「クラシック音楽専科ガイド」
オリジナル稀少盤、アナログ・レコード優秀録音盤のアナログサウンド!
オリジナル稀少盤、アナログ・レコード優秀録音盤のアナログサウンド!
1960年代、70年代、80年代までのクラシック音楽のアナログLPレコードの、欧米で発売された当時の『オリジナル盤』初版盤、レアなレコードぞろい。優秀録音と評価の高い録音をメインにコンディションの良いものを案内しています。
2018年03月05日
近代管弦楽曲の傑作*定番 オーマンディ指揮フィラデルフィア管 ヒンデミット・画家マチス、ウェーバーの主題による交響的変容
独自のハーモニーと新古典派の形式を持つ遊び心溢れる作品
熊本地震の復興支援に、エサ=ペッカ・サロネン指揮フィルハーモニア管弦楽団が用意してくれたのが、ベートーヴェンの交響曲第7番。4楽章すべてが、リズムだけで出来ている交響曲はヨーロッパの音楽を聞くのに欠かせない宗教観も民謡もなくて、復興支援に相応しい。それに先立っての諏訪内晶子さん独奏のメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲は、息の長い旋律美の音楽で、一小節足らずのオーケストラの前奏に導かれて独奏ヴァイオリンがショッキングに登場する。熊本地震を体験したものは、あの日の衝撃と似た戦慄を覚えるでしょう。近代、現代の管弦楽曲をレパートリーとするエサ=ペッカ・サロネンが、古典音楽中のスタンダード、ベートーヴェンの交響曲第7番を聴かせてくれる。カラヤンやクレンペラーとのレコード録音を歴史的体験に持つ、フィルハーモニア管弦楽団が期待に答えてくれます。そして、ヒンデミットの《画家マチス〜交響的スケッチ》、《ウェーバーの主題による交響的変容》はエサ=ペッカ・サロネン指揮ロサンジェルス・フィルハーモニックのCDの素晴らしさも思い出す。ヒンデミットの作風は、ストラヴィンスキーらと同時代にあって、初期は新古典派を先導するが、無調音楽に至った時点で離反。旋律美を忘れませんでした。
《ウェーバーの主題による交響的変容》はヒンデミットの作品でも、最も有名なひとつ。ウェーバーの4手ピアノのための作品と、劇付随音楽『トゥーランドット』から主題を引用し、アレグロ、スケルツォ、アンダンティーノ、行進曲という交響曲風の構成で、全体に明瞭な爽快さ溢れる魅力的な作品。ヒンデミット事件のきっかけにもなった交響的スケッチ《画家マチス》は、同名のオペラと並行して作曲され、オペラと共通の素材も登場するものの独り立ちしている作品。マティアス・グリューネヴァルト( Matthias Grünewald, 1470/1475頃〜1528)のイーゼンハイム祭壇画から「天使の合奏」「埋葬」「聖アントニウスの誘惑」を題材にした曲。「聖アントニウスの火」と呼ばれた、中世3大疫病のひとつに罹患した者たちが奇跡をもとめて聖アントニウス修道会へ殺到した。異様な磔刑図が描かれた祭壇画は、観音開きになっていて当時は「復活」の図が現われる仕掛けになっていたらしい。音楽も祭壇画と同じように、苛烈な闘いを経てアントニウスは信仰の力で幻想を打ち負かす。
萬人を無条件に魅了する「明るき音響美」よりも、少し型にはまった形式美を追求している規範的な良き演奏。
強力なフィラデルフィア・サウンドを前面に立てての華麗な演奏といったイメージも根付いているが、細密画を描くがごとく緻密で、各曲別に性格づけを考えぬいたような周到な演奏。リスナーを無条件に魅了する「明るき音響美」よりも、少し型にはまった形式美を追求しているようにも感じる。オーマンディは、ソロパートでもトゥッティでも自在にスクランブルして見事な音楽を奏する。「手兵」フィラデルフィア管弦楽団にとって、親和性のある楽曲表現に大いに自信をもっていたことだろう。オーマンディは、しかし、そのレヴェルにとどまらず、さらにより高き目標にオーケストラを引っ張っていこうという意欲があったのかも知れない。その試みは、オーケストラに一層の緊張感をあたえ、慎重な運行はより各パートの至芸を際立たせている。
通販レコードのご案内

録音が良いのにはビックリ。本盤に収録されているようなヒンデミットはオーディオファイル的な要素が求められる曲ですが、オーマンディお得意の分野。極めて情報量が豊かで、しかも見事なオーケストラ・アンサンブルで弦の風圧をともないながら、透明感のある色彩的な響きと、その弦楽器群の背後に広がる美しくブレンドされた管楽器の響きは、何とも云えない快感があります。これがフィラデルフィア・サウンド。
ユージン・オーマンディは、1899年ハンガリーのブダペスト生まれ。1985年没。フーバイに師事してヴァイオリンを学び、17歳でブダペスト王立音楽院の教授を務める腕前だった。1920年に米国に渡り指揮活動を始める。31年ミネアポリス交響楽団の常任指揮者を経て、36年からストコフスキーに招かれフィラデルフィア管を振り始め、38年常任指揮者に就任。80年に引退するまでの44年間務めた。フィラデルフィア・サウンドといわれる豊麗な音色を作り上げた。コロンビアならではの「360サウンド」の鮮明なサウンドも聴きごたえたっぷりです。フィラデルフィア管弦楽団の充実したストリング・サウンドの魅力と凄さを伝えるアルバムで、LP時代から名盤の誉れ高いアルバムです。
このフーバイに師事して渡米して演奏活動を始めた輝かしいスタートもつかの間。しかし21年、アメリカ演奏旅行の際 ― 一説ではマネージャーに騙されたとも言われ ― 無一文で見知らぬ土地に放り出され、食うものにも困り相当な貧窮を経験する。糧を得るために同年、ニューヨーク・キャピトル劇場オーケストラにヴァイオリン奏者として転がり込む。そこはフーバイ仕込の、腕を買われて同年中にコンサートマスターに就任。1923年から数年間にわたりヴァイオリニストとして幾らかの独奏録音を行なっている。1924年9月、指揮者が急病で倒れてしまい、代役としてキャピトル劇場オーケストラを指揮することになって指揮者デビュー。
以後、指揮者に転向し、26年にキャピトル劇場準指揮者。また同年からキャピトル劇場を離れてCBSラジオの放送コンサート指揮者になる。幸運を得たものの、これを安定したものにするために、27年にはアメリカ国籍を取得。1931年、病気のトスカニーニの代役として、フィラデルフィア管弦楽団定期公演を指揮。この代演を成功させて評判を高め大指揮者に育っていきます。無一文で放り出されたアメリカで有名指揮者になる、というアメリカンドリームをつかむことになった。
それはオーマンディがアメリカ国籍を得てから、幼年時代から暗譜およびヴァイオリンの才能を示した事実は変わらないが、ブダペストにユダヤ人の血を引く家庭に生まれ、歯科医だった父親に早くから音楽教育を施して貰った。その過去は封印しなくてはならなかった。フィラデルフィアを中心に活躍したため客演先は限られたが、アメリカのメジャーオーケストラには客演しヨーロッパではウィーン・フィルハーモニー管弦楽団やバイエルン放送交響楽団などと共演を重ねた。特にウィーン・フィルからは「古典派の大家」として評価された。
日本でのオーマンディ録音の日本盤の発売やCD化の際には彼のレパートリーの中核に偏る傾向があったが、録音に積極的な指揮者であり、ミネアポリス時代の1930年代前半から1982年まで膨大な量の録音を行なった。フィラデルフィア管で音楽監督に就任後RCAに本格的な録音を開始、44年コロムビア・レコードに移籍。68年にRCAに復帰。晩年にはEMIやテラーク、デロスにも録音を残している。 ヴァイオリニスト時代も含めると、アコースティック録音、電気録音、ステレオ録音、ディジタル録音を残したという点で、極めて稀な演奏家といえる。
しかし、それでも抗えない。コロムビアにニューヨーク・フィルハーモニック音楽監督のレナード・バーンスタインが迎えられた時、オーマンディとバーンスタインの希望曲目が仮に重なれば、バーンスタインの選択権が優遇され、オーマンディがコロムビア側から曲目変更を求められる可能性があった。交響曲、管弦楽曲を積極的に録音したのはもちろんのこと、協奏曲録音でも知られ、各時代の有名奏者また若手奏者たちと多くの共演盤を残しているがオーマンディの巧みな伴奏ぶりは高く評価されているが「独自の芸術を持たない」と歪曲している。68年のRCA復帰後の録音曲目にはコロムビア時代に録音したものに留まっている。
オーマンディとフィラデルフィア管弦楽団の、ロシア、フランス、イギリス、スペインといったドイツのメインストリーム名曲以外の、世界の名曲カタログ的内容が多いのは、レコード会社の主導だったかもしれないが演奏への取り組みには、オーマンディが自身の思いを作曲家に重ね合わあせて演奏しているように思われる。
このフーバイに師事して渡米して演奏活動を始めた輝かしいスタートもつかの間。しかし21年、アメリカ演奏旅行の際 ― 一説ではマネージャーに騙されたとも言われ ― 無一文で見知らぬ土地に放り出され、食うものにも困り相当な貧窮を経験する。糧を得るために同年、ニューヨーク・キャピトル劇場オーケストラにヴァイオリン奏者として転がり込む。そこはフーバイ仕込の、腕を買われて同年中にコンサートマスターに就任。1923年から数年間にわたりヴァイオリニストとして幾らかの独奏録音を行なっている。1924年9月、指揮者が急病で倒れてしまい、代役としてキャピトル劇場オーケストラを指揮することになって指揮者デビュー。
以後、指揮者に転向し、26年にキャピトル劇場準指揮者。また同年からキャピトル劇場を離れてCBSラジオの放送コンサート指揮者になる。幸運を得たものの、これを安定したものにするために、27年にはアメリカ国籍を取得。1931年、病気のトスカニーニの代役として、フィラデルフィア管弦楽団定期公演を指揮。この代演を成功させて評判を高め大指揮者に育っていきます。無一文で放り出されたアメリカで有名指揮者になる、というアメリカンドリームをつかむことになった。
それはオーマンディがアメリカ国籍を得てから、幼年時代から暗譜およびヴァイオリンの才能を示した事実は変わらないが、ブダペストにユダヤ人の血を引く家庭に生まれ、歯科医だった父親に早くから音楽教育を施して貰った。その過去は封印しなくてはならなかった。フィラデルフィアを中心に活躍したため客演先は限られたが、アメリカのメジャーオーケストラには客演しヨーロッパではウィーン・フィルハーモニー管弦楽団やバイエルン放送交響楽団などと共演を重ねた。特にウィーン・フィルからは「古典派の大家」として評価された。
日本でのオーマンディ録音の日本盤の発売やCD化の際には彼のレパートリーの中核に偏る傾向があったが、録音に積極的な指揮者であり、ミネアポリス時代の1930年代前半から1982年まで膨大な量の録音を行なった。フィラデルフィア管で音楽監督に就任後RCAに本格的な録音を開始、44年コロムビア・レコードに移籍。68年にRCAに復帰。晩年にはEMIやテラーク、デロスにも録音を残している。 ヴァイオリニスト時代も含めると、アコースティック録音、電気録音、ステレオ録音、ディジタル録音を残したという点で、極めて稀な演奏家といえる。
しかし、それでも抗えない。コロムビアにニューヨーク・フィルハーモニック音楽監督のレナード・バーンスタインが迎えられた時、オーマンディとバーンスタインの希望曲目が仮に重なれば、バーンスタインの選択権が優遇され、オーマンディがコロムビア側から曲目変更を求められる可能性があった。交響曲、管弦楽曲を積極的に録音したのはもちろんのこと、協奏曲録音でも知られ、各時代の有名奏者また若手奏者たちと多くの共演盤を残しているがオーマンディの巧みな伴奏ぶりは高く評価されているが「独自の芸術を持たない」と歪曲している。68年のRCA復帰後の録音曲目にはコロムビア時代に録音したものに留まっている。
オーマンディとフィラデルフィア管弦楽団の、ロシア、フランス、イギリス、スペインといったドイツのメインストリーム名曲以外の、世界の名曲カタログ的内容が多いのは、レコード会社の主導だったかもしれないが演奏への取り組みには、オーマンディが自身の思いを作曲家に重ね合わあせて演奏しているように思われる。
通販レコード詳細・コンディション、価格
DE CBS S 72 474 – Eugene Ormandy, Philadelphia Orchester - HINDEMITH - Mathis der Maler, Sinfoniche Metamorpholen / Carl Maria von Weber'scher themen
「クレジットカード決済」「銀行振込」「代金引換」に対応しております。
- レコード番号
- S72474
- 作曲家
- ポール・ヒンデミット
- オーケストラ
- フィラデルフィア管弦楽団
- 指揮者
- ユージン・オーマンディ
- 録音種別
- STEREO
BLUE WITH BLACK LETTERING, STEREO 1枚組(140g)。
- ジャケット状態
- EX
- レコード状態
- EX
- 製盤国
- DE(ドイツ)盤
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