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2018年12月10日

随所に熟したうまみを湛えた*クラウディオ・アラウ コリン・デイヴィス ボストン響 グリーグ&シューマン・ピアノ協奏曲集

通販レコードのご案内 アラウの魅力満載のピアノ協奏曲集。

NL PHILIPS 9500 891 アラウ&デイヴィス グリーグ/シューマン・ピアノ協奏曲《蘭レッド・レーベル白文字盤》NL PHILIPS 9500 891 アラウ&デイヴィス グリーグ/シューマン・ピアノ協奏曲 比較的当たりの柔らかい演奏で、随所に熟したうまみを湛えた巨匠ならではの素晴らしい内容です。ある意味、余裕と緊張が同居した屈指の名演。コリン・デイヴィスとボストン響の陰影豊かな響きが、アラウの暖色系のタップリとした音色と見事に融合しています。シューマンも造形が緩まぬ見事な演奏です。
 重厚で黒光りするようなアラウのシューマンは聴くものの胸の奥底に響いてくる。〈じっくりと〉〈丁寧に〉〈繊細に〉、言葉に書くと微妙に少しずつ違う味わいを、ゆっくりしたテンポの中で複雑に描き分けてゆく。少しも力まず、まるで他人事のように弾いてゆくが、その味がたまらない。重いリズムがいかにもアラウらしく、絶えず語りかけるような弾き方が好ましい。
 ドイツ・ピアニズムの正統的な継承者、クラウディオ・アラウの堅固で濃厚なロマンティシズムが漂う。音のみによるイメージを追求しながら自らの表現を作り上げていくアラウの音楽は、スケールが大きく、神経質な所が全く無いので、なにか爽やかな印象すらある。1980年3月8〜17日 ボストン、シンフォニー・ホールでの録音

クラウディオ・アラウ(Claudio Arrau León 1903年2月6日〜1991年6月9日)はチリ出身でドイツで学んだ、20世紀の名ピアニストのなかでも屈指の名匠の1人に数えられる。神童として知られチリ政府によって、7歳でベルリンに留学していたアラウは、8歳でベルリンのシュテルン音楽院に留学する機会を得る。ドイツ音楽の権威、リストの弟子のマルティン・クラウゼに師事。ライプツィヒ楽派の名教師と呼ばれたクラウゼは『リストの曲は楽々と弾いているようにみせ、またよく響かせるためには普通以上のテクニックが要求される』とアラウに語っていた。これはアラウの音楽の中心に根強いものとなっている。アラウはピアノ演奏における師弟関係の影響力の強さが演奏に現れている典型的な例である。アラウはまた、大作曲家でピアニストだったフェルッチョ・ブゾーニがリストのソナタを弾いた時に受けた啓示を絶対忘れることがなく、そこには深い情熱と意味があったと回想している。
 クラウゼは師リストを崇拝していたが、同様にアラウもリストを尊敬している。ベルリン仕込みのゲルマン魂。大柄で渋めの演奏が特徴で、抑制の効いた大人の世界は「噛めば噛むほど味が出る」と評される。アラウの重厚で神秘的なリストとしては、1960年代から70年代にかけての演奏に、その本領が発揮されている。
 本来ラテン的な血を引いているはずのアラウながら、正統的なドイツ音楽の継承者として名声を高めた。母国語のスペイン語よりもドイツ語を得意にしていた。そういう背景からも感じられる通り、ドイツのピアニストもはるかに及ばないと謳われた重厚なピアニズムの健在ぶりは特にベートーヴェン演奏の権威として ― ソナタ全曲の彼の校訂版がペータースから出版されており ― 多数のレコード録音が、その証明として知られています。しかし、リストやショパン、ドビュッシーなどレパートリーは広い。その素晴らしい演奏で彼はロマン派音楽の分野でも〝最後のロマン派芸術の巨匠〟ともいわれていました。
 アラウの録音は何といっても1963年から亡くなるまで続いたフィリップス録音が質量ともに膨大であり、次いで1955年~62年までのモノラル~ステレオ初期のEMI録音もアラウ円熟期の姿を伝える名演ですが、この1941年~52年のRCAとコロンビアへの録音は、ちょうど30歳代後半から40歳代後半にかけての壮年期の颯爽たる演奏を聴くことが出来る。第二次大戦後は南北アメリカ、東西ヨーロッパ、アジアなど世界的に活躍。この間、日本には1965年初来日。最晩年までコンサート・録音を精力的に行い、文字通り「巨匠」の名にふさわしい活躍をみせた。

通販レコード詳細・コンディション、価格

プロダクト

Claudio Arrau, Boston Symphony Orchestra, Colin Davis ‎– Grieg, Schumann ‎– Piano Concertos / Klavierkonzerte, Philips ‎– 9500 891
レコード番号
9500 891
作曲家
エドヴァルド・グリーグ ロベルト・シューマン
演奏者
クラウディオ・アラウ
オーケストラ
ボストン交響楽団
指揮者
コリン・デイヴィス
録音種別
STEREO
RED WITH WHITE LETTERING, STEREO 1枚組(110g), Release 1981。

NL PHIL 9500 891 アラウ&デイヴィス グリーグ/シュ…
NL PHIL 9500 891 アラウ&デイヴィス グリーグ/シュ…

コンディション

ジャケット状態
M-
レコード状態
M-
製盤国
NL(オランダ)盤
レッド・ラベル 白文字赤色の地に「PHILIPS」の社名ロゴが大きく印刷された、このラベルは1960年代の半ばから1980年代までの長きにわたって使用されてきました。ご存知のように、この頃の同レーベルには名演・名録音盤にあふれています。「HIFI-STEREO」と印刷されたマルーン・ラベルの再生音と比べて、ホールトーンを積極的に捕らえた録音は、ホールの平土間の少々後方の席で聞いたサウンドイメージですが、実際にホールで聞くよりも各楽器のディテールが手に取るようにわかり、しかも決して混濁することがありません。それは演奏の録音後に、ホールトーンを録音してブレンドして創りだされた独自製法が施されていて、ここに、アナログ録音の完成されたひとつの姿として雰囲気豊かな再生音になっている理由を見出すことができそうです。なお、初期のものはロゴが銀色で、後期のものは白で印刷されています。

通販レコード

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Posted by 武者がえし at 18:00│Comments(0)通販レコード協奏曲
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