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オリジナル稀少盤、アナログ・レコード優秀録音盤のアナログサウンド!
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1960年代、70年代、80年代までのクラシック音楽のアナログLPレコードの、欧米で発売された当時の『オリジナル盤』初版盤、レアなレコードぞろい。優秀録音と評価の高い録音をメインにコンディションの良いものを案内しています。
2019年11月19日
わたしも守護神を身近に感じてみたい◉ポリーニ、ベーム指揮ウィーン・フィル◯モーツァルト・ピアノ協奏曲第23番、19番
通販レコードのご案内 このモーツァルトは精密な機械仕掛けの自動演奏、完璧な10指のコントロールを誇るポリーニ。 ― カール・ベームはモーツアルトを自らの『音楽上の守護神』と称していたが、80才を越えたこの時の演奏でポリーニの放つ『音の粒』の静かな嵐に『神』を感じていたに違いない。

急がないとても気持ちの良いテンポで第一楽章が始まる。モーツァルトのスコアでの指定はアレグロですが、アンダンテに近い。オーケストラが消える時、フェードインするように出てくるピアノソロの綺麗なこと。ポリーニ30歳代半ば、まさに脂の乗り切った比類ないと云われてきた完璧なテクニック、ピアノを豪快に鳴らしきった明快な音はそのままに、大理石を思わせる硬質かつ均質な美音。第2楽章に進んでも、落ち着いたテンポで歌うピアノはオーケストラが入って来ても微動だにしない。モーツァルトの無駄な装飾もせず、研ぎ澄まされた単純なメロディーが際立ちます。しかし、聞き進めていて、そろそろ気持ちがざわざわしてきます。第3楽章はロンドでしょうか。ポリーニはこのモーツァルトで何を表現したかったのでしょうか。
ポリーニは1960年の第6回ショパン国際ピアノコンクールで、聴衆の圧倒的な支持を得て 優勝しました。満場一致、審査員全員一致とも言われており、その時、審査員長を務めていた アルトゥール・ルービンシュタインが「技術的には我々審査員の誰よりも上手い」と絶賛したのが 彼の優勝を確定的にしたとも言われています。当時、ルービンシュタインは名実ともに、 ショパン演奏の圧倒的な権威で、その発言の影響力は絶大だったことが想像されます。それは、ポリーニの鮮烈で並外れた完成度を誇るテクニックは他のピアニストを大きく引き離しており、それ自体が無二の大きな魅力にもなっていたことを雄弁に物語っています。
カール・ベームがポリーニとの共演を求めたと記憶していますが、それが本当なら、怜悧な彼のピアニズムのどこかに自分の演奏に欠かせない何かを感じたのだろうか。もし逆に何気にベームとの会話に、あなたのおっしゃる曲を録音したいですとポリーニが切り出したら、それならモーツァルトやりましょう。なんてやりとりがあったのかと想像してしまいます。カール・ベームはモーツアルトを自らの『音楽上の守護神』と称していたが、80才を越えた老匠は、そのポリーニの精密な機械仕掛けの自動演奏、完璧な10指のコントロールで放つ『音の粒』の静かな嵐に『神』を感じていたに違いない。
モーツァルトの完璧な音 ― 演奏 ― は全てのピアニストの目指す理想です。私にとってはモーツァルトの書法の魅力は、とりわけカンタービレの表現性にあります。それは人間の声を思わせます。パブロ・カザルスの言った逆説、ショパンをモーツァルトのように、モーツァルトをショパンのように演奏しなければならない、という意見に賛成です。
モーツァルトが父親に宛てた有名な手紙が思い浮かびます。「協奏曲は、とても難しいのととても易しいのの、真中の道にあります。・・・玄人だけが満足を得ることができ、でも、そうでない人も、なぜか知らず大喜びするような方法で」 ― 創作そのものが直接的なレベルと深いレベルを示している、向こうに第二の段階の簡潔さがある二重底。モーツァルトの音楽の本当のへそは、その見かけの簡潔さなのです。
音楽が時代的に隔たっているほど、個性の無いキャラクターへと消えていくように思われがちです、が、反対であるべきでしょう。間隔を置いて見渡すことが、ニュアンスをつかむ妨げになってはいけない、いやむしろ、豊かになるようにすべきでしょう。私にとって、モーツァルトの音楽は、まず最初に生き生きとしていることが、興味深いのです。モーツァルトは全く異なった要素を巧みに用いて、並びない技法によってそれらを共存させるのに成功しています。
第2楽章の慈愛に満ちた弦の音色が素晴らしいのは、この頃のウィーン・フィルの特色だと思うが、ここで聴かれるポリーニのピアニズムはエレガントでさえある。つまり表現が甘いのだ。過度に感情を込める弾き方ではないので、抑制された抒情感と気品が感じられる。これだけ気品のある澄んだ透明感を出すのはポリーニくらいかも。巨匠の伴奏も時に突き刺さるようなフォルテは驚嘆する程凄まじくて、とても効果的。ポリーニのピアノも同様で、作品そのものを見つめ、本質に迫る解釈は理性的で在り、とても合理的。つまり両者、その点に共通点が在る事で、円熟期のベームはオーケストラを鼓舞し聴衆に感動を与える方法を知り尽くしており、作品に向ける集中力は、依り深いものに成っている。その為か意外な相乗効果を示している。全体として伝統的なモーツァルト解釈を尊重しつつも非常に自然で、それでいて説得力のある演奏だった。
モーツァルトのピアノ協奏曲第23番イ長調 K.488は1786年ウィーンで活躍していたモーツァルトが自作自演する予約演奏会のために書いた作品で、その親しみやすさと、わかりやすさで一般的に最も広く知られている協奏曲の一つ。若きイタリア人ピアニスト、マウリツィオ・ポリーニが、カール・ベームとウィーン・フィルハーモニーの黄金コンビの好サポートを得て行ったこの録音は、作品の本質を的確に捉えた詩情溢れる演奏として高い評価を得ています。明るい楽想に満ちた「ピアノのための協奏曲第19番」は、バロック音楽時代から出尽くした和声進行と思える単純なもので、ここまで感情表現できてしまうとは。全体に喜ばしい気分が溢れています。ステレオ録音。1976年録音。
アナログLPの可能性を徹底的に追求した新たなハイエンド・シリーズ“100% Pure LP” 第2弾。本作は、1976年収録、30歳代半ばのピアニスト、マウリツィオ・ポリーニの端正な美しいソロと、巨匠カール・ベーム&ウィーン・フィルによる滋味溢れるあたたかい演奏が奏でる極上のモーツァルトを録音したアルバム。
- 品番
- 34-12212
- 商品名
- FR DGG 2530 716 ポリーニ モーツァルト・ピアノ協奏曲
- レコード番号
- 2530 716
- 作曲家
- ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
- 演奏者
- マウリツィオ・ポリーニ
- オーケストラ
- ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
- 指揮者
- カール・ベーム
- 録音種別
- STEREO
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- ジャケット状態
- M-
- レコード状態
- M-
- 製盤国
- FR(フランス)盤
ブルーライン
黄色地に黒文字。リムに青い二重線が引かれたラベル。通称、BLUE LINE と呼ばれています。
黄色地に黒文字。リムに青い二重線が引かれたラベル。通称、BLUE LINE と呼ばれています。
BLUE LINE, STEREO 1枚組(120g), Release 1976。
- オーダーは
- 品番 / 34-12212
- 販売価格
- 2,000 円(税別)
入手のメインルートは、英国とフランスのコレクターからですが、その膨大な在庫から厳選した1枚1枚を大切に扱い、専任のスタッフがオペラなどセット物含む登録商品全てを、英国 KEITH MONKS 社製マシンで洗浄し、当時の放送局グレードの機材で入念且つ客観的にグレーディングを行っております。明確な情報の中から「お客様には安心してお買い物して頂ける中古レコードショップ」をモットーに運営しております。
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