「クラシック音楽専科ガイド」
オリジナル稀少盤、アナログ・レコード優秀録音盤のアナログサウンド!
オリジナル稀少盤、アナログ・レコード優秀録音盤のアナログサウンド!
1960年代、70年代、80年代までのクラシック音楽のアナログLPレコードの、欧米で発売された当時の『オリジナル盤』初版盤、レアなレコードぞろい。優秀録音と評価の高い録音をメインにコンディションの良いものを案内しています。
2021年08月18日
ヴァイオリニストの力を試す試金石*理屈ぬきに楽の愉悦に浸れる・愛の歓び ジノ・フランチェスカッティ クライスラー愛奏曲集
通販レコードのご案内煌めくばかりの流麗なヴァイオリン。底辺をしっかりと支えるバルサムのピアノ。とりわけ立体的な感度の良さにおいて、他社より5年から10年は先んじていたと思える、コロムビアの太くみずみずしい音質です。
US COLUMBIA ML5255 ジノ・フランチェスカッティ/アルトゥール・バルサム フランチェスカッティ・プレイズ・クライスラー
このクライスラー名曲集のLPレコードで演奏しているヴァイオリストのジノ・フランチェスカッティ(1905年〜1991年)は、フランス人とイタリア人の血を引いているためか、イタリア的な明るさと、フランス的な優雅さとが混ざり合って、独特な雰囲気を持ち味としていた。この人の活動時代とその舞台は、ハイフェッツと重なり今日の知名度では後塵を拝するが、往時は非常な人気があった。一度も来日歴は無いものの日本でも数多くのファンを得ていた。かつてフランスは彗星のように光彩を放つ天才演奏家を世にだしてきた。ピアノではフランソワ、チェロではフルニエ、フルートではランパル、そしてヴァイオリンではジノ・フランチェスカッティがその一人である。いかにも芸術家肌で近寄りがたさがあるハイフェッツに比べて、フランチェスカッティは、技巧の卓抜さとときに咽ぶような表現力が強調されて通俗的な印象もあった。そこにはフランチェスカッティというヴァイオリニストは分厚い響きを突き抜けてヴァイオリンを響かせるというタイプではなかったこと、曲線を多用しながら美音で勝負するヴァイオリニストだったことも理由としてある。しかし、いま聴き直して、これほど楽々と難曲のツボを抑えて弾きこなす名手は稀有であり、なによりも表現力の自然さが心地よい。演奏スタイルはいかにも地味だが、音楽の瑞々しさはひとしおである。
マルセイユの歌劇場のオーケストラでコンサートマスターをしつつマルセイユ音楽院で教鞭を執っていた父親は、ニコロ・パガニーニ門下のカミーロ・シヴォリの弟子で、パガニーニ直系の流れを組むヴァイオリニストだった。ルネ=シャルル少年は、その父親からヴァイオリンの教育を5歳から受けている。父親の徹底したヴァイオリンの指導のおかげで、パリ音楽院に進学せずともヴァイオリニストとして立つことができたが、21歳の時に父親が死去したため、その才能は生計のためにパリで弾いたパガニーニのヴァイオリン協奏曲第1番を聴いたジャック・ティボーに見初められ、ティボーの推薦でパリ音楽院のコンサートに登場するやトントン拍子に国際的なヴァイオリニストとしての名声を確立するに至ったといういきさつがあり、パリ音楽院卒の他のヴァイオリニストとは毛並みが違う。
父親は、ジノ・フランチェスカッティに対し「何も沢山のヴァイオリニストの演奏を聴く必要は少しもない。クライスラーただ一人を聴けばいい」と言ったそうである。このためか、ジノ・フランチェスカッティにとって、クライスラーは陰の師というべき存在でもあったことだろうし、クライスラーのレコードも聴き入ったに違いない。
クライスラーの小品は、作曲者本人による決定的名演がレコードに残されているため、多くのヴァイオリンの名手たちが、独自の境地を拓く困難をそれぞれに感ながらレパートリーとしてきていたことかと想像します。このLPレコードに収められた全部で11曲のクライスラーの名曲を、ジノ・フランチェスカッティは、実に洒落た感覚で演奏しており、何回聴き直しても少しも飽きが来ないのはさすがというべきだろう。最初に書いたようにジノ・フランチェスカッティの血には、イタリア人の血とフランス人の血とが混ざっており、これによって、クライスラー独特の世界を、チャーミングな感覚で弾きこなすことに成功しているのである。クライスラーの曲は、ヴァイオリニストの力を試す試金石としてはこれ以上のものはない。弾き熟せるだけでは、聴き手を心から引き付けることは到底不可能だ。
フランチェスカッティにその自覚があったかどうかは定かでないですが、芸格、懐の深さで云うと数段クライスラーが勝るように思う。しかたない。しかし、これは誰が弾いても同じことで、このLPレコードでのジノ・フランチェスカッティの演奏は、完全な技巧で天真爛漫なヴァイオリンを聴かせてくれながらも、その華やかさの裏に哀愁を含んだものとなっており、音楽として大変好ましく感じます。
父親は、ジノ・フランチェスカッティに対し「何も沢山のヴァイオリニストの演奏を聴く必要は少しもない。クライスラーただ一人を聴けばいい」と言ったそうである。このためか、ジノ・フランチェスカッティにとって、クライスラーは陰の師というべき存在でもあったことだろうし、クライスラーのレコードも聴き入ったに違いない。
クライスラーの小品は、作曲者本人による決定的名演がレコードに残されているため、多くのヴァイオリンの名手たちが、独自の境地を拓く困難をそれぞれに感ながらレパートリーとしてきていたことかと想像します。このLPレコードに収められた全部で11曲のクライスラーの名曲を、ジノ・フランチェスカッティは、実に洒落た感覚で演奏しており、何回聴き直しても少しも飽きが来ないのはさすがというべきだろう。最初に書いたようにジノ・フランチェスカッティの血には、イタリア人の血とフランス人の血とが混ざっており、これによって、クライスラー独特の世界を、チャーミングな感覚で弾きこなすことに成功しているのである。クライスラーの曲は、ヴァイオリニストの力を試す試金石としてはこれ以上のものはない。弾き熟せるだけでは、聴き手を心から引き付けることは到底不可能だ。
フランチェスカッティにその自覚があったかどうかは定かでないですが、芸格、懐の深さで云うと数段クライスラーが勝るように思う。しかたない。しかし、これは誰が弾いても同じことで、このLPレコードでのジノ・フランチェスカッティの演奏は、完全な技巧で天真爛漫なヴァイオリンを聴かせてくれながらも、その華やかさの裏に哀愁を含んだものとなっており、音楽として大変好ましく感じます。
- クライスラー作品で、このような屈托のない「愛すべき妙技」を披露できる人はそう多くありません。華やかな技巧は「中国の太鼓」で堪能でき、平穏な叙情が美しい「アレグレット」、「ロンディーノ」では、奏者の心の温もりが感じられます。曲への無用な畏怖がない分だけ、私たちは理屈ぬきに楽の愉悦の世界に浸ることができます。
戦前からフランスとアメリカで活躍した、超絶技巧で知られるジノ・フランチェスカッティが活動拠点のニューヨークで収録した一枚。1946年4月12日、1947年4月4日、10月9日、1951年1月5日モノラルのみの録音。1958年、12インチLPレコードで発売、ステレオ盤なし。とりわけ立体的な感度の良さにおいて、他社より5年から10年は先んじると思える音質です。一つの美の頂点を示す録音芸術であることは間違いないでしょう。
- Side-1
- ウィーン奇想曲 Op. 2
- 愛の悲しみ
- レチタティーヴォとスケルツォ・カプリース Op. 6
- 愛の喜び
- 中国の太鼓 Op. 3
- 美しきロスマリン
- Side-2
- アレグレット(ポルポラのスタイルによる)
- 前奏曲とアレグロ(プニャーニのスタイルによる)
- ポルポラの様式によるメヌエット
- ロンドンデリーの歌
- ベートーヴェンの主題によるロンディーノ
バックの布陣も磐石である。このLPレコードでピアノ伴奏をしているアルトゥール・バルサム(1906年〜1994年)は、ポーランド・ワルシャワ出身。2人のコンビは1938年に始まっただけあって、十分に息の合った伴奏ぶりを披露している。
ジノ・フランチェスカッティのヴァイオリンは聴く者を幸福な気分にさせる。その音は豊潤で、艶やかで、屈託がない。深刻ぶったところもない。心地よさを伴いながら耳の中にすべりこみ、鼓膜に浸透し、全身に行き渡る。
正直なところ、彼が遺した録音には、「この作品なら、この1枚さえあればいい」といいたくなるほど決定的なものは、ほとんどない。サン=サーンスのヴァイオリン協奏曲第3番や「序奏とロンド・カプリチオーソ」、ヴィターリのシャコンヌ、ラロのスペイン交響曲、ベートーヴェンの「クロイツェル」、パガニーニのヴァイオリン協奏曲第1番など、ファンから絶賛されてきた録音はいくつかあるが、「無双の名盤」とはいい切れない。ただ、そのヴァイオリンには、彼にしか出せないベルカントのエキスがたっぷり含まれている。
演奏、解釈の精神性やら、音楽の深淵に誘う濃厚さや深刻さとは一線を画した美音と名技が素晴らしい。バッハにしても、モーツァルトにしても、「もしパガニーニが弾いたら、こんな風になるかもしれない」と思わせる無色の気迫のようなものが、音楽の底を覆っている。ラテン的に明るい演奏スタイル。と言うのが、これ。
断定しても良い位に、『フランチェスカッティのヴァイオリンの音質は、慈しみ愛撫する人肌の感触を思わせる。高音域においてさえ潤いのあるヴィブラートがかかり豊かな情感を生みだすのだ。』
ジノ・フランチェスカッティはフランスのヴァイオリニストだが、パリ音楽院にはいかずパガニーニの孫弟子にあたる父親と、その父親の弟子だった母親の薫陶を受けて育った人だった。 ー ヴァイオリンが理想のソプラノを模した楽器であることを一聴理解させてくれる凄みを持つ。美には様々な相貌があるから、『燦然たる』とか「絢爛豪華な」という形容詞がどのくらいのイメージの助けになるかわからないけど、紛うところなく親しみやすく、美しい歌い口が魅力のヴァイオリニストである。もしかしたら演奏しているジノの脳裏には母親の姿が常にあったのでは無いかとさえ思えます。彼が使っていた古今の銘器『ハート』と名付けられた1727年製のストラディヴァリウスは現在、サルヴァトーレ・アッカルドの手許にあるがフランチェスカッティの音がしないからだ。
正直なところ、彼が遺した録音には、「この作品なら、この1枚さえあればいい」といいたくなるほど決定的なものは、ほとんどない。サン=サーンスのヴァイオリン協奏曲第3番や「序奏とロンド・カプリチオーソ」、ヴィターリのシャコンヌ、ラロのスペイン交響曲、ベートーヴェンの「クロイツェル」、パガニーニのヴァイオリン協奏曲第1番など、ファンから絶賛されてきた録音はいくつかあるが、「無双の名盤」とはいい切れない。ただ、そのヴァイオリンには、彼にしか出せないベルカントのエキスがたっぷり含まれている。
演奏、解釈の精神性やら、音楽の深淵に誘う濃厚さや深刻さとは一線を画した美音と名技が素晴らしい。バッハにしても、モーツァルトにしても、「もしパガニーニが弾いたら、こんな風になるかもしれない」と思わせる無色の気迫のようなものが、音楽の底を覆っている。ラテン的に明るい演奏スタイル。と言うのが、これ。
断定しても良い位に、『フランチェスカッティのヴァイオリンの音質は、慈しみ愛撫する人肌の感触を思わせる。高音域においてさえ潤いのあるヴィブラートがかかり豊かな情感を生みだすのだ。』
ジノ・フランチェスカッティはフランスのヴァイオリニストだが、パリ音楽院にはいかずパガニーニの孫弟子にあたる父親と、その父親の弟子だった母親の薫陶を受けて育った人だった。 ー ヴァイオリンが理想のソプラノを模した楽器であることを一聴理解させてくれる凄みを持つ。美には様々な相貌があるから、『燦然たる』とか「絢爛豪華な」という形容詞がどのくらいのイメージの助けになるかわからないけど、紛うところなく親しみやすく、美しい歌い口が魅力のヴァイオリニストである。もしかしたら演奏しているジノの脳裏には母親の姿が常にあったのでは無いかとさえ思えます。彼が使っていた古今の銘器『ハート』と名付けられた1727年製のストラディヴァリウスは現在、サルヴァトーレ・アッカルドの手許にあるがフランチェスカッティの音がしないからだ。
通販レコード詳細・コンディション、価格
清楚で淡々と演奏していて、常にスタイリッシュ、最初から最後までフランチェスカッティの美学の中で事は進んでいくように思えます。何よりも演奏の重厚さと艶やかさが全てを超越して耳から心の中を直撃します。所謂、ヴィルトゥオーゾには絶対に必要な「俺が俺が」と言って前面に出ていく強さがほとんど感じられない、些細な事に拘らない〝美学〟が見え隠れする名演です。
加えて、1950年半ばの録音ですのでスペック的にはオーディオファンには分が悪いものの、意外なほど瑞々しい響きをしていて当時の録音技術の高さを思い知る一枚でもあります。モノラルとは思えない素晴らしい録音です。この時代にフランスのエスプリ・フランチェスカッティをアナログ盤で聴くという最高の贅沢を貴方も味わってみませんか。
加えて、1950年半ばの録音ですのでスペック的にはオーディオファンには分が悪いものの、意外なほど瑞々しい響きをしていて当時の録音技術の高さを思い知る一枚でもあります。モノラルとは思えない素晴らしい録音です。この時代にフランスのエスプリ・フランチェスカッティをアナログ盤で聴くという最高の贅沢を貴方も味わってみませんか。
プロダクト
- レコード番号ML5255
- 作曲家フリッツ・クライスラー
- 演奏者ジノ・フランチェスカッティ アルトゥール・バルサム マックス・ランナー(B-5)
- 録音種別MONO
米国初出 6eyes STEREO盤無, MONO 1枚組(170g)重量盤, 米国コロムビアスタンパー XLP 使用盤。
1950年代既にCOLUMBIA, RCA両社は世界最高レベルの録音・製盤技術を確立していて、発売から半世紀以上経過していても第一級のオーディオファイル盤と豪語できます。録音効果や本気のものづくりが有機的に絡み合って、東西冷戦時代のアメリカ盤は、パフォーマンスの本質を見事に浮かび上がらせています。
コンディション
- ジャケット状態M-
- レコード状態M-
- 製盤国US(アメリカ合衆国)盤
詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。プライバシーに配慮し、会員登録なしで商品をご購入いただけます。梱包には無地のダンボールを使用し、伝票に記載される内容はお客様でご指定可能です。郵便局留めや運送会社営業所留めの発送にも対応しております。
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入手のメインルートは、英国とフランスのコレクターからですが、その膨大な在庫から厳選した1枚1枚を大切に扱い、専任のスタッフがオペラなどセット物含む登録商品全てを、英国 KEITH MONKS 社製マシンで洗浄し、当時の放送局グレードの機材で入念且つ客観的にグレーディングを行っております。明確な情報の中から「お客様には安心してお買い物して頂ける中古レコードショップ」をモットーに運営しております。
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通販サイトで毎日入荷、販売しています。

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【500円均一】細菌、飛沫ウイルスなど空気中の微細物質を防ぐ ― 抗菌や防塵に効果的な三層構造の不織布サージカルマスク
ピアノが好きな人なら是非とも持っておくべき一枚◉ウラディーミル・ホロヴィッツ◯ホロヴィッツ・イン・モスコー
【歴史的音盤】反復を敢行した最初の録音◉メンゲルベルク指揮ニューヨーク・フィル◯ベートーヴェン・交響曲3番《英雄》
音楽全体を流れるエネルギーが強烈◉臨場感 フルトヴェングラー指揮ウィーン・フィル モーツァルト・「ドン・ジョヴァンニ」
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オーディオの拘り甲斐を感じる*ミルシテイン スタインバーグ指揮ピッツバーグ響 ベートーヴェン・ヴァイオリン協奏曲
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