILVER LETTERRING, MONO 1枚組(180g)。

ジャケット状態
M-
レコード状態
M-
製盤国
US(アメリカ合衆国)盤
詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。 


オーダーは
品番 / 34-19486


販売価格
18,000円(税別)


「クレジットカード決済」「銀行振込」「代金引換」に対応しております。


初期盤・クラシックレコード専門店「RECORD SOUND」
入手のメインルートは、英国とフランスのコレクターからですが、その膨大な在庫から厳選した1枚1枚を大切に扱い、専任のスタッフがオペラなどセット物含む登録商品全てを、英国 KEITH MONKS 社製マシンで洗浄し、当時の放送局グレードの機材で入念且つ客観的にグレーディングを行っております。明確な情報の中から「お客様には安心してお買い物して頂ける中古レコードショップ」をモットーに運営しております。

関連記事