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まず最初にはっきりさせておきたいことは、巷で言われている“13日の金曜日”ではない。
いまから約2000年前、ナザレ出身のイエスという男がエルサレムのゴルゴタの丘で磔刑(はりつけ)にされました。その日は４月のとある金曜日で残された資料や伝説を基にすると、それが西暦33年ならば４月３日になるそうです。
この磔刑(たっけい)の日が金曜日であり、聖書には安息日の次の日つまり日曜日（数えで３日後）によみがえったとされ、それを記念して「“春分の日”の後にくる最初の満月の次の日曜日」がイエスの復活した日、つまり復活祭(イースター)とされました。

今年のイースターは４月何日？

４月のとある金曜日とは決まっていますが、春分の日が年々で日にちが動きますよね、クリスマスと違って、イースターの日付は春分の日に合わせて毎年変わります。その年によっては最大一ヶ月ほど、つまり月の周期プラス数日のずれが生じるのです。
それに暦の利用でも差異が出てきます。日本を含め現在多くの国で使われているグレゴリオ暦では、2015年は４月５日。西方教会（ローマ・カトリック、プロテスタント、聖公会など）はこの日にイースターを行います。
でも、東方教会（ギリシャ正教など）は、グレゴリオ暦ではなくユリウス暦を使って計算しているため、2015年は4月12日です。

この曖昧なことがクリスマスやバレンタインデーほどに、日本に根づくことが難しかったのかもしれません。でも、イースター・エッグは知っていますよね。
わたしも幼稚園の頃に、ゆでたまごに色とりどりに模様を描いて前日に隠された、その卵をイースターの日に探しました。

カラーリングしたゆでたまごは、あまりにイースターが浸透しないのでやらなく成りました。でも、ゆでたまごを煮たり唐辛子や山椒、青のり、カレーパウダーをまぶしたりしてカウンターにおいてます。

ワーグナーの《パルジファル》は物静かに進行していくので店内のBGMとして期間限定で聴いてもらいます。
主人公が悪い魔法使いをやっつけに行く第二幕の前半で、行く手を阻む男を誘惑する女達の場面は楽しいのですが劇的なので好きなのですが、何だこの音楽は、と問われることがあって今では第一幕と第三幕を店内音楽にするにとどめています。

今日から４月12日までの期間は、この《パルジファル》を主に手持ちを、ひと通り聴きます。