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店では新型コロナウイルス感染対策は講じていた ― 店外で感染した可能性

熊本県や熊本市は10月5日、県が午後3時に発表した苓北町、宇城市、玉名市の40～70歳代の男女３人に加え、新たにクラスター（感染者集団）が発生した熊本市内の飲食店の客や従業員を含むあわせて19人（熊本市16、苓北町、宇城市、玉名市各１）の感染が確認されたと発表しました。これで県内の感染者数は計625人（うち熊本市299人）となった。

新型コロナウイルス感染者の集団クラスターが確認されたのは、熊本市中央区のキャバクラ「Mermaid（マーメイド）」で、この店を巡っては、５日新たに店の客と従業員男女あわせて５人が新型コロナウイルスに感染したことが明らかになりました。
このうち３人は利用客で、２人が従業員だったことも分かった。これでこの店のクラスターは27人になりました。
５日に感染が公表された同店の利用客は、玉名市の40歳代男性会社員と、熊本市東区と南区の20歳代男性２人。従業員は東区と中央区の20歳代女性２人。
同店従業員の濃厚接触者ら６人も、陽性と判明。苓北町の無職の50歳代女性は、先に感染が分かった東区の女性従業員の母親だった。残る５人は熊本市の10～50歳代の男女で、従業員の家族や友人ら。

感染者の家族など、このクラスター関連ではこのほかに７人の感染が確認されています。また４日感染が発表された店の従業員など15人の濃厚接触者はおよそ60人で、検体検査が行われています。４日の店名公表以降、５日午後２時までに熊本市には50件以上の相談が寄せられているということです。
市によると、同店では接客する女性がマスクを着けていたほか、ドアを開けて換気。「ある程度の感染対策は講じていた」としている。一方で全従業員の６割が感染していることから、従業員同士が店外で会食したかも含め、感染が拡大した要因を調べる。

熊本県によると、10月5日午前10時時点の入院患者は前日比15人増の33人（中等症１、軽症24、無症状６、確認中２）。病床稼働率は3.8ポイント増の8.3%だった。