オリジナル稀少盤、アナログ・レコード優秀録音盤のアナログサウンド!
1960年代、70年代、80年代までのクラシック音楽のアナログLPレコードの、欧米で発売された当時の『オリジナル盤』初版盤、レアなレコードぞろい。優秀録音と評価の高い録音をメインにコンディションの良いものを案内しています。
2020年02月20日
ワルターの大らかで慈愛に満ちた伴奏、フランチェスカッティのしたたるような美音 ― 今なお色あせぬモーツァルトの名演
通販レコードのご案内交響曲やセレナードなどと並んで、ワルターの指揮するモーツァルトの歴史的名演のひとつ。

(演奏者)ブルーノ・ワルター指揮 コロムビア交響楽団 ジノ・フランチェスカッティ
(曲目)モーツァルト ヴァイオリン協奏曲3番、4番
最円熟期ならではのフランチェスカッティの豊穣なヴァイオリンの音色は叙情的な甘美な響きをたたえて、この作品の曲想にふさわしい。ブルーノ・ワルターがその最晩年に、録音用に特別編成されたコロンビア交響楽団と録音した、交響曲やセレナードなどと並んで、モーツァルトの歴史的名演のひとつです。コロンビア自慢の広がりのある360サウンドも特筆すべき鮮明さである。
80歳で現役を引退後、ワルターから見ると孫の世代のような30歳代のジョン・マックルーアの強引な説得で、彼の意匠をステレオ録音すべく専属のオーケストラ、所謂コロムビア交響楽団が結成され、本セットは1958〜59年に集中的に製作された。その後、彼の死の年まで約5年間にわたり録音プロジェクトが続けられた。ワルターの遺言的産物である。
モーツァルトは19歳の1775年の一年足らずの期間に集中して5曲のヴァイオリン協奏曲を作曲した。これはザルツブルク宮廷楽団のコンサートマスター、アントニオ・ブルネッティのために作曲したと思われる。第5番の第2楽章には、もう一つのアダージョが作曲されており、父レオポルトが「ブルネッティ用のアダージョ」と手紙の中で記していることから、本来の第2楽章がブルネッティの技量を優ってしまっているので、別稿としてヴァイオリンと管弦楽のためのアダージョK.261が、ブルネッティに合わせて作曲された。他の作曲家なら恐らく数年以上はかかるであろう作曲技法の発展が急カーブを描いて上昇しているという、モーツァルトの天才ぶりを示す有名なエピソードである。1番と2番はどこか習作の域を出ていないかのように感じられるのに、3番になると大きい飛躍をしていることを5曲を通して聴いたら誰もが感じ取るだろう。モーツァルトの場合はわずか3ヶ月です。1番(K207)は4月14日、2番(K211)を6月14日に作曲。そして3番(K216)は9月12日に作曲したと記録をのこしている。この間の4曲は何かと覚えを巡らせば、教会ソナタ第6番(K212)、ディヴェルティメント第8番(K213)、セレナーデのための行進曲を2曲(K214,K215)。どれもザルツブルク大司教のための食卓音楽らしい。 大司教は食後にモーツァルトのフィナール・ムジークの演奏を楽しんでいたらしく、これらのディヴェルティメント、セレナーデもそのような機会のために、工夫を凝らして作った。モーツァルトのヴァイオリン協奏曲としては5曲となりますが、ディヴェルティメントや、セレナーデからヴァイオリンがイニシアチブを取る楽章をまとめると13曲、14曲のヴァイオリン協奏曲をすることも可能。時には、ディヴェルティメントの中でヴァイオリンが独奏楽器の役割をはたすときの方が「難しい」くらいです。その経験が大きい飛躍を誘発したのか。オペラか、交響曲か、大きな取り組みがあったのかと思いもしていたのですが、そして、旅行をして新たな音楽からのインスピレーションを得たのかとも考えましたが、彼の周囲で大きな物事はなかったようです。ともかく、最初の二曲は明らかに伝統的な枠にとどまった保守的な作品です。言葉をかえれば、ヴァイオリン弾きが自らの演奏用のために書いた作品のように聞こえます。しかし、3番以降の作品は、明らかに音楽的により高みを目指そうとする「作曲家」による作品のように聞こえます。モーツァルトの人生のターニングポイントが、この19歳の夏に経験したことにあるようだと、想像をふくらませるだけでしかありません。
「ヴァイオリン協奏曲第3番ト長調K.216」「ヴァイオリン協奏曲第4番ニ長調K.218」これらはいずれも、フランス風といわれる甘美で叙情的な曲想で知られるが、モーツァルトの創造に奇跡があるとしたら、特に第3番と呼ばれるト長調・K.216がもっともよくその特徴を備えた秀麗な作品で、モーツァルトのヴァイオリン協奏曲のうち、もっとも親しまれた曲である。上機嫌ではつらつとしたモーツァルトがいかんなく顔を出す第1楽章や、天井からふりそそぐかのような第2楽章のアダージョや、さらには精神の戯れに満ちたロンド楽章などが、私たちがモーツァルトに対して期待するすべてのものを満たしてくれるレベルに達している。特別、第3番K.216でのフランチェスカッティのヴァイオリンは、叙情的な甘美な響きをたたえて、この作品の曲想にふさわしい名演である。特に第2楽章アダージョの、多感な青年モーツァルトの若書きの叙情詩というべき甘美な表情が美しい。コンチェルトの終わりがピアニシモで吐息のように消えていくとき、その目指すところが効果ではなくて精神の感激であるところを魅力的に聴かせてくれます。
若いときのフランチェスカッティはパガニーニのスペシャリストとして、その超絶技巧が売りでした。同時代のヴァイオリニストというとまずはハイフェッツ、そしてオイストラフ、ミルシテイン。パガニーニのフィナーレで、ヴァイオリンが最高音で三度のハーモニーを聴かせながら美しいメロディーを奏でる所、音程は良いのですが簡単そうに弾くので面白みに欠けます。ハイフェッツと同じ時代に活動しなければいけなかったのが彼の不幸だったのでしょう。やはり、芸の違いでしょうか。そして、ハイフェッツは別格としても、オイストラフの重厚さやミルシテインの美音というような、技量や個性、それ以外の「売り」は不足している印象はありますが、フィルム・ノワールの悪党の危うさに魅了されるのと似て、意識的で、雰囲気は妖しくわたしはフランチェスカッティの音色に背中がぞくっと身震いします。
伝統的な手法による古典派やロマン派音楽解釈の第一人者として、20世紀初頭からなかばにかけてのヨーロッパなどで高く評価されてきたブルーノ・ワルターの演奏は、豊かな情感にあふれたロマンティックな美しさを志向したスタイル。半世紀ものあいだヨーロッパの聴衆を魅了し続けてきたという事実は、演奏史に深く刻まれるものです。フリーランスのスタジオ・ミュージシャンの“寄り合い所帯”に近い編成にかかわらず、驚異的なことに、その音楽性は一流の交響楽団にひけをとらない高いレベルを示したが、これは、ワルターの音楽とオーケストラに対するたぐいまれな愛情、マックルーアのプロデューサーとしての実力、そして何よりもワルターの指揮に従う各ミュージシャンのワルターに寄せる敬愛と献身の賜物の成果であろう。
北ドイツの重苦しい冬空を思わせるような重厚な音楽が思い浮かぶ、厚みのあるぼってりとしたワルターの響きと、ハイフェッツのような強靱さはないフランチェスカッティの細身のヴァイオリンの音色が組み合わされると、ゲルマンに押しつぶされそうになりながらも、妙に音がずれているように感じる場面があります。そこにはテクニック的な問題はないのですが、その妙な「ズレ」みたいなものが醸し出す雰囲気は、際どいところをラテン気質が「洒落」でかわしているようで面白い。こういう雰囲気は上手いだけのヴァイオリニストには絶対に出せない風情です。
米国コロムビアの発祥は1930年に設立されたコロムビア・アーティスツ・マネージメント・インクという会社で、ユダヤ系資本が大株主で音楽界に絶大な力を及ぼしていることについては色々と書かれていることもあり、ユダヤ系のレナード・バーンスタインや同時並行して1950年代後半から引退中だったこれまたユダヤ系のワルターの起用したことは周知の事実。モノーラルからステレオの普及黎明期ということもあり、純粋に彼らの仕事を後世に伝えようとする熱意から発展した。なんであれ、こうして大指揮者の最晩年に多くの美しい録音がモノラル・セッションとステレオ両方とで残されたことは幸いでした。
1958年12月10,12,15,17日カリフォルニア、アメリカン・リージョン・ホール録音。名演、名盤。
通販レコード詳細・コンディション、価格
プロダクト
- レコード番号
- MS6063
- 作曲家
- ウォルフガング・アマデウス・モーツァルト
- 指揮者
- ジノ・フランチェスカッティ
- オーケストラ
- コロムビア交響楽団
- 指揮者
- ブルーノ・ワルター
- 録音種別
- STEREO
コンディション
- ジャケット状態
- M-
- レコード状態
- M-
- 製盤国
- US(アメリカ合衆国)盤
通販レコード
詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。- オーダー番号34-23742
- 販売価格6,000円(税別)
入手のメインルートは、英国とフランスのコレクターからですが、その膨大な在庫から厳選した1枚1枚を大切に扱い、専任のスタッフがオペラなどセット物含む登録商品全てを、英国 KEITH MONKS 社製マシンで洗浄し、当時の放送局グレードの機材で入念且つ客観的にグレーディングを行っております。明確な情報の中から「お客様には安心してお買い物して頂ける中古レコードショップ」をモットーに運営しております。
https://fm-woodstock.com
通販サイトで毎日入荷、販売しています。

初期盤・クラシックレコード専門店「RECORD SOUND」

セクシーランジェリー・下着 通販専門店「Berry Berry」

アダルトDVD 通信販売 専門店 adultmedia(アダルトメディア)
ピアノが好きな人なら是非とも持っておくべき一枚◉ウラディーミル・ホロヴィッツ◯ホロヴィッツ・イン・モスコー
【歴史的音盤】反復を敢行した最初の録音◉メンゲルベルク指揮ニューヨーク・フィル◯ベートーヴェン・交響曲3番《英雄》
音楽全体を流れるエネルギーが強烈◉臨場感 フルトヴェングラー指揮ウィーン・フィル モーツァルト・「ドン・ジョヴァンニ」
【500円均一】細菌、飛沫ウイルスなど空気中の微細物質を防ぐ ― 抗菌や防塵に効果的な三層構造の不織布サージカルマスク
オーディオの拘り甲斐を感じる*ミルシテイン スタインバーグ指揮ピッツバーグ響 ベートーヴェン・ヴァイオリン協奏曲
名盤,魅力,アナログレコード,通販,熊本地震