アナログレコードの魅力✪昭和の名盤レコードコンサートでご体験ください

通販レコードのご案内ダイナミックレンジの圧倒的なことでもコレクターズアイテムのレコード。名技集団シカゴ交響楽団が作品の根底にある当時のロシアの時代思潮を抉っている。

《英ナローバンド ED4盤［オリジナル］》GB DECCA SXL6754 ショルティ チャイコフスキー・交響曲5番　交響曲第５番は、交響曲作家としてのチャイコフスキーの名声を不動のものにした記念すべき傑作。本盤は、名技集団シカゴ交響楽団のチャイコフスキー交響曲の録音を代表する、ショルティとの第５番はあらゆる点で均衡のとれた、模範的といってよい演奏だ。
　冒頭の弦楽器のセクションが、静かに暗く序奏を奏でる。そこに「運命の主題」をクラリネットとファゴットが穏やかなテンポで歌うように入ってくる。その息づかいは深く哀しい。力づくでイメージを作り上げる必要もない、チャイコフスキーがスコアに書いた通りの旋律を歌うだけで、『運命』へ向けて旋律は畝りだす。
　ショルティの演奏は巨大な蒸気機関車のようだ。めまぐるしいテンポ変化と終楽章のパワフルなダイナミックレンジの重圧感に圧倒される。
　メディナ・テンプルで録音された、運動機能抜群のシカゴ交響楽団とショルティが作品の根底に色濃くある、当時のロシアの時代思潮を覇気の溢れる力強い演奏で表現しています。

　レコードのステレオ録音は、英国 DECCA が先頭を走っていた。1958年より始まったステレオ・レコードのカッティングは、世界初のハーフ・スピードカッティング。 この技術は1968年ノイマン SX-68 を導入するまで続けられました。CDフォーマットでは切り捨てられる 20kHz 以上の高調波成分が、自然界の音楽信号成分と音楽エネルギーが等価になるので心地いいですし、オーディオファイル盤で優秀録音、生演奏彷彿。
　オリジナルLPも既に30年、40年を経て状態の良いモノが減ってきましたからクリアビニールでのLP再発というのは素直に嬉しいもので、レコードクリーニング技術の向上を考えれば、こうした復刻LPが少なくともこの先50年はアナログレコードで安心して聴いていける機会を保証してくれることでしょう。
　然しオリジナルLPに永年親しんできたエンスーなファンとしてはオリジナルLPと再発CD再発LPとの顕著な音の違い、音質の差は勿論ですが全体的な質感、音楽の印象さえ異なって聴こえることにお気づきであると思います。
　日本盤の中にはリマスターで音質は向上したものの、妙に明るく元気な音になってしまいオリジナルLPの深みや重みが消えてしまったようなものもあり、やはり本来の音楽性はオリジナルLPを聴かなければわからない作品が多いと思います。ステレオ録音。

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