歌劇《ラ・ボエーム》第2幕のムゼッタのワルツの冒頭
Giacomo Antonio Domenico Michele Secondo Maria Puccini/La Bohème
遠藤真理さん、おかえりなさい。春に新しい生命の息吹を得て、順調に成長する夏。秋を迎えて、良い気候の中での出産となりましたね。2015年、いろいろ起こった一年でした。
目の前に迫ったクリスマス。仕事の行き帰りの商店街、通りの老舗
コーヒー豆屋さんがクリスマスの飾り付けの一番乗り。二階が喫茶店になっているから、通りで一番情報が早い場所。もう、そんな季節ね、と感じていたら、良く通うスーパーの入口には正月飾りがもう山積みになっています。これには、びっくりぽん。きらクラの放送は20日までかしら。
という流れで、第156回のきらクラDONは、プッチーニ作曲 歌劇「
ラ・ボエーム」の第2幕からムゼッタのワルツの冒頭、、、というより導入ですね。
クリスマスの夜。出会った若い詩人ロドルフォと、お針子ミミ。カルチェ・ラタンには大勢が繰り出し、お金持ちのパトロンとやってきたムゼッタが、元カレだったマルチェッロを見つけるとからかい半分に誘惑の歌をうたう。それが、この曲。『わたしが街を歩くと、男たちが振り返る。熱い視線でわたしの頭の
天辺から足の先まで味わうように吟味する。その視線が、わたしを幸せな思いに高ぶらせる。』と、少々卑猥な歌だけれども、この歌が弱気のミミの背中をちょっと押してくれることになる。
オペラの上演では雑踏の笑い声などにかき消されそうに聴こえてくる『きっかけ』のような短いけど特徴的なフレーズですね。まさか、ここだけを抜き出して出題になるとは想像してませんでした。しばらくは、フランスの20世紀の作曲家か、今年がアニヴァーサリーの作曲家の曲かしらとオペラからの出題とは思いが巡らずに、解答を断念する覚悟でした。
本年度のレコード・アカデミー賞の発表、新年のウィーン・フィル、ニューイヤーコンサートの曲目の発表の解禁とクラシック音楽情報も年末、年始の趣です。恒例の第九のレコード鑑賞会の準備をしていて、解答を導き出せました。
ヴェルディの流れをくみ。19世紀末から20世紀初期にかけて活躍したイタリア最大の歌劇作曲家である。ミラノ音楽院でマスカーニとともにポンキェッリの薫陶を受けた後、1873年に歌劇の第3作「マノン・レスコー」で初めて大成功を博し、1896年「ラ・ボエーム」、1900年「トスカ」、1904年「蝶々夫人」、1910年「西部の娘」、1918年に1幕ものの三部作、1926年に最後の作品「トゥーランドット」を発表して、イタリア歌劇界の王座に君臨した。
プッチーニの歌劇の題材は、万人の胸を打つ人情味豊かなものが多く、その音楽は、極めて美しく、劇的効果の盛り上げ方が優れている。今日、プッチーニの作品は、ワーグナー、ヴェルディとともに、世界の歌劇場のレパートリーに欠かすことの出来ないものになっている。