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2018年05月16日

名曲名盤縁起 3度目の結婚に浮かれて書いた“春のワルツ” ヨハン・シュトラウス2世〜ワルツ《春の声》

元旦名物コンサートの創始者クラウス没 ― 1954年5月16日

GB DEC LW5165 クラウス ベートヴェン・レオノーレ3番 ウィーン・フィルの『ニューイヤー・コンサート』を始めた名指揮者クレメンス・クラウス(1893〜1954)が、演奏旅行先のメキシコで客死した日である。クラウスはオーストリア帝国の大貴族(伯爵)を父に、演劇の女優としても活躍したオペラ歌手を母にウィーンに生まれ、ウィーンで学び、ウィーン少年合唱団に在籍し、歌劇場の指揮者として音楽人生をスタートさせた。純血のウィーンっ子である。

クレメンス・クラウス(オーストリア 1893-1954)
リヒャルト・シュトラウスと親交があり、「クラウスは私の音楽から私が入れた以上のものを引き出す」と言って感心した。
「クレメンス・クラウスは典雅で気品にあふれた演奏をすることで知られている。だが、私はクラウスの求心的で緊迫感あふれるドラマ作りが好きだ。ときに、疾風怒濤としか言いようのない激しい表現をする。私はそれがクラウスの最高の魅力だと思っている。」と作家・樋口裕一氏が自身のブログに書いている。

GB DEC LXT2645 クレメンス・クラウス 世界の元旦名物コンサートは、クラウスが1941年にシュトラウス父子の作品による新年の放送音楽会(ナチスの文化政策だったが)を指揮したのが始まりで、翌年からウィーン・フィルの本拠「楽友協会ホール」で開かれるのが恒例になった。暗いきっかけは忘れて、クラウスが優雅に指揮したウィンナ・ワルツの名品を聴こう。ヨハン・シュトラウス2世が3度目の、最も幸せな結婚に結びつく頃に書かれたせいか、若々しくロマンティックで、幸福感に満ちたワルツだ。


Johann Strauss

(父 1804.3.14 〜 1849.9.25、オーストリア)
(子 1825.10.25 〜 1899.6.3、オーストリア)

Johann Strauss父ヨハンは“ワルツの父”、子のヨハンは“ワルツ王”と呼ばれている。父子とも実用的な舞踏音楽であるウィンナ・ワルツの基礎を築いた作曲家として名高い。当時、ウィンナ・ワルツはメッテルニッヒの専制政治下における社会不安のもとで、大流行した。父ヨハンは「アンネン・ポルカ」、「ラデツキー行進曲」など250曲にのぼる作品を作曲し、子ヨハンは父が確立したウィンナ・ワルツをいっそう洗練させ、芸術性を盛り込んだ500曲におよぶ作品を書いた。「美しく青きドナウ」、「ウィーンの森の物語」、「皇帝円舞曲」などのワルツのほか、「こうもり」、「ジプシー男爵」など16曲のオペレッタを作曲している。この一家は全部音楽家で、次男ヨーゼフも、三男エドゥアルトも作曲家兼指揮者であった。





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