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通販レコードのご案内　耳だけで聴くワーグナーの歌。

《英ホワイト・アンド・ブラック・スタンプ・ドッグ盤》GB EMI ASD2934 ボールト ワーグナー・管弦曲集Vol.2　ワーグナーの初期から晩年まで、ワーグナーの音楽活動ほぼ全体を見渡せる選曲になっています。「ジークフリートのラインへの旅」は、華々しく盛り上げて終わるのでなく、オペラの進行どおり暗転して不穏な響きに移って閉じられます。このあたり、質実剛健であえてスペクタキュラーな効果を狙わないのがボールト流。絢爛絵巻を紐解いて語ってくれているような、劇的情景が浮かぶ演奏であり、彼の指揮でワーグナーのオペラ全曲を聴けたら、と思わずにいられません。本盤の他に、「ラインの黄金」から音楽と、「ジークフリート牧歌」を共にして繰り返し聴いています。
　音楽的には明快・明晰で、いわゆるドイツ風な重厚さや神秘性、おどろおどろしさといったものとは一線を画します。純音楽的で、ロマン主義のどろどろとしたものを洗い落とした新鮮さを持っています。謂わば俺が、俺がの無いワーグナー。しかしその音楽は年輪を経てなんとも言えない渋みに溢れたものになっています。1973年、ボールト83歳の時の録音とは思えぬ鮮烈な演奏。指揮者の意図することがよくわかっているような、オーケストラの音色には味があり、曲想の動きと響きの変化がぴったりはまって素晴らしい。
録音はオフ・マイクと言うほどではありませんが、少し客席の後ろで聞く感じの音で全体が程良くブレンドされた感じ、歪み感は全くなく、低域の量感もあります。
ボールトは80歳代に入ってから毎年定期的にワーグナーの序曲、前奏曲をレコード発売しています。そこには、この作品は初期だから晩年だからといった、曲による解釈のバラツキも見られません。とはいえ、『タンホイザー』序曲や『マイスタージンガー』第１幕への前奏曲、「ジークフリートの葬送行進曲」といったスケールの大きい曲は、ボールトのテンペラメントにより合っているのか豊かな風格があり、クライマックス付近のぎっしり詰まった響きに圧倒されます。一方で、「ジークフリート牧歌」における、インテンポの爽やかな流れに、イギリスオーケストラらしい充実した弦楽合奏に管が彩りを添えて、これは無類の出来。本盤は第２集ですが、ワーグナーの大作『ニーベルングの指環』の核となる名曲『ワルキューレの騎行』に始まり、『ジークフリートの森のささやき、ラインへの旅、葬送行進曲』。「タンホイザー」の第３幕への前奏曲のウィーン原典版での演奏と、『トリスタンとイゾルデ』第３幕への前奏曲といった最高の選曲。

1973年初発。
楽劇《ワルキューレ》から「ワルキューレの騎行」
楽劇《ジークフリート》から「森のささやき」
楽劇《神々の黄昏》プロローグから「ジークフリートのラインへの旅」
楽劇《神々の黄昏》第３幕から「ジークフリートの葬送行進曲」
歌劇《タンホイザー》第３幕への前奏曲（ウィーン原典版）
楽劇《トリスタンとイゾルデ》第３幕への前奏曲

モノクロ切手 白枠
セミサークルレーベルのニッパー君の部分が四角い縁取りで囲まれ、ちょうど切手（スタンプ）のように見えるためです。このスタンプ・ニッパー・ラベル（ER3）は、郵便切手が白黒（モノクロ）になります。番号で見ると、ASD2470 あたりから 2750 あたり まではカラー・ニッパーがオリジナルでこれ以降は、モノクロのニッパーが初版ということになるらしい。この、ASD シリーズの半円ニッパーとスタンプ（カラー、モノクロ両方とも）ニッパーの LP は盤自体のクオリティがとても高く、ばらつきも少なく優秀なプレス技術といえます。

コンディション

ジャケット状態

EX

レコード状態

M-

製盤国

GB(イギリス)盤

通販レコード

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• オーダー番号34-22753
• 販売価格2,000円（税別）