通販レコードのご案内エルガーが戦争の惨禍を悼んで書いた悲しい旋律 ― 真の病名をまだ知らずにいた ― デュ・プレは作品に漂う悲しみを十全に表現していて胸に迫る。

ちょうど病が発症しはじめたころの録音で、真の病名をまだ知らずにいた彼女の豪快でスケールの大きな演奏が堪能できる。私の感じだとデュ・プレは前回の録音よりも深みを増し且つ品位のある演奏家になっています。私達は2種類のチェロ協奏曲の録音を持てたことを喜ぶべきでしょう。バルビローリ盤との比較試聴も一興。70年のライヴ録音ですが初出は76年。コンサート会場のノイズ ― 咳払い等も少なく優れたものでチェロの音色もしみじみとした良い音。ステレオ録音。