「クラシック音楽専科ガイド」
オリジナル稀少盤、アナログ・レコード優秀録音盤のアナログサウンド!
オリジナル稀少盤、アナログ・レコード優秀録音盤のアナログサウンド!
1960年代、70年代、80年代までのクラシック音楽のアナログLPレコードの、欧米で発売された当時の『オリジナル盤』初版盤、レアなレコードぞろい。優秀録音と評価の高い録音をメインにコンディションの良いものを案内しています。
2020年03月21日
理想的なイゾルデ◉DGGオペラ四部作の中核をなす カルロス・クライバーのワーグナー・トリスタンとイゾルデ(全曲)
カルロス・クライバー最後のセッションにして、唯一のワーグナー。澄んだ陰翳の深さと品格を求め、厳しいまでの美しさで愛の悲劇を鋭く浮き彫りにして居る。

《独ブルーライン盤 STEREO DIGITAL》DE DGG 2741 006 クライバー・ドレスデン国立歌劇場管 Richard Wagner TRISTAN UND ISOLDE
カラヤンに匹敵する伝説の指揮者カルロス・クライバー記念すべきドイツ・グラモフォン待望のデジタル録音。納得出来なければ平気で録音セッションやコンサートをキャンセルするクライバーですから、完成していることは本人も満足していた証左で、「こうもり」「椿姫」「魔弾の射手」三作に加えてカルロス・クライバーが収録したドイツ・グラモフォンオペラ四部作の中核をなす傑作大人気盤。
録音嫌いで知られた指揮者カルロス・クライバー(1930〜2004)が正規のセッション録音で残したオペラ全曲盤はわずか4つ。そのうち最後のセッション録音となったのが、1980年から1982年にかけて3年がかりで収録されたワーグナーの楽劇「トリスタンとイゾルデ」です。
全曲盤はLP5枚組で発売されましたが、音楽の流れを途切れさせたくないというカルロス・クライバーの強い希望によって、演奏を休止させること無く各面の切れ目はフェイドイン/フェイドアウトで処理されていたのは異例でした。約一時間のリヒャルト・シュトラウスの「アルプス交響曲」がCDになって、スコア通り途切れのない形で聴けたことが嬉しかったことを改めて思い出しました。
カルロス・クライバーが初めて「トリスタンとイゾルデ」を指揮したのはシュトゥットガルト・オペラ時代の1969年9月のことで、故ヴィーラント・ワーグナーの演出プランと舞台装置をもとに、トリスタン役のヴォルフガング・ヴィントガッセンが演技指導をする形で行われた新演出で、ヴィントガッセンのほかイングリット・ビョーナー、オットー・フォン・ロール、グスタフ・ナイトリンガーら当時の名歌手を揃えた公演は絶賛を浴びました。
やがて1973年にはウィーン国立歌劇場に同じ「トリスタンとイゾルデ」でデビュー、さらに翌1974年から1976年にかけてはバイロイト音楽祭でも「トリスタンとイゾルデ」を指揮するなど、このオペラは、リヒャルト・シュトラウスの楽劇「ばらの騎士」、ヴェルディの2大傑作オペラ「オテロ」、「椿姫」などと並んで、1970年代のカルロス・クライバーにとっては必ず成功を収めることのできる十八番ともいえる代表作となりました。そうした状況を受けて、ドイツ・グラモフォンはバイロイト音楽祭などでのライヴ収録を提案したものの、長時間の公演での歌手の疲労やオーケストラとの不十分なバランスなどを憂慮したカルロス・クライバーの同意を得ることができず、最終的には、カルロス・クライバーが1973年にウェーバーの歌劇「魔弾の射手」で初めてセッション録音を手掛けた時のパートナーである名門オーケストラ、シュターツカペレ・ドレスデンを起用し、セッション録音のプロジェクトとして実現したのです。
カルロス・クライバー最後のセッション録音にして、カルロス・クライバーが指揮した唯一のワーグナー。引き締まった力によって音楽の最深部にまで精妙な光を当てた点で、カルロス・クライバーの演奏はすぐれてユニークである。この楽劇の官能性やロマンティックな情感をしなやかに抑えて、愛の悲劇を厳しいまでの美しさをもって鋭く浮き彫りにしており、しかも、その底には、あくまで澄んだ情熱が燃えている。マーガレット・プライスをイゾルデ役に起用したのも、そうした澄んだ陰翳の深さと品格を演奏に求めたからだろう。
トリスタンにはちょうど同役を手掛け始めていたルネ・コロ、マルケ王には既にバイロイト音楽祭でクライバーと共演していたクルト・モル、ブランゲーネにはミュンヘン国立歌劇場の「ばらの騎士」や「こうもり」でカルロス・クライバーの盟友だったブリギッテ・ファスベンダー、クルヴェナールには伝説的なヴィルヘルム・フルトヴェングラーの「トリスタンとイゾルデ」全曲盤にも参加していたディートリヒ・フィッシャー=ディースカウら、綺羅星のごとき名歌手がカルロス・クライバーの希望でカルロス・クライバーの指揮でうたっているときは「天に昇っていけるし、地獄に堕ちることだってできる」と言ったのは、プライスもそうだったのだろうと思わせるほど、この結集しています。何よりも素晴らしいのは、マーガレット・プライスを起用したカルロス・クライバーの慧眼と指揮である。確かイレアーナ・コトルバスだったが、マーガレット・イゾルデは素晴らしく、そして美しい。モーツァルト歌手として一世を風靡していた強くはあっても、暗くも重くも太くもないマーガレット・プライスの声が、カルロス・クライバーのもとでイゾルデを歌ことによって最大限生かされている。
イゾルデ役はもちろんのこと、ワーグナーのオペラとも縁がなかったマーガレット・プライスは、既成概念に縛られず、ピュアでのびやかかつ情熱的な声と明確なドイツ語のディクションとで、カルロス・クライバーの望む通りのイゾルデ像を描き出しています。モルのマルケ王もいいし、コロのトリスタンもいいが、その持ち前の声を活かして完璧にうたったプライスの素晴らしさにはおよばない。
録音嫌いで知られた指揮者カルロス・クライバー(1930〜2004)が正規のセッション録音で残したオペラ全曲盤はわずか4つ。そのうち最後のセッション録音となったのが、1980年から1982年にかけて3年がかりで収録されたワーグナーの楽劇「トリスタンとイゾルデ」です。
全曲盤はLP5枚組で発売されましたが、音楽の流れを途切れさせたくないというカルロス・クライバーの強い希望によって、演奏を休止させること無く各面の切れ目はフェイドイン/フェイドアウトで処理されていたのは異例でした。約一時間のリヒャルト・シュトラウスの「アルプス交響曲」がCDになって、スコア通り途切れのない形で聴けたことが嬉しかったことを改めて思い出しました。
カルロス・クライバーが初めて「トリスタンとイゾルデ」を指揮したのはシュトゥットガルト・オペラ時代の1969年9月のことで、故ヴィーラント・ワーグナーの演出プランと舞台装置をもとに、トリスタン役のヴォルフガング・ヴィントガッセンが演技指導をする形で行われた新演出で、ヴィントガッセンのほかイングリット・ビョーナー、オットー・フォン・ロール、グスタフ・ナイトリンガーら当時の名歌手を揃えた公演は絶賛を浴びました。
やがて1973年にはウィーン国立歌劇場に同じ「トリスタンとイゾルデ」でデビュー、さらに翌1974年から1976年にかけてはバイロイト音楽祭でも「トリスタンとイゾルデ」を指揮するなど、このオペラは、リヒャルト・シュトラウスの楽劇「ばらの騎士」、ヴェルディの2大傑作オペラ「オテロ」、「椿姫」などと並んで、1970年代のカルロス・クライバーにとっては必ず成功を収めることのできる十八番ともいえる代表作となりました。そうした状況を受けて、ドイツ・グラモフォンはバイロイト音楽祭などでのライヴ収録を提案したものの、長時間の公演での歌手の疲労やオーケストラとの不十分なバランスなどを憂慮したカルロス・クライバーの同意を得ることができず、最終的には、カルロス・クライバーが1973年にウェーバーの歌劇「魔弾の射手」で初めてセッション録音を手掛けた時のパートナーである名門オーケストラ、シュターツカペレ・ドレスデンを起用し、セッション録音のプロジェクトとして実現したのです。
カルロス・クライバー最後のセッション録音にして、カルロス・クライバーが指揮した唯一のワーグナー。引き締まった力によって音楽の最深部にまで精妙な光を当てた点で、カルロス・クライバーの演奏はすぐれてユニークである。この楽劇の官能性やロマンティックな情感をしなやかに抑えて、愛の悲劇を厳しいまでの美しさをもって鋭く浮き彫りにしており、しかも、その底には、あくまで澄んだ情熱が燃えている。マーガレット・プライスをイゾルデ役に起用したのも、そうした澄んだ陰翳の深さと品格を演奏に求めたからだろう。
トリスタンにはちょうど同役を手掛け始めていたルネ・コロ、マルケ王には既にバイロイト音楽祭でクライバーと共演していたクルト・モル、ブランゲーネにはミュンヘン国立歌劇場の「ばらの騎士」や「こうもり」でカルロス・クライバーの盟友だったブリギッテ・ファスベンダー、クルヴェナールには伝説的なヴィルヘルム・フルトヴェングラーの「トリスタンとイゾルデ」全曲盤にも参加していたディートリヒ・フィッシャー=ディースカウら、綺羅星のごとき名歌手がカルロス・クライバーの希望でカルロス・クライバーの指揮でうたっているときは「天に昇っていけるし、地獄に堕ちることだってできる」と言ったのは、プライスもそうだったのだろうと思わせるほど、この結集しています。何よりも素晴らしいのは、マーガレット・プライスを起用したカルロス・クライバーの慧眼と指揮である。確かイレアーナ・コトルバスだったが、マーガレット・イゾルデは素晴らしく、そして美しい。モーツァルト歌手として一世を風靡していた強くはあっても、暗くも重くも太くもないマーガレット・プライスの声が、カルロス・クライバーのもとでイゾルデを歌ことによって最大限生かされている。
イゾルデ役はもちろんのこと、ワーグナーのオペラとも縁がなかったマーガレット・プライスは、既成概念に縛られず、ピュアでのびやかかつ情熱的な声と明確なドイツ語のディクションとで、カルロス・クライバーの望む通りのイゾルデ像を描き出しています。モルのマルケ王もいいし、コロのトリスタンもいいが、その持ち前の声を活かして完璧にうたったプライスの素晴らしさにはおよばない。
1980年8月26日、27日、29日、31日、10月18日~26日、1981年2月5日~10 日、4月10日、21日、1982年2月27日、4月4日ドレスデン、ルカ教会での録音、VEBドイッチェ・シャルプラッテン(当時のドイツ民主共和国、ベルリン)との共同制作。[初出]2741 006(1982年)、[日本盤初出]00MG0440~4(1982年12月25日)。[プロデューサー]Dr.ハンス・ヒルシュ、[ディレクター]ハンス・ヴェーバー、[レコーディング・エンジニア]カール=アウグスト・ネーグラー。
通販レコード詳細・コンディション、価格
プロダクト
Carlos Kleiber, Staatskapelle Dresden – Richard Wagner, Tristan Und Isolde- レコード番号
- 2741 006
- 作曲家
- リヒャルト・ワーグナー
- 演奏者
- ルネ・コロ クルト・モル マーガレット・プライス ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ ブリギッテ・ファスベンダー
- オーケストラ
- ドレスデン国立歌劇場管弦楽団
- 指揮者
- カルロス・クライバー
- 録音種別
- STEREO
BLUE LINE, DIGITAL 5枚組, Release 1982。
コンディション
- ジャケット状態
- M-
- レコード状態
- M-
- 製盤国
- DE(ドイツ)盤
通販レコード
詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。オーダーは | 品番 / 34-23905 |
販売価格 | 12,000円(税別) |
入手のメインルートは、英国とフランスのコレクターからですが、その膨大な在庫から厳選した1枚1枚を大切に扱い、専任のスタッフがオペラなどセット物含む登録商品全てを、英国 KEITH MONKS 社製マシンで洗浄し、当時の放送局グレードの機材で入念且つ客観的にグレーディングを行っております。明確な情報の中から「お客様には安心してお買い物して頂ける中古レコードショップ」をモットーに運営しております。
.
https://fm-woodstock.com
通販サイトで毎日入荷、販売しています。

初期盤・クラシックレコード専門店「RECORD SOUND」

セクシーランジェリー・下着 通販専門店「Berry Berry」

アダルトDVD 通信販売 専門店 adultmedia(アダルトメディア)
商品検索
【500円均一】細菌、飛沫ウイルスなど空気中の微細物質を防ぐ ― 抗菌や防塵に効果的な三層構造の不織布サージカルマスク
ピアノが好きな人なら是非とも持っておくべき一枚◉ウラディーミル・ホロヴィッツ◯ホロヴィッツ・イン・モスコー
【歴史的音盤】反復を敢行した最初の録音◉メンゲルベルク指揮ニューヨーク・フィル◯ベートーヴェン・交響曲3番《英雄》
音楽全体を流れるエネルギーが強烈◉臨場感 フルトヴェングラー指揮ウィーン・フィル モーツァルト・「ドン・ジョヴァンニ」
【500円均一】細菌、飛沫ウイルスなど空気中の微細物質を防ぐ ― 抗菌や防塵に効果的な三層構造の不織布サージカルマスク
オーディオの拘り甲斐を感じる*ミルシテイン スタインバーグ指揮ピッツバーグ響 ベートーヴェン・ヴァイオリン協奏曲
ピアノが好きな人なら是非とも持っておくべき一枚◉ウラディーミル・ホロヴィッツ◯ホロヴィッツ・イン・モスコー
【歴史的音盤】反復を敢行した最初の録音◉メンゲルベルク指揮ニューヨーク・フィル◯ベートーヴェン・交響曲3番《英雄》
音楽全体を流れるエネルギーが強烈◉臨場感 フルトヴェングラー指揮ウィーン・フィル モーツァルト・「ドン・ジョヴァンニ」
【500円均一】細菌、飛沫ウイルスなど空気中の微細物質を防ぐ ― 抗菌や防塵に効果的な三層構造の不織布サージカルマスク
オーディオの拘り甲斐を感じる*ミルシテイン スタインバーグ指揮ピッツバーグ響 ベートーヴェン・ヴァイオリン協奏曲
名盤,魅力,アナログレコード,通販,熊本地震
コメントを表示されたくない時はコメントに明示してください。