オリジナル稀少盤、アナログ・レコード優秀録音盤のアナログサウンド!
1960年代、70年代、80年代までのクラシック音楽のアナログLPレコードの、欧米で発売された当時の『オリジナル盤』初版盤、レアなレコードぞろい。優秀録音と評価の高い録音をメインにコンディションの良いものを案内しています。
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2024年04月18日
歴史的解釈と現代的解釈を見事に融合 ムーティ ブルスカンティーニ フレーニ ドニゼッティ 歌劇「ドン・パスクワーレ」
ドン・パスクアーレの茶番に鋭いウィットと穏やかな感情をもたらした名演。
新型コロナウイルス感染拡大防止でウィーン・フィルも演奏会の実行に頭を悩ましていました。バイロイト音楽祭は、2020年の開催を中止すると決定。2021年のウィーンから新年を祝う、ウィーン・フィルのニューイヤーコンサートは、史上初めて、無観客でのコンサートとなりました。指揮台に立ったのはリッカルド・ムーティ。ウィーンでは、1973年に「アイーダ」を指揮して以来、国立歌劇場の演奏を担当しているウィーン・フィルと良好な関係を維持しています。国立歌劇場総支配人マイヤーも、2008年の「コシ・ファン・トゥッテ」後、疎遠になっているムーティに対して、諸手を挙げて歓迎すると語っています。
長年ウィーン・フィルがホスト役を担っている夏のザルツブルク音楽祭に、カラヤンの招きに応じて、1971年に「ドン・パスクワーレ」でデビューして以来、親密な関係を築いています。
2014年9月にローマ歌劇場の終身名誉指揮者を辞任した後、一説にはイタリア大統領に?などというスケールの大きな噂も流れ、何かと話題を提供しているムーティですが、イタリアでは、自らが創始したルイジ・ケルビーニ・ジョバニーレ管弦楽団での後進の育成に専念し、イタリア歌劇場のいかなるポストにも就かないと断言しました。すでにフィレンツェで12年間、ミラノで19年間、歌劇場で重要なポストに就いていたことを考えると、〝帝王〟とファンが呼び崇めるのも納得がいきます。
通販レコードのご案内《仏ニュー・ニッパー盤》FR VSM 1434363 ムーティ ドニゼッティ:歌劇「ドン・パスクワーレ」
- ムーティ自身、
私のザルツブルク音楽祭でのオペラデビューは、1971年のドニゼッティ《ドン・パスクワーレ》の成功ででした。
と、35年経った2006年に振り返り語っていたほどの自信作だけに、本盤のキャスティングは文句ない。1982年7月ロンドン、キングズウェイ・ホール、ブックレット付属。
オペラで腹を抱えて笑いたい人は、ぜひとも楽しんでほしい。
歴史的解釈と現代的解釈を見事に融合させるために、それぞれに適した歌手らを起用。特にマラテスタ役のバリトン、レオ・ヌッチの美声には当時から魅せられているし、タイトルロールのドン・パスクワーレ役には、1947年にイタリア放送協会主催の声楽コンクールで優勝し、ミラノ・スカラ座をはじめとするイタリア各地の歌劇場に登場し、1951年にはグラインドボーン音楽祭、1952年にはザルツブルク音楽祭に出演して話題を呼んだ大ベテランのバス歌手、セスト・ブルスカンティーニが貫禄を見せている。1979~1980年のシーズンに合衆国でツアーをしていた直後のインタビューで
指揮者はしばしば演出家と衝突します。モーツァルトやヴェルディ、ワーグナーのような作曲家の作品に「内在する」、「音楽にのっとった演出」からあまりに遠くかけ離れているからです。と話していたムーティ。舞台に煩わされないレコードだからムーティも思う存分、彼の音楽美学を発揮。精度、輝きと整合性のために、ドン・パスクアーレの茶番に鋭いウィットと穏やかな感情をもたらした名演です。オペラで腹を抱えて笑いたい人は、ぜひとも楽しんでほしい。
通販レコード詳細・コンディション、価格
プロダクト
Mirella Freni, Sesto Bruscantini, Leo Nucci ∙ Gösta Winbergh, Riccardo Muti – Donizetti, Don Pasquale- レコード番号
- 1434363
- 作曲家
- ガエターノ・ドニゼッティ
- 演奏者
- ミレッラ・フレーニ セスト・ブルスカンティーニ レオ・ヌッチ イェスタ・ヴィンベルイ
- オーケストラ
- フィルハーモニア管弦楽団 アンブロジアン・シンガーズ
- 指揮者
- リッカルド・ムーティ
- 録音種別
- STEREO
コンディション
- ジャケット状態
- M-
- レコード状態
- M-
- 製盤国
- FR(フランス)盤
通販レコード
オーダーは | 品番 / 34-25441 |
販売価格 | 4,400円(税込) |
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2024年04月16日
歴史的解釈と現代的解釈を見事に融合 ムーティ ブルスカンティーニ フレーニ ドニゼッティ 歌劇「ドン・パスクワーレ」
ドン・パスクアーレの茶番に鋭いウィットと穏やかな感情をもたらした名演。
新型コロナウイルス感染拡大防止でウィーン・フィルも演奏会の実行に頭を悩ましていました。バイロイト音楽祭は、2020年の開催を中止すると決定。2021年のウィーンから新年を祝う、ウィーン・フィルのニューイヤーコンサートは、史上初めて、無観客でのコンサートとなりました。指揮台に立ったのはリッカルド・ムーティ。ウィーンでは、1973年に「アイーダ」を指揮して以来、国立歌劇場の演奏を担当しているウィーン・フィルと良好な関係を維持しています。国立歌劇場総支配人マイヤーも、2008年の「コシ・ファン・トゥッテ」後、疎遠になっているムーティに対して、諸手を挙げて歓迎すると語っています。
長年ウィーン・フィルがホスト役を担っている夏のザルツブルク音楽祭に、カラヤンの招きに応じて、1971年に「ドン・パスクワーレ」でデビューして以来、親密な関係を築いています。
2014年9月にローマ歌劇場の終身名誉指揮者を辞任した後、一説にはイタリア大統領に?などというスケールの大きな噂も流れ、何かと話題を提供しているムーティですが、イタリアでは、自らが創始したルイジ・ケルビーニ・ジョバニーレ管弦楽団での後進の育成に専念し、イタリア歌劇場のいかなるポストにも就かないと断言しました。すでにフィレンツェで12年間、ミラノで19年間、歌劇場で重要なポストに就いていたことを考えると、〝帝王〟とファンが呼び崇めるのも納得がいきます。
通販レコードのご案内《仏ニュー・ニッパー盤》FR VSM 1434363 ムーティ ドニゼッティ:歌劇「ドン・パスクワーレ」
- ムーティ自身、
私のザルツブルク音楽祭でのオペラデビューは、1971年のドニゼッティ《ドン・パスクワーレ》の成功ででした。
と、35年経った2006年に振り返り語っていたほどの自信作だけに、本盤のキャスティングは文句ない。1982年7月ロンドン、キングズウェイ・ホール、ブックレット付属。
オペラで腹を抱えて笑いたい人は、ぜひとも楽しんでほしい。
歴史的解釈と現代的解釈を見事に融合させるために、それぞれに適した歌手らを起用。特にマラテスタ役のバリトン、レオ・ヌッチの美声には当時から魅せられているし、タイトルロールのドン・パスクワーレ役には、1947年にイタリア放送協会主催の声楽コンクールで優勝し、ミラノ・スカラ座をはじめとするイタリア各地の歌劇場に登場し、1951年にはグラインドボーン音楽祭、1952年にはザルツブルク音楽祭に出演して話題を呼んだ大ベテランのバス歌手、セスト・ブルスカンティーニが貫禄を見せている。1979~1980年のシーズンに合衆国でツアーをしていた直後のインタビューで
指揮者はしばしば演出家と衝突します。モーツァルトやヴェルディ、ワーグナーのような作曲家の作品に「内在する」、「音楽にのっとった演出」からあまりに遠くかけ離れているからです。と話していたムーティ。舞台に煩わされないレコードだからムーティも思う存分、彼の音楽美学を発揮。精度、輝きと整合性のために、ドン・パスクアーレの茶番に鋭いウィットと穏やかな感情をもたらした名演です。オペラで腹を抱えて笑いたい人は、ぜひとも楽しんでほしい。
通販レコード詳細・コンディション、価格
プロダクト
Mirella Freni, Sesto Bruscantini, Leo Nucci ∙ Gösta Winbergh, Riccardo Muti – Donizetti, Don Pasquale- レコード番号
- 1434363
- 作曲家
- ガエターノ・ドニゼッティ
- 演奏者
- ミレッラ・フレーニ セスト・ブルスカンティーニ レオ・ヌッチ イェスタ・ヴィンベルイ
- オーケストラ
- フィルハーモニア管弦楽団 アンブロジアン・シンガーズ
- 指揮者
- リッカルド・ムーティ
- 録音種別
- STEREO
コンディション
- ジャケット状態
- M-
- レコード状態
- M-
- 製盤国
- FR(フランス)盤
通販レコード
オーダーは | 品番 / 34-25441 |
販売価格 | 4,400円(税込) |
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2024年04月14日
ベテランの味◉ネッロ・サンティ指揮パリ音楽院管◯ヴォルフ=フェラーリ・マドンナの宝石組曲〜管弦楽曲集
通販レコードのご案内サンティのつぼを押さえた指揮ぶりは、さすがにオペラを知り尽くしたヴェテランならではのものといえましょう。
《英ワイドバンド ED3盤》GB DECCA SXL2177 ネルロ・サンティ ヴォルフ=フェラーリ・管弦楽曲集 レコードのステレオ録音は、英国 DECCA が先頭を走っていた。1958年より始まったステレオ・レコードのカッティングは、世界初のハーフ・スピードカッティング。 この技術は1968年ノイマン SX-68 を導入するまで続けられた。本盤は初期英デッカSXL2000番台を代表するオーディオファイル盤。
『マドンナの宝石』間奏曲で知られるイタリアのオペラ作曲家ヴォルフ=フェラーリの管弦楽曲集。コメディー・オペラの代表作『スザンナの秘密』序曲、哀愁に持ちた第二幕の間奏曲の他に、民衆の祭り、セレナータ、ナポリの踊りの4曲から成る、ウォルフ=フェラーリ編曲による組曲版。旋律的でわかりやすい彼の作風は、これらのオーケストラ作品からも十分に味わうことができます。
指揮をしている1931年生まれのネルロ・サンティは今も御健在のイタリアの巨匠。定期的に NHK 交響楽団と演奏会に参加しているというから、その実力が徐々に日本でも浸透しつつあるが、ほんの少し前までは、まさしく「知る人ぞ知る」指揮者だった。なんと「マリア・カラスと同じ舞台に立ったこともある」という名実ともにイタリア・オペラ最高の巨匠。
伝統を重視する一方、新風を吹き込む音楽性。彼の指揮姿には信頼が置ける雰囲気が感じられる。巨漢でコンパクトな指揮ぶりながら、イタリア・オペラの聴きどころを、無骨なまでの力強さと繊細な詩情が息もつかせず展開する音作りは、これまでのイメージを一変させられるぐらいの衝撃があった。ステレオ録音。
歌劇『愚かな女』序曲、歌劇『4人の気むずかし屋』から前奏曲、間奏曲
組曲『マドンナの宝石』(民衆の祭り、間奏曲、セレナータ、ナポリの踊り)
通販レコード詳細・コンディション、価格
プロダクト
- レコード番号
- SXL2177
- 作曲家
- エルマンノ・ヴォルフ=フェラーリ
- オーケストラ
- パリ音楽院管弦楽団
- 指揮者
- ネルロ・サンティ
- 録音種別
- STEREO
WIDE BAND MADE IN ENGLAND ED3, STEREO 1枚組(150g), Stamper 2E/2E。
コンディション
- ジャケット状態
- M-
- レコード状態
- EX++
- 製盤国
- GB(イギリス)盤
通販レコード
- オーダー番号34-22217
- 通常価格8,800円(税込)
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2024年04月11日
シリアス★最後のオペラ カペッキ ゼーフリート テッパー フリッチャイ指揮ベルリン放送響◆モーツァルト・フィガロの結婚
通販レコードのご案内闘病後の精神的深みを増した魅力。喜劇がシリアスを極めている。
《独チューリップ盤》DE DGG SLPM138 697/99 フリッチャイ モーツァルト「フィガロの結婚」 フリッチャイは1957年に白血病になり、胃と腸の大手術を受けるなどして1年間療養したうえで現場復帰していますが病状の悪化により、1961年12月に指揮活動を中断し治療に専念するものの、1963年2月に48歳の若さで亡くなっています。そのため、フリッチャイの遺した録音は白血病前と後で大きく芸風が異なっているのが特徴で、エネルギッシュでシャープだった健康なときの演奏に対し、白血病発症以降は、まだ若いのに晩年のような雰囲気さえ漂う独特なものとなり、その陰影を大切にしたスタイルには深い魅力が備わっていることが多かったようです。この「フィガロの結婚」は、白血病発症後の録音ですが、治療が功を奏して健康状態が良好だった時期にステレオ方式でセッション録音されたもので、モーツァルトらしい軽やかさとしなやかさ、弾むリズムは維持しながらも、細部まで見通せるよう声部バランスを整えた上で示される透明感と旋律美には実に見事なものがありました。1960年9月ベルリン、イエス・キリスト教会での録音。
イエス・キリスト教会はカラヤンやベームなどがベルリン・フィルと1970年代半ばまで頻繁に録音で使った場所で有名。その教会が醸しだす豊かな響きが美しい。オーケストラと歌手が一体となった気品に溢れた演奏が本当に素晴らしい。優秀録音、名演、名盤。
通販レコード詳細・コンディション、価格
プロダクト
- レコード番号
- SLPM138 697/99
- 作曲家
- ウォルフガング・アマデウス・モーツァルト
- 演奏者
- ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ マリア・シュターダー イルムガルト・ゼーフリート レナート・カペッキ ヘルタ・テッパー リリアン・ベニングセン ポール・キュン フリードリヒ・レンツ イヴァン・シャルディ ゲオルク・ヴィーター ローズル・シュヴァイガー
- オーケストラ
- ベルリン放送交響楽団 RIAS室内合唱団
- 指揮者
- フェレンツ・フリッチャイ
- 録音種別
- STEREO
コンディション
- ジャケット状態
- EX
- レコード状態
- EX++
- 製盤国
- DE(ドイツ)盤
通販レコード
オーダーは | 品番 / 34-23716 |
販売価格 | 11,000円(税込) |
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2024年04月10日
豪快にしてダイナミックな下品さ★プライス、ヴィッカーズ、メリル、ショルティ指揮ローマ歌劇場管 ヴェルディ・アイーダ
通販レコードのご案内日本ではショルティのヴェルディ演奏はレクイエム以外ほぼ黙殺されてしまった。不思議な話である。
《ブルー・ラベル盤》DE DECCA 6.35108 ゲオルク・ショルティ ヴェルディ・アイーダ 『大丈夫です。履いてますよ』と籠目ていたポーズを正すというのが流行していますね。その以前には、『ワイルドだろぉ~』というのが流行ってましたが。わたしには生まれた時に同じ病院で、しかも近所で親同士も親しかった幼なじみの男の子が二人いまして、お風呂に一緒に入ると男の子のとんがったものを握るのを観て、親はいやらしいとは言わなかった。10年経って、三人はお互いの身体にいやらしさを感じた。さて、古代ローマ人がローマ風呂から現代の銭湯に迷い込んでくる人気漫画が映画化されてヒットしたが、それでは男湯に迷い込んでいたが、その古代ローマ人は現代日本の風俗に目を背けるだろうか。王女の身分を隠して敵国の王女の世話をしている主人公。解放を懇願する捕虜の中に長年あえなかった父王の姿を見つけて思わず声をかけてしまったので身分がバレてしまう。そこから音楽は登場人物たちの心情をとことん語り尽くすが、音響的聴かせどころは前半だ。
有名な「凱旋行進曲」のアイーダ・トランペット独特の輝きを振り撒きながら突き進む音色や、その前のワイドでド迫力の合唱もショルティの引き締まったスケール豊かな指揮と相まって実に見事でスカッと気分爽快になる。オーディオ的に聴いても第一幕第一場後半や第二場後半の合唱が力強くワイドに拡がり、その迫力に圧倒されてしまう。
レコード店の大先輩から、ショルティの音はとにかくでっかかったと教わったことがある。ホールが飽和するほどにオーケストラを響かせたということだろうが、そうした批評が割りを食わせているのがショルティのこの『アイーダ』だ。曲に対する期待が二分するのだろうか。舞台演出や生演奏には到底及ばないわけでレコード録音はアプローチが違って当然だ。
本盤でショルティは、ヴェルディが意図したと思われる古代の遺跡や彫像に通ずる率直で硬質なドラマティシズムをあますところなく表現している。「アイーダ」が近世ヨーロッパのドラマではなく、古代世界の物語であることを納得させられる。そこから古代人の質朴な愛憎の葛藤も浮かび上がってくる。上品さにかけるが、生々しく心情を吐露していて生き様として迫ってくるじゃないか。巫女たちの妖艶な歌声が堪らなく厭らしい。
通販レコード詳細・コンディション、価格
プロダクト
- 品番
- 34-16214
- 商品名
- DE DECCA 6.35108 ゲオルク・ショルティ ヴェルディ・アイーダ
- レコード番号
- 6.35108
- 作曲家
- ジュゼッペ・ヴェルディ
- 演奏者
- レオンティーン・プライス
- ジョン・ヴィッカーズ
- ロバート・メリル
- オーケストラ
- ローマ歌劇場管弦楽団
- 指揮者
- ゲオルク・ショルティ
- 録音種別
- STEREO
ルイス・レイトンの優秀録音。
リヴィングステレオシリーズ、米 RCA LSC6158 と同じ録音。コンディション
- ジャケット状態
- M-
- レコード状態
- M-
- 製盤国
- DE(ドイツ)盤
通販レコード
- オーダー番号34-16214
- 特別価格¥4,400(税込)
- 通常価格¥5,500(税込)
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2024年04月10日
歴史的解釈と現代的解釈を見事に融合 ムーティ ブルスカンティーニ フレーニ ドニゼッティ 歌劇「ドン・パスクワーレ」
ドン・パスクアーレの茶番に鋭いウィットと穏やかな感情をもたらした名演。
新型コロナウイルス感染拡大防止でウィーン・フィルも演奏会の実行に頭を悩ましていました。バイロイト音楽祭は、2020年の開催を中止すると決定。2021年のウィーンから新年を祝う、ウィーン・フィルのニューイヤーコンサートは、史上初めて、無観客でのコンサートとなりました。指揮台に立ったのはリッカルド・ムーティ。ウィーンでは、1973年に「アイーダ」を指揮して以来、国立歌劇場の演奏を担当しているウィーン・フィルと良好な関係を維持しています。国立歌劇場総支配人マイヤーも、2008年の「コシ・ファン・トゥッテ」後、疎遠になっているムーティに対して、諸手を挙げて歓迎すると語っています。
長年ウィーン・フィルがホスト役を担っている夏のザルツブルク音楽祭に、カラヤンの招きに応じて、1971年に「ドン・パスクワーレ」でデビューして以来、親密な関係を築いています。
2014年9月にローマ歌劇場の終身名誉指揮者を辞任した後、一説にはイタリア大統領に?などというスケールの大きな噂も流れ、何かと話題を提供しているムーティですが、イタリアでは、自らが創始したルイジ・ケルビーニ・ジョバニーレ管弦楽団での後進の育成に専念し、イタリア歌劇場のいかなるポストにも就かないと断言しました。すでにフィレンツェで12年間、ミラノで19年間、歌劇場で重要なポストに就いていたことを考えると、〝帝王〟とファンが呼び崇めるのも納得がいきます。
通販レコードのご案内《仏ニュー・ニッパー盤》FR VSM 1434363 ムーティ ドニゼッティ:歌劇「ドン・パスクワーレ」
- ムーティ自身、
私のザルツブルク音楽祭でのオペラデビューは、1971年のドニゼッティ《ドン・パスクワーレ》の成功ででした。
と、35年経った2006年に振り返り語っていたほどの自信作だけに、本盤のキャスティングは文句ない。1982年7月ロンドン、キングズウェイ・ホール、ブックレット付属。
オペラで腹を抱えて笑いたい人は、ぜひとも楽しんでほしい。
歴史的解釈と現代的解釈を見事に融合させるために、それぞれに適した歌手らを起用。特にマラテスタ役のバリトン、レオ・ヌッチの美声には当時から魅せられているし、タイトルロールのドン・パスクワーレ役には、1947年にイタリア放送協会主催の声楽コンクールで優勝し、ミラノ・スカラ座をはじめとするイタリア各地の歌劇場に登場し、1951年にはグラインドボーン音楽祭、1952年にはザルツブルク音楽祭に出演して話題を呼んだ大ベテランのバス歌手、セスト・ブルスカンティーニが貫禄を見せている。1979~1980年のシーズンに合衆国でツアーをしていた直後のインタビューで
指揮者はしばしば演出家と衝突します。モーツァルトやヴェルディ、ワーグナーのような作曲家の作品に「内在する」、「音楽にのっとった演出」からあまりに遠くかけ離れているからです。と話していたムーティ。舞台に煩わされないレコードだからムーティも思う存分、彼の音楽美学を発揮。精度、輝きと整合性のために、ドン・パスクアーレの茶番に鋭いウィットと穏やかな感情をもたらした名演です。オペラで腹を抱えて笑いたい人は、ぜひとも楽しんでほしい。
通販レコード詳細・コンディション、価格
プロダクト
Mirella Freni, Sesto Bruscantini, Leo Nucci ∙ Gösta Winbergh, Riccardo Muti – Donizetti, Don Pasquale- レコード番号
- 1434363
- 作曲家
- ガエターノ・ドニゼッティ
- 演奏者
- ミレッラ・フレーニ セスト・ブルスカンティーニ レオ・ヌッチ イェスタ・ヴィンベルイ
- オーケストラ
- フィルハーモニア管弦楽団 アンブロジアン・シンガーズ
- 指揮者
- リッカルド・ムーティ
- 録音種別
- STEREO
コンディション
- ジャケット状態
- M-
- レコード状態
- M-
- 製盤国
- FR(フランス)盤
通販レコード
オーダーは | 品番 / 34-25441 |
販売価格 | 4,400円(税込) |
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2024年04月09日
シリアス★最後のオペラ カペッキ ゼーフリート テッパー フリッチャイ指揮ベルリン放送響◆モーツァルト・フィガロの結婚
通販レコードのご案内闘病後の精神的深みを増した魅力。喜劇がシリアスを極めている。
《独チューリップ盤》DE DGG SLPM138 697/99 フリッチャイ モーツァルト「フィガロの結婚」 フリッチャイは1957年に白血病になり、胃と腸の大手術を受けるなどして1年間療養したうえで現場復帰していますが病状の悪化により、1961年12月に指揮活動を中断し治療に専念するものの、1963年2月に48歳の若さで亡くなっています。そのため、フリッチャイの遺した録音は白血病前と後で大きく芸風が異なっているのが特徴で、エネルギッシュでシャープだった健康なときの演奏に対し、白血病発症以降は、まだ若いのに晩年のような雰囲気さえ漂う独特なものとなり、その陰影を大切にしたスタイルには深い魅力が備わっていることが多かったようです。この「フィガロの結婚」は、白血病発症後の録音ですが、治療が功を奏して健康状態が良好だった時期にステレオ方式でセッション録音されたもので、モーツァルトらしい軽やかさとしなやかさ、弾むリズムは維持しながらも、細部まで見通せるよう声部バランスを整えた上で示される透明感と旋律美には実に見事なものがありました。1960年9月ベルリン、イエス・キリスト教会での録音。
イエス・キリスト教会はカラヤンやベームなどがベルリン・フィルと1970年代半ばまで頻繁に録音で使った場所で有名。その教会が醸しだす豊かな響きが美しい。オーケストラと歌手が一体となった気品に溢れた演奏が本当に素晴らしい。優秀録音、名演、名盤。
通販レコード詳細・コンディション、価格
プロダクト
- レコード番号
- SLPM138 697/99
- 作曲家
- ウォルフガング・アマデウス・モーツァルト
- 演奏者
- ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ マリア・シュターダー イルムガルト・ゼーフリート レナート・カペッキ ヘルタ・テッパー リリアン・ベニングセン ポール・キュン フリードリヒ・レンツ イヴァン・シャルディ ゲオルク・ヴィーター ローズル・シュヴァイガー
- オーケストラ
- ベルリン放送交響楽団 RIAS室内合唱団
- 指揮者
- フェレンツ・フリッチャイ
- 録音種別
- STEREO
コンディション
- ジャケット状態
- EX
- レコード状態
- EX++
- 製盤国
- DE(ドイツ)盤
通販レコード
オーダーは | 品番 / 34-23716 |
販売価格 | 11,000円(税込) |
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2024年04月02日
シリアス★最後のオペラ カペッキ ゼーフリート テッパー フリッチャイ指揮ベルリン放送響◆モーツァルト・フィガロの結婚
通販レコードのご案内闘病後の精神的深みを増した魅力。喜劇がシリアスを極めている。
《独チューリップ盤》DE DGG SLPM138 697/99 フリッチャイ モーツァルト「フィガロの結婚」 フリッチャイは1957年に白血病になり、胃と腸の大手術を受けるなどして1年間療養したうえで現場復帰していますが病状の悪化により、1961年12月に指揮活動を中断し治療に専念するものの、1963年2月に48歳の若さで亡くなっています。そのため、フリッチャイの遺した録音は白血病前と後で大きく芸風が異なっているのが特徴で、エネルギッシュでシャープだった健康なときの演奏に対し、白血病発症以降は、まだ若いのに晩年のような雰囲気さえ漂う独特なものとなり、その陰影を大切にしたスタイルには深い魅力が備わっていることが多かったようです。この「フィガロの結婚」は、白血病発症後の録音ですが、治療が功を奏して健康状態が良好だった時期にステレオ方式でセッション録音されたもので、モーツァルトらしい軽やかさとしなやかさ、弾むリズムは維持しながらも、細部まで見通せるよう声部バランスを整えた上で示される透明感と旋律美には実に見事なものがありました。1960年9月ベルリン、イエス・キリスト教会での録音。
イエス・キリスト教会はカラヤンやベームなどがベルリン・フィルと1970年代半ばまで頻繁に録音で使った場所で有名。その教会が醸しだす豊かな響きが美しい。オーケストラと歌手が一体となった気品に溢れた演奏が本当に素晴らしい。優秀録音、名演、名盤。
通販レコード詳細・コンディション、価格
プロダクト
- レコード番号
- SLPM138 697/99
- 作曲家
- ウォルフガング・アマデウス・モーツァルト
- 演奏者
- ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ マリア・シュターダー イルムガルト・ゼーフリート レナート・カペッキ ヘルタ・テッパー リリアン・ベニングセン ポール・キュン フリードリヒ・レンツ イヴァン・シャルディ ゲオルク・ヴィーター ローズル・シュヴァイガー
- オーケストラ
- ベルリン放送交響楽団 RIAS室内合唱団
- 指揮者
- フェレンツ・フリッチャイ
- 録音種別
- STEREO
コンディション
- ジャケット状態
- EX
- レコード状態
- EX++
- 製盤国
- DE(ドイツ)盤
通販レコード
オーダーは | 品番 / 34-23716 |
販売価格 | 11,000円(税込) |
2024年03月28日
歴史的解釈と現代的解釈を見事に融合 ムーティ ブルスカンティーニ フレーニ ドニゼッティ 歌劇「ドン・パスクワーレ」
ドン・パスクアーレの茶番に鋭いウィットと穏やかな感情をもたらした名演。
新型コロナウイルス感染拡大防止でウィーン・フィルも演奏会の実行に頭を悩ましていました。バイロイト音楽祭は、2020年の開催を中止すると決定。2021年のウィーンから新年を祝う、ウィーン・フィルのニューイヤーコンサートは、史上初めて、無観客でのコンサートとなりました。指揮台に立ったのはリッカルド・ムーティ。ウィーンでは、1973年に「アイーダ」を指揮して以来、国立歌劇場の演奏を担当しているウィーン・フィルと良好な関係を維持しています。国立歌劇場総支配人マイヤーも、2008年の「コシ・ファン・トゥッテ」後、疎遠になっているムーティに対して、諸手を挙げて歓迎すると語っています。
長年ウィーン・フィルがホスト役を担っている夏のザルツブルク音楽祭に、カラヤンの招きに応じて、1971年に「ドン・パスクワーレ」でデビューして以来、親密な関係を築いています。
2014年9月にローマ歌劇場の終身名誉指揮者を辞任した後、一説にはイタリア大統領に?などというスケールの大きな噂も流れ、何かと話題を提供しているムーティですが、イタリアでは、自らが創始したルイジ・ケルビーニ・ジョバニーレ管弦楽団での後進の育成に専念し、イタリア歌劇場のいかなるポストにも就かないと断言しました。すでにフィレンツェで12年間、ミラノで19年間、歌劇場で重要なポストに就いていたことを考えると、〝帝王〟とファンが呼び崇めるのも納得がいきます。
通販レコードのご案内《仏ニュー・ニッパー盤》FR VSM 1434363 ムーティ ドニゼッティ:歌劇「ドン・パスクワーレ」
- ムーティ自身、
私のザルツブルク音楽祭でのオペラデビューは、1971年のドニゼッティ《ドン・パスクワーレ》の成功ででした。
と、35年経った2006年に振り返り語っていたほどの自信作だけに、本盤のキャスティングは文句ない。1982年7月ロンドン、キングズウェイ・ホール、ブックレット付属。
オペラで腹を抱えて笑いたい人は、ぜひとも楽しんでほしい。
歴史的解釈と現代的解釈を見事に融合させるために、それぞれに適した歌手らを起用。特にマラテスタ役のバリトン、レオ・ヌッチの美声には当時から魅せられているし、タイトルロールのドン・パスクワーレ役には、1947年にイタリア放送協会主催の声楽コンクールで優勝し、ミラノ・スカラ座をはじめとするイタリア各地の歌劇場に登場し、1951年にはグラインドボーン音楽祭、1952年にはザルツブルク音楽祭に出演して話題を呼んだ大ベテランのバス歌手、セスト・ブルスカンティーニが貫禄を見せている。1979~1980年のシーズンに合衆国でツアーをしていた直後のインタビューで
指揮者はしばしば演出家と衝突します。モーツァルトやヴェルディ、ワーグナーのような作曲家の作品に「内在する」、「音楽にのっとった演出」からあまりに遠くかけ離れているからです。と話していたムーティ。舞台に煩わされないレコードだからムーティも思う存分、彼の音楽美学を発揮。精度、輝きと整合性のために、ドン・パスクアーレの茶番に鋭いウィットと穏やかな感情をもたらした名演です。オペラで腹を抱えて笑いたい人は、ぜひとも楽しんでほしい。
通販レコード詳細・コンディション、価格
プロダクト
Mirella Freni, Sesto Bruscantini, Leo Nucci ∙ Gösta Winbergh, Riccardo Muti – Donizetti, Don Pasquale- レコード番号
- 1434363
- 作曲家
- ガエターノ・ドニゼッティ
- 演奏者
- ミレッラ・フレーニ セスト・ブルスカンティーニ レオ・ヌッチ イェスタ・ヴィンベルイ
- オーケストラ
- フィルハーモニア管弦楽団 アンブロジアン・シンガーズ
- 指揮者
- リッカルド・ムーティ
- 録音種別
- STEREO
コンディション
- ジャケット状態
- M-
- レコード状態
- M-
- 製盤国
- FR(フランス)盤
通販レコード
オーダーは | 品番 / 34-25441 |
販売価格 | 4,400円(税込) |
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2024年03月27日
重文級◉SXL2031-2 フラグスタート、ショルティ指揮ウィーン・フィル◯ワーグナー・ワルキューレ第3幕全曲
通販レコードのご案内新しいテクノロジーを積極的に活用しょうとして、表現の可能性を追求している。
(演奏者)ゲオルグ・ショルティ指揮 ウィーンフィルハーモニー管弦楽団 キルステン・フラグスタート、オットー・エーデルマン、マリアンネ・シェヒ、オーダ・バルスボルグ、イローナ・シュタイングルーバー、グレース・ホフマン、クレア・ワトソン、オーデ・バルスボルク、マーガレット・ベンス、アニー・デロリー、ヘティ・プリュマッハー、 フリーダ・レースラー
(曲目)ワーグナー・ワルキューレ第3幕全曲
RING全曲収録前夜祭セッション。ステレオ録音の可能性を追求するため実験を試みた。ワルキューレたちを歌いながら移動させると左右のスピーカーからどのように再生されるか!? 結果、モニタールームでは歓声が沸き上がった。ソプラノ歌手、キルステン・フラグスタート、バス歌手、オットー・エーデルマン他の歌唱、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏による1957年録音盤。
1966年に全曲を録音しているので、この第3幕の古い録音は忘れられた。
眼光鋭くきびきびした動きで指揮するショルティそのもの。ステレオ録音がどういう効果を生むのか、まだ手探りの時代。まだ、レコード会社がステレオ録音に懐疑的な時代だった。予行練習と言え完成度は天下一品なのが本盤から伺えます。カルショウはステレオ録音の可能性を追求するため、いろいろ実験を試みた。最後の魔の炎のシーンは、ウオータンが火の神ローゲを呼ぶところでは左から歌い、最後のジークフリートの動機を歌うクライマックスでは中央にきて歌う、という演出を試みている。楽器や歌手の音像は左右のスピーカーの間にきれいに定位する。
通販レコード詳細・コンディション、価格
プロダクト
- レコード番号
- SXL2031-32
- 作曲家
- リヒャルト・ワーグナー
- 演奏者
- キルステン・フラグスタート、オットー・エーデルマン、マリアンネ・シェヒ、オーダ・バルスボルグ、イローナ・シュタイングルーバー、グレース・ホフマン、クレア・ワトソン、オーデ・バルスボルク、マーガレット・ベンス、アニー・デロリー、ヘティ・プリュマッハー、 フリーダ・レースラー
- オーケストラ
- ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
- 指揮者
- ゲオルグ・ショルティ
- 録音種別
- STEREO
コンディション
- ジャケット状態
- M-
- レコード状態
- M-
- 製盤国
- DE(ドイツ)盤
通販レコード
詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。- オーダー番号34-23603
- 販売価格13,200円(税込)
2024年03月26日
重文級◉SXL2031-2 フラグスタート、ショルティ指揮ウィーン・フィル◯ワーグナー・ワルキューレ第3幕全曲
通販レコードのご案内新しいテクノロジーを積極的に活用しょうとして、表現の可能性を追求している。
(演奏者)ゲオルグ・ショルティ指揮 ウィーンフィルハーモニー管弦楽団 キルステン・フラグスタート、オットー・エーデルマン、マリアンネ・シェヒ、オーダ・バルスボルグ、イローナ・シュタイングルーバー、グレース・ホフマン、クレア・ワトソン、オーデ・バルスボルク、マーガレット・ベンス、アニー・デロリー、ヘティ・プリュマッハー、 フリーダ・レースラー
(曲目)ワーグナー・ワルキューレ第3幕全曲
RING全曲収録前夜祭セッション。ステレオ録音の可能性を追求するため実験を試みた。ワルキューレたちを歌いながら移動させると左右のスピーカーからどのように再生されるか!? 結果、モニタールームでは歓声が沸き上がった。ソプラノ歌手、キルステン・フラグスタート、バス歌手、オットー・エーデルマン他の歌唱、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏による1957年録音盤。
1966年に全曲を録音しているので、この第3幕の古い録音は忘れられた。
眼光鋭くきびきびした動きで指揮するショルティそのもの。ステレオ録音がどういう効果を生むのか、まだ手探りの時代。まだ、レコード会社がステレオ録音に懐疑的な時代だった。予行練習と言え完成度は天下一品なのが本盤から伺えます。カルショウはステレオ録音の可能性を追求するため、いろいろ実験を試みた。最後の魔の炎のシーンは、ウオータンが火の神ローゲを呼ぶところでは左から歌い、最後のジークフリートの動機を歌うクライマックスでは中央にきて歌う、という演出を試みている。楽器や歌手の音像は左右のスピーカーの間にきれいに定位する。
通販レコード詳細・コンディション、価格
プロダクト
- レコード番号
- SXL2031-32
- 作曲家
- リヒャルト・ワーグナー
- 演奏者
- キルステン・フラグスタート、オットー・エーデルマン、マリアンネ・シェヒ、オーダ・バルスボルグ、イローナ・シュタイングルーバー、グレース・ホフマン、クレア・ワトソン、オーデ・バルスボルク、マーガレット・ベンス、アニー・デロリー、ヘティ・プリュマッハー、 フリーダ・レースラー
- オーケストラ
- ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
- 指揮者
- ゲオルグ・ショルティ
- 録音種別
- STEREO
コンディション
- ジャケット状態
- M-
- レコード状態
- M-
- 製盤国
- DE(ドイツ)盤
通販レコード
詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。- オーダー番号34-23603
- 販売価格13,200円(税込)
2024年03月26日
バルビローリの唸り声も健在*レナータ・スコット、ベルゴンツィ、バルビローリ指揮ローマ歌劇場管 プッチーニ・蝶々夫人
通販レコードのご案内バルビローリ好きには、是非お求め頂きたい。
《布張りボックス盤》JP 東芝音楽工業 AA9375C バルビローリ/ローマ国立歌劇場管 プッチーニ 歌劇「蝶々夫人」(3枚組)
英国の名指揮者バルビローリは、シベリウス・マーラー・ブラームスの交響曲やイギリスの管弦楽曲の録音が有名ですが、オペラにおいても名演を残している。歌手の素晴らしい出来、それに情感たっぷりのバルビローリ節で歌いまくる。
通販レコード詳細・コンディション、価格
プロダクト
- レコード番号
- AA-9375-C
- 作曲家
- ジャコモ・プッチーニ
- 演奏者
- レナータ・スコット アンナ・ディ・スタシオ シルヴァーナ・パドアン カルロ・ベルゴンツィ ピエロ・デ・パルマ ローランド・パネライ ジュゼッペ・モレージ マリオ・リナウド パオロ・モンタルソーロ ローマ歌劇場合唱団
- オーケストラ
- ローマ歌劇場管弦楽団
- 指揮者
- ジョン・バルビローリ
- 録音種別
- STEREO
コンディション
- ジャケット状態
- M-
- レコード状態
- M-
- 製盤国
- JP(日本)盤
通販レコード
- オーダー番号34-27233
- https://recordsound.jp/analogsound/index.php?mode=detail&gid=27233
- 販売価格6,600円(税込)
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2024年03月19日
シリアス★最後のオペラ カペッキ ゼーフリート テッパー フリッチャイ指揮ベルリン放送響◆モーツァルト・フィガロの結婚
通販レコードのご案内闘病後の精神的深みを増した魅力。喜劇がシリアスを極めている。
《独チューリップ盤》DE DGG SLPM138 697/99 フリッチャイ モーツァルト「フィガロの結婚」 フリッチャイは1957年に白血病になり、胃と腸の大手術を受けるなどして1年間療養したうえで現場復帰していますが病状の悪化により、1961年12月に指揮活動を中断し治療に専念するものの、1963年2月に48歳の若さで亡くなっています。そのため、フリッチャイの遺した録音は白血病前と後で大きく芸風が異なっているのが特徴で、エネルギッシュでシャープだった健康なときの演奏に対し、白血病発症以降は、まだ若いのに晩年のような雰囲気さえ漂う独特なものとなり、その陰影を大切にしたスタイルには深い魅力が備わっていることが多かったようです。この「フィガロの結婚」は、白血病発症後の録音ですが、治療が功を奏して健康状態が良好だった時期にステレオ方式でセッション録音されたもので、モーツァルトらしい軽やかさとしなやかさ、弾むリズムは維持しながらも、細部まで見通せるよう声部バランスを整えた上で示される透明感と旋律美には実に見事なものがありました。1960年9月ベルリン、イエス・キリスト教会での録音。
イエス・キリスト教会はカラヤンやベームなどがベルリン・フィルと1970年代半ばまで頻繁に録音で使った場所で有名。その教会が醸しだす豊かな響きが美しい。オーケストラと歌手が一体となった気品に溢れた演奏が本当に素晴らしい。優秀録音、名演、名盤。
通販レコード詳細・コンディション、価格
プロダクト
- レコード番号
- SLPM138 697/99
- 作曲家
- ウォルフガング・アマデウス・モーツァルト
- 演奏者
- ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ マリア・シュターダー イルムガルト・ゼーフリート レナート・カペッキ ヘルタ・テッパー リリアン・ベニングセン ポール・キュン フリードリヒ・レンツ イヴァン・シャルディ ゲオルク・ヴィーター ローズル・シュヴァイガー
- オーケストラ
- ベルリン放送交響楽団 RIAS室内合唱団
- 指揮者
- フェレンツ・フリッチャイ
- 録音種別
- STEREO
コンディション
- ジャケット状態
- EX
- レコード状態
- EX++
- 製盤国
- DE(ドイツ)盤
通販レコード
オーダーは | 品番 / 34-23716 |
販売価格 | 11,000円(税込) |
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2024年03月13日
歴史的解釈と現代的解釈を見事に融合 ムーティ ブルスカンティーニ フレーニ ドニゼッティ 歌劇「ドン・パスクワーレ」
ドン・パスクアーレの茶番に鋭いウィットと穏やかな感情をもたらした名演。
新型コロナウイルス感染拡大防止でウィーン・フィルも演奏会の実行に頭を悩ましていました。バイロイト音楽祭は、2020年の開催を中止すると決定。2021年のウィーンから新年を祝う、ウィーン・フィルのニューイヤーコンサートは、史上初めて、無観客でのコンサートとなりました。指揮台に立ったのはリッカルド・ムーティ。ウィーンでは、1973年に「アイーダ」を指揮して以来、国立歌劇場の演奏を担当しているウィーン・フィルと良好な関係を維持しています。国立歌劇場総支配人マイヤーも、2008年の「コシ・ファン・トゥッテ」後、疎遠になっているムーティに対して、諸手を挙げて歓迎すると語っています。
長年ウィーン・フィルがホスト役を担っている夏のザルツブルク音楽祭に、カラヤンの招きに応じて、1971年に「ドン・パスクワーレ」でデビューして以来、親密な関係を築いています。
2014年9月にローマ歌劇場の終身名誉指揮者を辞任した後、一説にはイタリア大統領に?などというスケールの大きな噂も流れ、何かと話題を提供しているムーティですが、イタリアでは、自らが創始したルイジ・ケルビーニ・ジョバニーレ管弦楽団での後進の育成に専念し、イタリア歌劇場のいかなるポストにも就かないと断言しました。すでにフィレンツェで12年間、ミラノで19年間、歌劇場で重要なポストに就いていたことを考えると、〝帝王〟とファンが呼び崇めるのも納得がいきます。
通販レコードのご案内《仏ニュー・ニッパー盤》FR VSM 1434363 ムーティ ドニゼッティ:歌劇「ドン・パスクワーレ」
- ムーティ自身、
私のザルツブルク音楽祭でのオペラデビューは、1971年のドニゼッティ《ドン・パスクワーレ》の成功ででした。
と、35年経った2006年に振り返り語っていたほどの自信作だけに、本盤のキャスティングは文句ない。1982年7月ロンドン、キングズウェイ・ホール、ブックレット付属。
オペラで腹を抱えて笑いたい人は、ぜひとも楽しんでほしい。
歴史的解釈と現代的解釈を見事に融合させるために、それぞれに適した歌手らを起用。特にマラテスタ役のバリトン、レオ・ヌッチの美声には当時から魅せられているし、タイトルロールのドン・パスクワーレ役には、1947年にイタリア放送協会主催の声楽コンクールで優勝し、ミラノ・スカラ座をはじめとするイタリア各地の歌劇場に登場し、1951年にはグラインドボーン音楽祭、1952年にはザルツブルク音楽祭に出演して話題を呼んだ大ベテランのバス歌手、セスト・ブルスカンティーニが貫禄を見せている。1979~1980年のシーズンに合衆国でツアーをしていた直後のインタビューで
指揮者はしばしば演出家と衝突します。モーツァルトやヴェルディ、ワーグナーのような作曲家の作品に「内在する」、「音楽にのっとった演出」からあまりに遠くかけ離れているからです。と話していたムーティ。舞台に煩わされないレコードだからムーティも思う存分、彼の音楽美学を発揮。精度、輝きと整合性のために、ドン・パスクアーレの茶番に鋭いウィットと穏やかな感情をもたらした名演です。オペラで腹を抱えて笑いたい人は、ぜひとも楽しんでほしい。
通販レコード詳細・コンディション、価格
プロダクト
Mirella Freni, Sesto Bruscantini, Leo Nucci ∙ Gösta Winbergh, Riccardo Muti – Donizetti, Don Pasquale- レコード番号
- 1434363
- 作曲家
- ガエターノ・ドニゼッティ
- 演奏者
- ミレッラ・フレーニ セスト・ブルスカンティーニ レオ・ヌッチ イェスタ・ヴィンベルイ
- オーケストラ
- フィルハーモニア管弦楽団 アンブロジアン・シンガーズ
- 指揮者
- リッカルド・ムーティ
- 録音種別
- STEREO
コンディション
- ジャケット状態
- M-
- レコード状態
- M-
- 製盤国
- FR(フランス)盤
通販レコード
オーダーは | 品番 / 34-25441 |
販売価格 | 4,400円(税込) |
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2024年03月11日
名曲名盤縁起 もう一つのロメオとジュリエット ベッリーニ〜歌劇《カプレーティとモンテッキ》
イタリアの作曲家、ヴィンチェンツォ・ベリーニのオペラ《カプレーティとモンテッキ》初演 ― 1830年3月11日
ベルリーニ、ベリーニとも紹介されることが頻繁で、わたしは日常的には会話や、他の作曲家を話題にしている記事では、ベルリーニとしていることが多い。作曲者ベッリーニはロッシーニ、ドニゼッティと並ぶ19世紀前半イタリア3大オペラ作曲家の一人。33歳の短い生涯に『夢遊病の女』『清教徒』『ノルマ』など旋律美に満ちた数々の傑作を残しました。その息の長い流麗なメロディは、深い憂愁と情感を湛えて聴く人の胸を締めつけます。彼の音楽を愛してやまなかったショパンは、ベッリーニの墓のそばに埋葬されたいと願い、ワーグナーも『私はベッリーニに特別の偏愛を抱く。なぜなら、彼の音楽は強い真実の感情にあふれ、言葉と深く結びついているからだ』と賞賛を惜しまなかったそうです。
オペラ作曲家としての人生は10年足らずだが、毎年のように世に送り出したオペラの数々は、現在でもオペラ劇場のレパートリーで欠かせない作品が多いことに驚かされる。
- オペラ『アデルソンとサルヴィーニ』1825年
- オペラ『ビアンカとフェルナンド』初演1826年ナポリ
- オペラ『海賊』 初演1827年ミラノ
- オペラ『異国の女』 初演1829年ミラノ
- オペラ『ザイーラ』 初演1829年パルマ
- オペラ『カプレーティとモンテッキ』 初演1830年ヴェネツィア
- オペラ『夢遊病の女』初演1831年3月ミラノ
- オペラ『ノルマ』初演1831年12月ミラノ
- オペラ『テンダのベアトリーチェ』初演1833年3月ヴェネツィア
- オペラ『清教徒』初演1835年1月パリ
- オーボエ協奏曲変ホ長調
もう一つのロメオとジュリエット
ヴェルディの前の世代に、ヴェネツィアのフェニーチェ劇場を賑わしたヴィンチェンツォ・ベッリーニの歌劇『カプレーティとモンテッキ』が1830年の今日、初演された。シェイクスピアで有名な「ロメオとジュリエット」とはストーリー展開は、かなり違います。しかし、ロメオとジュリエット物語は元来イタリアの古い伝承であり、「村のロメオとジュリエット」の題名でも知られる物語を題材としています。ベッリーニのロメオとジュリエットである歌劇《カプレーティとモンテッキ》。このオペラの台本作者フェリーチェ・ロマーニが用いたのはジェロラモ・デッラ・コルテの「ヴェローナ物語」であり、そこに様々な古い説話を加えたものです。
13世紀のヴェローナを舞台に、宿命の闘争を繰り返すカプレーティ(キャピュレット)家とモンテッキ(モンタギュー)家が描かれますが、モンテッキ家の嫡男ロメオは、舞踏会に紛れ込んでジュリエッタ(ジュリエット)を見初めるのではなく、ヴェローナ領主の使者として、和平の提案のためにカプレーティ家を訪れ、和解の証として、同家の娘ジュリユッタとの結婚を申し込むのです。
また、眠り薬を手渡すロレンツォは僧侶ではなく医者であり、ロメオも毒杯をあおいだ後、目覚めたジュリエッタに事情を話してからジュリエッタの腕の中で息を引き取るという、シェイクスピアとは設定もストーリーも違うものになっています。
どこにでもある、ご当地オペラというところで楽しむのが良いでしょう。
2024年02月28日
英デッカによる鮮明な高音質録音も本盤の大きな魅力*カラヤン指揮ウィーン・フィル、フレーニ プッチーニ・蝶々夫人
カラヤンによるプッチーニの歌劇「蝶々夫人」は2回目のスタジオ録音。
通販レコードのご案内《イギリスデッカプレス・オリジナル》GB DECCA SET584/6 フレーニ、パヴァロッティ&カラヤン プッチーニ:蝶々夫人 (全曲)
- カラヤンの完璧な統率力と、抒情性と劇性を見事に歌いこなした蝶々夫人役のフレーニの名唱、パヴァロッティらの歌手陣の充実など、「蝶々夫人」最高の録音と言われる一枚。先ずは配役が素晴らしい。
カラヤンによるプッチーニの歌劇「蝶々夫人」は2回目のスタジオ録音。
もちろん初回録音における配役も豪華であったが、本演奏における配役もいささかも引けを取っていない。フレーニによる瑞々しい美声は正に純情な蝶々夫人の当たり役と言えるし、パヴァロッティも、女たらしではあるが優柔不断で憎み切れないピンカートン役に相応しい見事な歌唱を披露している。加えて蝶々夫人の召使役のスズキをクリスタ・ルートヴィヒが演じるという超豪華布陣で、カラヤンによるキャスティングのセンスの良さを感じさせられる。カラヤンによるプッチーニの歌劇「蝶々夫人」の随一の名演にとどまらず、古今東西の様々な指揮者による同曲のあらゆる名演に冠絶する至高の超名演と高く評価したい。
そしてこれもカラヤンならではと言えるのが、「帝王」ゆえのプレス枚数の多さで、初期盤でも市場流通量が多く、リーズナブルに入手できること。価値の高いお勧め盤です。
蜜月は短かった。わずか数ヶ月でピンカートンは去り、それきり音沙汰もない。生活費にも事欠くようになった蝶々さんだが、彼を諦めるようにと周囲がほのめかすのも聞き入れず、ひたすら彼を待つ。《ある晴れた日に》は、このような状況で歌われる。実は蝶々さんには、ピンカートンとの間に生まれた子供がいたのだ。そんなある日、とうとうピンカートンの乗る船が長崎に着いた。だが彼に付き添っていたのは、本国で結婚した妻ケート。子供の将来のため、子供をピンカートン夫妻に渡すよう勧められた蝶々さんは、それを受け入れ、もはやこれまでと父の形見の短刀を胸に突き立てる。
「さくらさくら」、「お江戸日本橋」、「君が代」など日本人にお馴染みの旋律が出てくるのも嬉しい。プッチーニは《蝶々夫人》の作曲にあたり、友人だった在イタリア日本大使夫人の助けを借りて、日本の旋律を収集したという。作・編曲面では管弦楽や歌唱はもとより「君が代」「さくらさくら」「星条旗よ永遠なれ」等のモチーフを見事に展開して作品の一部に昇華する手腕は見事だ。
そして、プッチーニがスコアに書いたハーモニーから旋律を際立てるために、親日家だったカラヤンは《蝶々夫人》を録音するにあたって、“日本の旋律”の元を聴いていると思われる。今では滅多にないことですが、カラヤンが初来日した時分は最初に『君が代』と『オーストリア国家』を演奏してからコンサートが始まっていた。そもそもカラヤンのプッチーニは本当に素晴らしいです。まるでフォーレ、ラベル、ドビュッシー等のフランス印象派のように華麗で美しい管弦楽の響きだ。 部分部分は彼らの歌曲集を聴いている様な気さえするほど。この耽美性はカラヤンならではのものだが、弦の高音域のレガート奏法を聴いてると快感中枢を刺激される事この上なく、緩急や強弱が多彩で華麗なるカラヤン・サウンドに酔いしれてしまう。
基本的には1971年のボエームの延長みたいなセットで、オーケストラがベルリン・フィルからウィーン・フィル、セッション場所がキリスト教会からソフィエンザールに代わっただけの代物。カラヤンのオーケストラは完璧としか言いようがない、とにかく最初の1小節からウィーン・フィルのドラマティックな演奏に驚かされるか。あらゆる場面で独特の雰囲気を呼び起こしている。出だしのフーガで既に名演の予感を感じるはずです。 歌手も最高だし、今は聴けなくなったウィンナ・オーボエなどの、ウィーン・フィルの魅力も満載の名盤です。エンジニアはジェームズ・ロック(James Lock)を筆頭に、収録はゾフィエンザールで行われていることで長めの残響が効果的にウィーン・フィルの美音を引き立てている。
乳母が同じであったと言うイタリア・パドヴァ出身の幼なじみ故パヴァロッティとフレーニは、プッチーニのピンカートンと蝶蝶さんを歌うために生まれたのではないかと思えるほど。ふたりの甘く柔らかな声は見事に溶けあい、カラヤンの絶妙の棒のもと多少違和感は有りますが日本魂を完璧に作り上げている。デッカ制作陣も、すでにカルーショー第2世代勢揃い。クリストファー・レイヴァン、ミヒャエル・ウールコック、エンジニアは、ゴードン・バリーは第1世代に属すが、ジェームス・ロック、ジャック・ロウ其々数頭立ての豪華布陣で行われていた。
1974年1月ウィーン、ゾフィエンザール録音。
■ステレオ録音、優秀録音、名演。
通販レコード詳細・コンディション、価格
プロダクト
- レコード番号
- SET584/6
- 作曲家
- ジャコモ・プッチーニ
- 演奏者
- ミレッラ・フレーニ ルチアーノ・パヴァロッティ クリスタ・ルートヴィヒ ロバート・カーンズ 他
- オーケストラ
- ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
- 指揮者
- ヘルベルト・フォン・カラヤン
- 録音種別
- STEREO
コンディション
- ジャケット状態
- EX
- レコード状態
- EX++
- 製盤国
- GB(イギリス)盤
通販レコード
オーダーは | 品番 / 34-27247 |
販売価格 | 8,800円(税込) |
プッチーニの歌劇の題材は、万人の胸を打つ人情味豊かなものが多く、その音楽は、極めて美しく、劇的効果の盛り上げ方が優れている。今日、プッチーニの作品は、ワーグナー、ヴェルディとともに、世界の歌劇場のレパートリーに欠かすことの出来ないものになっている。
そんな蝶々さんを、プッチーニは格別に愛した。オペラの原作となったデヴィット・ベラスコという作家の戯曲をロンドンで初めて見た時、プッチーニは滂沱の涙を流し、すぐに作曲を決意したという。蝶々さんが自害を遂げる部分の音楽を書いている時も、同じような状態だったらしい。いったいプッチーニは、蝶々さんのどこに、それほどまでに惹かれたのだろうか。
成功した作曲家のオーラに加え、ダンディでお洒落だったプッチーニはよくもてた。彼自身、魅力的な女性を追う“狩人”と自称したほど、アヴァンチュールを楽しんだ。その相手は、ほとんど身分の低い、いたいけな少女だった。一節によるとプッチーニが、そのようなアヴァンチュールを好んだ背景には、彼女たちとは対照的な妻、エルヴィーラの存在があったという。
プッチーニは終生、強く、嫉妬深い妻から逃れられなかった。《蝶々夫人》は現実では寄り添えない少女たちへの、プッチーニならではの恋文だったのかもしれない。
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2024年02月28日
豪快にしてダイナミックな下品さ★プライス、ヴィッカーズ、メリル、ショルティ指揮ローマ歌劇場管 ヴェルディ・アイーダ
通販レコードのご案内日本ではショルティのヴェルディ演奏はレクイエム以外ほぼ黙殺されてしまった。不思議な話である。
《ブルー・ラベル盤》DE DECCA 6.35108 ゲオルク・ショルティ ヴェルディ・アイーダ 『大丈夫です。履いてますよ』と籠目ていたポーズを正すというのが流行していますね。その以前には、『ワイルドだろぉ~』というのが流行ってましたが。わたしには生まれた時に同じ病院で、しかも近所で親同士も親しかった幼なじみの男の子が二人いまして、お風呂に一緒に入ると男の子のとんがったものを握るのを観て、親はいやらしいとは言わなかった。10年経って、三人はお互いの身体にいやらしさを感じた。さて、古代ローマ人がローマ風呂から現代の銭湯に迷い込んでくる人気漫画が映画化されてヒットしたが、それでは男湯に迷い込んでいたが、その古代ローマ人は現代日本の風俗に目を背けるだろうか。王女の身分を隠して敵国の王女の世話をしている主人公。解放を懇願する捕虜の中に長年あえなかった父王の姿を見つけて思わず声をかけてしまったので身分がバレてしまう。そこから音楽は登場人物たちの心情をとことん語り尽くすが、音響的聴かせどころは前半だ。
有名な「凱旋行進曲」のアイーダ・トランペット独特の輝きを振り撒きながら突き進む音色や、その前のワイドでド迫力の合唱もショルティの引き締まったスケール豊かな指揮と相まって実に見事でスカッと気分爽快になる。オーディオ的に聴いても第一幕第一場後半や第二場後半の合唱が力強くワイドに拡がり、その迫力に圧倒されてしまう。
レコード店の大先輩から、ショルティの音はとにかくでっかかったと教わったことがある。ホールが飽和するほどにオーケストラを響かせたということだろうが、そうした批評が割りを食わせているのがショルティのこの『アイーダ』だ。曲に対する期待が二分するのだろうか。舞台演出や生演奏には到底及ばないわけでレコード録音はアプローチが違って当然だ。
本盤でショルティは、ヴェルディが意図したと思われる古代の遺跡や彫像に通ずる率直で硬質なドラマティシズムをあますところなく表現している。「アイーダ」が近世ヨーロッパのドラマではなく、古代世界の物語であることを納得させられる。そこから古代人の質朴な愛憎の葛藤も浮かび上がってくる。上品さにかけるが、生々しく心情を吐露していて生き様として迫ってくるじゃないか。巫女たちの妖艶な歌声が堪らなく厭らしい。
通販レコード詳細・コンディション、価格
プロダクト
- 品番
- 34-16214
- 商品名
- DE DECCA 6.35108 ゲオルク・ショルティ ヴェルディ・アイーダ
- レコード番号
- 6.35108
- 作曲家
- ジュゼッペ・ヴェルディ
- 演奏者
- レオンティーン・プライス
- ジョン・ヴィッカーズ
- ロバート・メリル
- オーケストラ
- ローマ歌劇場管弦楽団
- 指揮者
- ゲオルク・ショルティ
- 録音種別
- STEREO
ルイス・レイトンの優秀録音。
リヴィングステレオシリーズ、米 RCA LSC6158 と同じ録音。コンディション
- ジャケット状態
- M-
- レコード状態
- M-
- 製盤国
- DE(ドイツ)盤
通販レコード
- オーダー番号34-16214
- 特別価格¥4,400(税込)
- 通常価格¥5,500(税込)
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2024年02月27日
重文級◉SXL2031-2 フラグスタート、ショルティ指揮ウィーン・フィル◯ワーグナー・ワルキューレ第3幕全曲
通販レコードのご案内新しいテクノロジーを積極的に活用しょうとして、表現の可能性を追求している。
(演奏者)ゲオルグ・ショルティ指揮 ウィーンフィルハーモニー管弦楽団 キルステン・フラグスタート、オットー・エーデルマン、マリアンネ・シェヒ、オーダ・バルスボルグ、イローナ・シュタイングルーバー、グレース・ホフマン、クレア・ワトソン、オーデ・バルスボルク、マーガレット・ベンス、アニー・デロリー、ヘティ・プリュマッハー、 フリーダ・レースラー
(曲目)ワーグナー・ワルキューレ第3幕全曲
RING全曲収録前夜祭セッション。ステレオ録音の可能性を追求するため実験を試みた。ワルキューレたちを歌いながら移動させると左右のスピーカーからどのように再生されるか!? 結果、モニタールームでは歓声が沸き上がった。ソプラノ歌手、キルステン・フラグスタート、バス歌手、オットー・エーデルマン他の歌唱、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏による1957年録音盤。
1966年に全曲を録音しているので、この第3幕の古い録音は忘れられた。
眼光鋭くきびきびした動きで指揮するショルティそのもの。ステレオ録音がどういう効果を生むのか、まだ手探りの時代。まだ、レコード会社がステレオ録音に懐疑的な時代だった。予行練習と言え完成度は天下一品なのが本盤から伺えます。カルショウはステレオ録音の可能性を追求するため、いろいろ実験を試みた。最後の魔の炎のシーンは、ウオータンが火の神ローゲを呼ぶところでは左から歌い、最後のジークフリートの動機を歌うクライマックスでは中央にきて歌う、という演出を試みている。楽器や歌手の音像は左右のスピーカーの間にきれいに定位する。
通販レコード詳細・コンディション、価格
プロダクト
- レコード番号
- SXL2031-32
- 作曲家
- リヒャルト・ワーグナー
- 演奏者
- キルステン・フラグスタート、オットー・エーデルマン、マリアンネ・シェヒ、オーダ・バルスボルグ、イローナ・シュタイングルーバー、グレース・ホフマン、クレア・ワトソン、オーデ・バルスボルク、マーガレット・ベンス、アニー・デロリー、ヘティ・プリュマッハー、 フリーダ・レースラー
- オーケストラ
- ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
- 指揮者
- ゲオルグ・ショルティ
- 録音種別
- STEREO
コンディション
- ジャケット状態
- M-
- レコード状態
- M-
- 製盤国
- DE(ドイツ)盤
通販レコード
詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。- オーダー番号34-23603
- 販売価格13,200円(税込)
2024年02月20日
英デッカによる鮮明な高音質録音も本盤の大きな魅力*カラヤン指揮ウィーン・フィル、フレーニ プッチーニ・蝶々夫人
カラヤンによるプッチーニの歌劇「蝶々夫人」は2回目のスタジオ録音。
通販レコードのご案内《イギリスデッカプレス・オリジナル》GB DECCA SET584/6 フレーニ、パヴァロッティ&カラヤン プッチーニ:蝶々夫人 (全曲)
- カラヤンの完璧な統率力と、抒情性と劇性を見事に歌いこなした蝶々夫人役のフレーニの名唱、パヴァロッティらの歌手陣の充実など、「蝶々夫人」最高の録音と言われる一枚。先ずは配役が素晴らしい。
カラヤンによるプッチーニの歌劇「蝶々夫人」は2回目のスタジオ録音。
もちろん初回録音における配役も豪華であったが、本演奏における配役もいささかも引けを取っていない。フレーニによる瑞々しい美声は正に純情な蝶々夫人の当たり役と言えるし、パヴァロッティも、女たらしではあるが優柔不断で憎み切れないピンカートン役に相応しい見事な歌唱を披露している。加えて蝶々夫人の召使役のスズキをクリスタ・ルートヴィヒが演じるという超豪華布陣で、カラヤンによるキャスティングのセンスの良さを感じさせられる。カラヤンによるプッチーニの歌劇「蝶々夫人」の随一の名演にとどまらず、古今東西の様々な指揮者による同曲のあらゆる名演に冠絶する至高の超名演と高く評価したい。
そしてこれもカラヤンならではと言えるのが、「帝王」ゆえのプレス枚数の多さで、初期盤でも市場流通量が多く、リーズナブルに入手できること。価値の高いお勧め盤です。
蜜月は短かった。わずか数ヶ月でピンカートンは去り、それきり音沙汰もない。生活費にも事欠くようになった蝶々さんだが、彼を諦めるようにと周囲がほのめかすのも聞き入れず、ひたすら彼を待つ。《ある晴れた日に》は、このような状況で歌われる。実は蝶々さんには、ピンカートンとの間に生まれた子供がいたのだ。そんなある日、とうとうピンカートンの乗る船が長崎に着いた。だが彼に付き添っていたのは、本国で結婚した妻ケート。子供の将来のため、子供をピンカートン夫妻に渡すよう勧められた蝶々さんは、それを受け入れ、もはやこれまでと父の形見の短刀を胸に突き立てる。
「さくらさくら」、「お江戸日本橋」、「君が代」など日本人にお馴染みの旋律が出てくるのも嬉しい。プッチーニは《蝶々夫人》の作曲にあたり、友人だった在イタリア日本大使夫人の助けを借りて、日本の旋律を収集したという。作・編曲面では管弦楽や歌唱はもとより「君が代」「さくらさくら」「星条旗よ永遠なれ」等のモチーフを見事に展開して作品の一部に昇華する手腕は見事だ。
そして、プッチーニがスコアに書いたハーモニーから旋律を際立てるために、親日家だったカラヤンは《蝶々夫人》を録音するにあたって、“日本の旋律”の元を聴いていると思われる。今では滅多にないことですが、カラヤンが初来日した時分は最初に『君が代』と『オーストリア国家』を演奏してからコンサートが始まっていた。そもそもカラヤンのプッチーニは本当に素晴らしいです。まるでフォーレ、ラベル、ドビュッシー等のフランス印象派のように華麗で美しい管弦楽の響きだ。 部分部分は彼らの歌曲集を聴いている様な気さえするほど。この耽美性はカラヤンならではのものだが、弦の高音域のレガート奏法を聴いてると快感中枢を刺激される事この上なく、緩急や強弱が多彩で華麗なるカラヤン・サウンドに酔いしれてしまう。
基本的には1971年のボエームの延長みたいなセットで、オーケストラがベルリン・フィルからウィーン・フィル、セッション場所がキリスト教会からソフィエンザールに代わっただけの代物。カラヤンのオーケストラは完璧としか言いようがない、とにかく最初の1小節からウィーン・フィルのドラマティックな演奏に驚かされるか。あらゆる場面で独特の雰囲気を呼び起こしている。出だしのフーガで既に名演の予感を感じるはずです。 歌手も最高だし、今は聴けなくなったウィンナ・オーボエなどの、ウィーン・フィルの魅力も満載の名盤です。エンジニアはジェームズ・ロック(James Lock)を筆頭に、収録はゾフィエンザールで行われていることで長めの残響が効果的にウィーン・フィルの美音を引き立てている。
乳母が同じであったと言うイタリア・パドヴァ出身の幼なじみ故パヴァロッティとフレーニは、プッチーニのピンカートンと蝶蝶さんを歌うために生まれたのではないかと思えるほど。ふたりの甘く柔らかな声は見事に溶けあい、カラヤンの絶妙の棒のもと多少違和感は有りますが日本魂を完璧に作り上げている。デッカ制作陣も、すでにカルーショー第2世代勢揃い。クリストファー・レイヴァン、ミヒャエル・ウールコック、エンジニアは、ゴードン・バリーは第1世代に属すが、ジェームス・ロック、ジャック・ロウ其々数頭立ての豪華布陣で行われていた。
1974年1月ウィーン、ゾフィエンザール録音。
■ステレオ録音、優秀録音、名演。
通販レコード詳細・コンディション、価格
プロダクト
- レコード番号
- SET584/6
- 作曲家
- ジャコモ・プッチーニ
- 演奏者
- ミレッラ・フレーニ ルチアーノ・パヴァロッティ クリスタ・ルートヴィヒ ロバート・カーンズ 他
- オーケストラ
- ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
- 指揮者
- ヘルベルト・フォン・カラヤン
- 録音種別
- STEREO
コンディション
- ジャケット状態
- EX
- レコード状態
- EX++
- 製盤国
- GB(イギリス)盤
通販レコード
オーダーは | 品番 / 34-27247 |
販売価格 | 8,800円(税込) |
プッチーニの歌劇の題材は、万人の胸を打つ人情味豊かなものが多く、その音楽は、極めて美しく、劇的効果の盛り上げ方が優れている。今日、プッチーニの作品は、ワーグナー、ヴェルディとともに、世界の歌劇場のレパートリーに欠かすことの出来ないものになっている。
そんな蝶々さんを、プッチーニは格別に愛した。オペラの原作となったデヴィット・ベラスコという作家の戯曲をロンドンで初めて見た時、プッチーニは滂沱の涙を流し、すぐに作曲を決意したという。蝶々さんが自害を遂げる部分の音楽を書いている時も、同じような状態だったらしい。いったいプッチーニは、蝶々さんのどこに、それほどまでに惹かれたのだろうか。
成功した作曲家のオーラに加え、ダンディでお洒落だったプッチーニはよくもてた。彼自身、魅力的な女性を追う“狩人”と自称したほど、アヴァンチュールを楽しんだ。その相手は、ほとんど身分の低い、いたいけな少女だった。一節によるとプッチーニが、そのようなアヴァンチュールを好んだ背景には、彼女たちとは対照的な妻、エルヴィーラの存在があったという。
プッチーニは終生、強く、嫉妬深い妻から逃れられなかった。《蝶々夫人》は現実では寄り添えない少女たちへの、プッチーニならではの恋文だったのかもしれない。
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2024年02月20日
豪快にしてダイナミックな下品さ★プライス、ヴィッカーズ、メリル、ショルティ指揮ローマ歌劇場管 ヴェルディ・アイーダ
通販レコードのご案内日本ではショルティのヴェルディ演奏はレクイエム以外ほぼ黙殺されてしまった。不思議な話である。
《ブルー・ラベル盤》DE DECCA 6.35108 ゲオルク・ショルティ ヴェルディ・アイーダ 『大丈夫です。履いてますよ』と籠目ていたポーズを正すというのが流行していますね。その以前には、『ワイルドだろぉ~』というのが流行ってましたが。わたしには生まれた時に同じ病院で、しかも近所で親同士も親しかった幼なじみの男の子が二人いまして、お風呂に一緒に入ると男の子のとんがったものを握るのを観て、親はいやらしいとは言わなかった。10年経って、三人はお互いの身体にいやらしさを感じた。さて、古代ローマ人がローマ風呂から現代の銭湯に迷い込んでくる人気漫画が映画化されてヒットしたが、それでは男湯に迷い込んでいたが、その古代ローマ人は現代日本の風俗に目を背けるだろうか。王女の身分を隠して敵国の王女の世話をしている主人公。解放を懇願する捕虜の中に長年あえなかった父王の姿を見つけて思わず声をかけてしまったので身分がバレてしまう。そこから音楽は登場人物たちの心情をとことん語り尽くすが、音響的聴かせどころは前半だ。
有名な「凱旋行進曲」のアイーダ・トランペット独特の輝きを振り撒きながら突き進む音色や、その前のワイドでド迫力の合唱もショルティの引き締まったスケール豊かな指揮と相まって実に見事でスカッと気分爽快になる。オーディオ的に聴いても第一幕第一場後半や第二場後半の合唱が力強くワイドに拡がり、その迫力に圧倒されてしまう。
レコード店の大先輩から、ショルティの音はとにかくでっかかったと教わったことがある。ホールが飽和するほどにオーケストラを響かせたということだろうが、そうした批評が割りを食わせているのがショルティのこの『アイーダ』だ。曲に対する期待が二分するのだろうか。舞台演出や生演奏には到底及ばないわけでレコード録音はアプローチが違って当然だ。
本盤でショルティは、ヴェルディが意図したと思われる古代の遺跡や彫像に通ずる率直で硬質なドラマティシズムをあますところなく表現している。「アイーダ」が近世ヨーロッパのドラマではなく、古代世界の物語であることを納得させられる。そこから古代人の質朴な愛憎の葛藤も浮かび上がってくる。上品さにかけるが、生々しく心情を吐露していて生き様として迫ってくるじゃないか。巫女たちの妖艶な歌声が堪らなく厭らしい。
通販レコード詳細・コンディション、価格
プロダクト
- 品番
- 34-16214
- 商品名
- DE DECCA 6.35108 ゲオルク・ショルティ ヴェルディ・アイーダ
- レコード番号
- 6.35108
- 作曲家
- ジュゼッペ・ヴェルディ
- 演奏者
- レオンティーン・プライス
- ジョン・ヴィッカーズ
- ロバート・メリル
- オーケストラ
- ローマ歌劇場管弦楽団
- 指揮者
- ゲオルク・ショルティ
- 録音種別
- STEREO
ルイス・レイトンの優秀録音。
リヴィングステレオシリーズ、米 RCA LSC6158 と同じ録音。コンディション
- ジャケット状態
- M-
- レコード状態
- M-
- 製盤国
- DE(ドイツ)盤
通販レコード
- オーダー番号34-16214
- 特別価格¥4,400(税込)
- 通常価格¥5,500(税込)
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