アグレッシブなボレロ★リビングステレオ ミュンシュ指揮ボストン響 ボレロ、ラ・ヴァルス、亡き王女のためのパヴァーヌ
音楽を物語るという表現がぴったり ― ミュンシュ&ボストンによるフランス音楽はいずれも後世に残すべき名演。
《米ダイナグルーヴ・レッド・ラベル銀文字盤》US RCA LSC2664 ミュンシュ ラヴェル・ボレロ他 ラヴェルの名曲3曲における色彩的な音感、明快でパリッと冴えた響き、圧倒的な高揚感、リヴィング・ステレオの特色を誇る2トラック録音を雑と取るかは、聴き手の感性と度量次第のアグレッシヴなボレロ。ボストン交響楽団も全盛期で、各管楽器奏者の名人芸が堪能出来る。
ミュンシュは音楽が持っているストーリー性を、物語の様な視点で語りかけてくる。それが度を越すケースが多いのだけど、熱を持って表現する。ベルリオーズの幻想交響曲とブラームスの第1交響曲でのミュンシュがドライヴするパリ・コンセバトワールの燃焼ぶりは永遠に色褪せることがない。トスカニーニ、バルビローリ、モントゥーらは弦楽器出身の指揮者だった。
ミュンシュのキャリアはヴァイオリニストからスタートしていますが、若かりし頃、ゲバントハウスのコンマスに就任、その時の指揮者がフルトヴェングラーだった。毎日その巨匠の目の前に座って多くのことを習得したことから、しらずと例の拍子をぼかす内容重視の指揮法はフルトヴェングラーの指揮姿から身につけたものと推察出来ます。しかし、ミュンシュが訪れたどのオーケストラからも格別に愛されたのは、楽団員の心情を骨の髄まで理解していたからだろう。リハーサル嫌いと言われるように長くて1時間もするとフランス語で『もう充分だね』と言って帰ってしまっていたのは事実。「しかし、ミュンシュのリハーサルが退屈だったかというと全く違います。それは本番にすべてのエネルギーを温存しておくというほど静かで冷静なものでしたが、いつも示唆に富んだ有益なものでした。」とジェシー・チェチ氏がボストン交響楽団在籍中の思い出に語った中にすべてがありそうだ。
ミュンシュは当時ドイツ領だったストラスブルク出身であることから、れっきとしたドイツ人であるがゆえにブラームスなどのドイツモノまで得意としていたのは当然、彼の演奏で聞いても見たかったがバッハも熱愛していた。ドイツ領に生まれたミュンシュとシュヴァイツアー家とは母方が親戚にあたり幼少時よりバッハの宗教作品は近しい音楽で、受難曲やミサ曲が経済的理由からレコード録音されなかったのは残念だ。そのアイデンティティあってこそのベルリオーズなどのフランスモノでの情熱的な指揮ぶり、爆発的な熱気あふれる音楽表現で感動的。
レコードサウンド/カテゴリ指定
通販レコード詳細・コンディション、価格
レコードサウンド/カテゴリ指定
通販レコードの購入にあたって・確認とお問い合わせは
プライバシーに配慮し、会員登録なしで商品をご購入いただけます。梱包には無地のダンボールを使用し、伝票に記載される内容はお客様でご指定可能です。郵便局留めや運送会社営業所留めの発送にも対応しております。
入手のメインルートは、英国とフランスのコレクターからですが、その膨大な在庫から厳選した1枚1枚を大切に扱い、専任のスタッフがオペラなどセット物含む登録商品全てを、英国 KEITH MONKS 社製マシンで洗浄し、当時の放送局グレードの機材で入念且つ客観的にグレーディングを行っております。明確な情報の中から「お客様には安心してお買い物して頂ける中古レコードショップ」をモットーに運営しております。
関連記事