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オリジナル稀少盤、アナログ・レコード優秀録音盤のアナログサウンド! 

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2020年02月24日

ドビュッシーのバレエ音楽*録音秀逸 ドラティ指揮ワシントン・ナショナル響 ドビュッシー・夜想曲、イベリア

通販レコードのご案内 自然光の中でほこりが舞っているくらいに空間を感じる厚みと奥行きがある録音で、ドラティのフランス近代管弦楽作品でのリズムの処理はピカーだ。

GB DECCA SXL6742 ドラティ ドビュッシー・管弦楽《英ナローバンド、ED4盤》GB DECCA SXL6742 ドラティ ドビュッシー・管弦楽 ハンガリー生まれ、コダーイやバルトークに師事し、作曲家としても活躍した大指揮者ドラティ。ドラティは1934年から1938年までモンテカルロのロシア・バレエ団を指揮していた事からも分かる通り、フランスものやロシア近代管弦楽作品でのリズムの処理はピカーだ。本盤でのドビュッシーも過度に情緒に取ることもなく造形感を大切にした演奏だ。弦楽器よりも管楽器が上手い。オーケストラ・ビルダーそしてトレイナーとしての実力抜群のドラティは流石聴き応えある演奏運びをしております。
 ワシントン・オラトリオ教会女声合唱団を含め、録音秀逸で演奏も素晴らしい。それもそのはず製作陣はジェームス・マリンソン、エンジニアは大御所ケネス・ウィルキンソンとコリン・ムアフットですから … わざわざこうした DECCA 一軍が米国ワシントンD.C.まで出張セッション組むドラティの実力が証明されている盤。自然光で照明したような影があり、表情たっぷりゆったりとして、抑えきれぬ情熱を感じさせる演奏だ。民俗的な音楽、特に舞曲を演奏する上で、ドラティには躍動感は軽快でありながら溜めのある歌心があり、それが生来のものとして血肉になっている。管楽器の演奏に良く現れているドビュッシーでもよく感じ取れる、情熱的な音楽になっている。イギリス・プレス盤、ステレオ録音。
1975年4月アメリカ、ワシントン州でのセッション、プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン、エンジニア:コリン・ムアフットが手掛けたステレオ録音。
■ナローバンド、ED4盤 1976年初出
ED4初出です。録音秀逸演奏も素晴らしい。それもそのはず製作陣はジェームス・マリンソン、エンジニアは大御所ケネス・ウィルキンソンとコリン・ムアフットですから … わざわざこうしたデッカ一軍が米国ワシントンD.C.まで出張セッション組むドラティの実力が証明されている盤

 アンタル・ドラティ(Antal Dorati)は1906年4月9日、ハンガリーのブダペスト生まれの指揮者。1988年11月13日、スイスのベルンにて没。生地のフランツ・リスト音楽院でコダーイに師事した。
 彼が「コダーイの思い出」に書いているようにこの音楽院で38歳のコダーイは14歳のドラティをクラスの担当として4年間の教えた。多感な時期での畏敬と友情は生涯続いた。
 1924年に指揮デビュー。ブダペストやドレスデンの国立歌劇場の指揮者を務めていたが、1935年、ナチスに追われイギリスに渡る。1945年ダラス交響楽団、1949年ミネアポリス交響楽団などの常任指揮者を歴任。
 その後も欧米の主要なオーケストラに多数客演した。オーケストラを育成する手腕は最高といわれ、ダラス交響楽団、ミネアポリス交響楽団、ナショナル交響楽団、デトロイト交響楽団などを世界一流のオーケストラに育て上げたことは有名です。
 ドラティのDECCA録音といえば、ハイドンの交響曲全集があまりにも有名ですが、広いレパートリーの中でもバレエ音楽が出色なのは「外盤A級セレクション」で知られる長岡鉄男氏が、「自然光で照明したような影があり、表情たっぷりゆったりとして、厚みと奥行きを感じさせる。いささかホコリは舞っているが、空気を感じさせる演奏だ。やや太めだが、馬力はあるほう。」と評価している。
 ドビュッシー(Claude Debussy)は1862年生まれ。1918年没。フランスの作曲家。印象主義音楽の創始者。ワグネリアンで、マラルメなど象徴派詩人たちと接していた。中世の旋法、5度7度の組み合わせ、全音音階等独創的な音色とリズムを獲得し、ロマン派音楽から脱却、新しい世界を切り開いた。
 ドビュッシーの「夜想曲」(Nocturnes)は、1897年~99年に作曲した管弦楽の組曲です。フランス語のまま「ノクチュルヌ」と呼ばれることもありますが、雲、祭、シレーヌという3つの曲で構成されています。
第1曲 雲(Nuages)は、空の雲のゆっくり流れて消えていく様を描写したもの。「セーヌ河の上に垂れこめた雲」を表すと思われるクラリネットとバスーンが冒頭で汽船の霧笛を思わせる動機ではじまる。中間部でハープを伴って奏でるフルートのメロディーが五音音階で出来ているのが特徴。
第2曲 祭(Fêtes)はスケルツォの性格を持った楽曲で、祭の盛り上がりと祭の後の静けさが描かれています。活発な3連符のリズムが唐突に中断すると、遠くから幻影のような行列が近づいてきます。やがて、祭りの主題と、 行列の主題が、同時進行して溶け合うようになり、主題を回想しながら消え入れる中、トランペットは次の「シレーヌ」の序奏をさりげなく予告する。
第3曲 シレーヌ(Sirènes)では歌詞のない女声合唱(ヴォカリーズ)が加わわり、月の光を映してきらめく波と、ギリシャ神話の水の精シレーヌの神秘的な歌声を表現します。

ステレオはロンドン

 ステレオ録音黎明期(れいめいき)1958年から、FFSS ( Full Frequency Stereo Sound )と呼ばれる先進技術を武器にアナログ盤時代の高音質録音の代名詞的存在として君臨しつづけた英国 DECCA レーベル。レコードのステレオ録音は、英国 DECCA が先頭を走っていた。1958年より始まったステレオ・レコードのカッティングは、世界初のハーフ・スピードカッティング。この技術は1968年ノイマン SX-68 を導入するまで続けられた。英 DECCA は、1941年頃に開発した高音質録音 ffrr の技術を用いて、1945年には高音質 SPレコードを、1949年には高音質 LPレコードを発表した。その高音質の素晴らしさはあっという間に、オーディオ・マニアや音楽愛好家を虜にしてしまった。
 その後、1950年頃から、欧米ではテープによるステレオ録音熱が高まり、英 DECCA は LP・EP にて一本溝のステレオレコードを制作、発売するプロジェクトをエンジニア、アーサー・ハディーが1952年頃から立ち上げ、1953年にはロイ・ウォーレスがディスク・カッターを使った同社初のステレオ実験録音をマントヴァーニ楽団のレコーディングで試み、1954年にはテープによるステレオの実用化試験録音を開始。この時にスタジオにセッティングされたのが、エルネスト・アンセルメ指揮、スイス・ロマンド管弦楽団の演奏によるリムスキー=コルサコフの交響曲第2番「アンタール」。その第1楽章のリハーサルにてステレオの試験録音を行う。アンセルメがそのプレイバックを聞き、「文句なし。まるで自分が指揮台に立っているようだ。」の一声で、5月13日の実用化試験録音の開始が決定する。この日から行われた同ホールでの録音セッションは、最低でも LP 3枚分の録音が同月28日まで続いた。
 そしてついに1958年7月に、同社初のステレオレコードを発売。その際に、高音質ステレオ録音レコードのネーミングとして ffss( Full Frequency Stereophonic Sound )が使われた。以来、数多くの優秀なステレオ録音のレコードを発売し、「ステレオはロンドン」というイメージを決定づけた。

通販レコード詳細・コンディション、価格

プロダクト

レコード番号
SXL6742
作曲家
クロード・ドビュッシー
オーケストラ
ワシントン・ナショナル交響楽団
指揮者
アンタル・ドラティ
録音種別
STEREO
NARROW BAND ED4, STEREO 1枚組(140g), Release 1976, Stamper 1W/3W。
GB  DEC  SXL6742 ドラティ  ドビュッシー・管弦楽
GB  DEC  SXL6742 ドラティ  ドビュッシー・管弦楽

コンディション

ジャケット状態
M-
レコード状態
M-
製盤国
GB(イギリス)盤
SXL ナローバンド》 ED4 スモール・ラベルと日頃は呼んでいます。ED1 から比べると中央の「FULL FREQUENCY ...」の幅が狭くなり重量も軽くなります。ナローバンドが初版になる LP も多くあり、製盤技術、材質は安定していて再生の難しい ED1 と比べて再発盤でも初版より優れているケースも有ります。SXL 6435 と 6447 、6449 以降はナローバンドが初版となります。総じて価格は手頃ですが、SXL6529(メータ指揮ロス・フィル 「惑星」)、SXL6721(チョン・キョン・ファ バッハ パルティータ)等は高額です。この2枚はジャケットの痛みが激しくても一度は手元に置きたいと思うものなのでしょう。

通販レコード

詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。
 
オーダーは 品番 / 34-15095
販売価格 3,000円(税別)
詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。プライバシーに配慮し、会員登録なしで商品をご購入いただけます。梱包には無地のダンボールを使用し、伝票に記載される内容はお客様でご指定可能です。郵便局留めや運送会社営業所留めの発送にも対応しております。

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Posted by 武者がえし at 08:15│Comments(0)通販レコード管弦楽曲
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