アナログレコードの魅力✪昭和の名盤レコードコンサートでご体験ください

GB EMI ASD655 ジャクリーヌ・デュ・プレ エルガー・チェロ協奏曲

1965年、優秀録音、名演、名盤。初版、２版、３版のアナログ盤が発売されました。このレコードは初版のラージドッグ・ラベルです。

チェロは人の声に近いとされる。声楽曲と組み合わされたことを考える。

表紙のまだ少女のような二十歳の写真から、多発性硬化症のため42歳で生涯を閉じるとは誰が想像しえたでしょうか。余りにも早くこの世を駆け抜けていってしまったデュ・プレ。

エルガーのチェロ協奏曲とディーリアスのチェロ協奏曲を組み合わせたレコードも発売されていた。

短い人生を惜しむかのように激しい気迫と卓越した技巧で圧倒的に迫ります。バックはバルビローリ＆ロンドン響、エルガーをサーポートする上では万全な布陣で、耳を澄ますとバルビローリの居合いの唸り声が微かに聴こえるのは気合の証拠でしょう。デュ・プレも最高の出来で、作曲家に襲い掛からんばかりの気迫。

第２面は歌曲集《海の絵》。ここで歌っているジャネット・ベイカーも、まるでマーラーの《亡き子を偲ぶ歌》を思わせ、デュ・プレを偲んでいるようなコントラルトで共感を覚えます。