「クラシック音楽専科ガイド」
オリジナル稀少盤、アナログ・レコード優秀録音盤のアナログサウンド!
オリジナル稀少盤、アナログ・レコード優秀録音盤のアナログサウンド!
1960年代、70年代、80年代までのクラシック音楽のアナログLPレコードの、欧米で発売された当時の『オリジナル盤』初版盤、レアなレコードぞろい。優秀録音と評価の高い録音をメインにコンディションの良いものを案内しています。
2020年01月16日
正しい表現を身に付けるということ*師弟の鑑 ムター、カラヤン指揮ベルリン・フィル ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲
ルーツを持つことは大切で、敬意を払って誇るものです。
音楽は世界共通の言語です。国も、性別も職業も、宗教も歌ったり、楽しんだりすることに関わらない。様々な国の音楽を聴いて、その国に想いを馳せ、その曲自体を楽しむことは、まことに正しいし、音楽の持つ偉大な力のひとつだと思います。音楽を聴いて幸せな気持ちになったり、癒されたりする。何より、生きる喜びを人とシェアできるのが音楽の素晴らしさです。しかし、言葉には様々な種類の言語があり、知らない言語との会話は理解できない。同じ九州内に生活していても、まともな会話にならないことも有るでしょう。それなのに、一方で音楽が「世界共通語」であるという誤った認識が従来よりある。音楽を楽しむだけなら、それで充分なのですが音楽をプレイする立場がそれでは困る。
『ルーツは誰ですか』と、2016年9月、長崎・佐世保で活動しているフルート奏者に問うた。ところが彼女の取り巻きが憤りを込めて「彼女の音楽は何かに似ているというものではない」と得意気に答えた。
ポロネーズはどういう踊りかを知ることがショパンの正しい演奏の理解になると勧められるのは今では良く有ること。チャイコフスキーのロシアの風土はトレパークが大事だ。ベートーヴェンの旋律はウィーンの民謡を借りている。モーツアルトのきらきら星変奏曲はフランスの遊び歌だし、初めてモーツアルトを聴いたトルコ人は、こんな子供だましが音楽なのか、といって笑ったそうだ。
同じ西洋の音楽であっても、ベートーベンばかり聴いていて初めてバッハを聴いたときは全く違う音楽のような印象を受ける。同じ作曲家であっても初めて聴く曲には、なんだかよく分からないという印象を持つ。何度も聴いている内に、その曲の良さや悪さが理解できるようになる。
「音楽的に弾く(吹く)」と言う意味をとり違えている演奏家は憐れです。
ジャケットのカラヤンとのツーショットを見ると、まさにふくよかな女子高生っていう感じで巨匠と笑顔を交わしている若いムター。レコードに針を降ろして、ワクワク動機が高ぶるリズムを刻む前奏と同期してソロの登場を待つ。そして聴いたムターのヴァイオリンの自身に満ちた魅力的な歌いまわし。華やかな話題のデビュー盤を聴いて、及第点止まりだった天才少女、いつの間にかフェードアウトしていた天才少年のレコードは、あまた聞いてきた。天才少女として、カラヤンのバックアップのもと華やかにデビューした彼女だけれど、その後の活躍を見ると、決して期待を裏切っていないことが判る。それは、カラヤンと録音したすべての協奏曲に言えるものだが、カラヤン、ベルリン・フィルとの共演であることが、このディスクの存在価値を高めている魅力である。1979年の演奏で古いが、この演奏への自身が感じられる。若き日のムターの演奏を楽しむことができます。ベートーベンのヴァイオリン協奏曲は屈指の名曲だけにすぐれたディスクが多数存在するので、その中に割って入るのは難しいとは思うが悪い演奏ではない。ぜひとも聞きたい演奏のひとつだと思います。
本盤におさめられたベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲は、カラヤンの秘蔵っ子であったムターとともにスタジオ録音を行った演奏だ。カラヤンはムターの演奏をオーディションで聴き「奇跡のようなヴァイオリニストを発見した」と絶賛し、1977年にザルツブルグで共演した。これが大きな反響を呼び、翌78年には初録音をカラヤン指揮ベルリン・フィルの伴奏で行った。この時、ムターは僅かに14歳だったが、デビュー・アルバムとなったモーツァルトのヴァイオリン協奏曲第3番、5番で、すでに彼女は揺るぎのない安定した技術と大家のような風格を持っていた。その後、ムターは20歳になるまでカラヤンとベートーヴェン、メンデルスゾーン、ブラームス、ブルッフ、チャイコフスキーといった超有名協奏曲を録音していった。
当時、いまだハイティーンであったムターに対して、カラヤンは同曲を弾きこなせるようになったら録音しようと宿題を出したとのことである。しかしながら、懸命の練習の結果、同曲を弾きこなせるようになったムターであったが、その演奏をカラヤンに認めてもらえずに、もう一度宿題を課せられたとのことである。それだけに、本演奏には、ムターが若いながらも一生懸命に練習を積み重ね、カラヤンとしても漸くその演奏を認めるまでに至った成果が刻み込まれていると言えるだろう。カラヤンは、協奏曲録音においては、とかくフェラスやワイセンベルクなどとの演奏のように、ソリストがカラヤン&ベルリン・フィルによる演奏の一部に溶け込んでしまう傾向も散見されるところだ。しかしながら、ムターとの演奏では、もちろん基本的にはカラヤンのペースに則った演奏ではあるが、ムターの才能と将来性を最大限に引き立てようとの配慮さえ見られると言える。音楽を演奏するのに大切なメロディー、ハーモニー、リズムは民族や文化、宗教の理解が必要です。それぞれの国の音楽を演奏して、その国の音楽を知った気になってしまうのは、まことにおこがましく、恥ずかしく、恐ろしいことです。
ヨーロッパ音楽の伝統の何たるかをしっかり把握していないものは、聴いていて虚しいばかりです。それはジャズでも同様です。ジャズには技法と作法があると黒田卓也さんが説いている。ジャズの歴史はクラシック音楽ほどではありませんが、歴史を知っているか知っていないかがミュージシャンには大切だ。インタープレイの相手が、どこの時代が好きなのかという言葉(言語)がわからないと会話ができない。ジャズ・ミュージシャン同士で重要視されている『NOW'S THE TIME』に関心がないと、アドリブもまともに出来ないでしょう。
それを置き去りにしてしまっている「楽器を弾ける」演奏家が郎党を組んでいるのは、どうしたもんじゃろの。One Step on a Mine, It's All Over ― 彼らは自分たちが育った街を自慢できるだろうか、胸はって自分の会社を誇れるだろうか。またそれとは別に「音楽的に弾く」と言う意味をとり違えている人を見ました。これは下手をすると一生引きずってしまうでしょうね。ちょっとかわいそう。日本人は器用な民族なので、真似をして良いのです。そして先達に敬意を忘れずに、ルーツを誇りましょう。
ジャズのライヴでアドリブが、ただのメンバー紹介で、全くアドリブの様式に成っていない演奏は気持ち悪いが、最後で何十秒も長々と音を引っ張っているのも閉口してしまう。それは自分だけのエクスタシーに酔っているだけで、聴き手を疎かにしている演奏だ。音楽を聴いてもらうというのは、どちらが主体なのか、自分たちの満足を満たすのはリハーサルのうちに済ませて欲しいと思う。お金をもらって聴いてもらっていることを忘れてはいけない。特に、プロとして聴衆の方々に、瞬間芸術であるこの「音楽」を提供する場合には、もっと謙虚に、もっと慎重であるべきだと思います。必ずしも、その国、言葉のエキスパートであるべき、と考えるのは適切だとは思いません。ただ、日本人である以上、一流のプレーヤー足り得るためには、器用に逃げないで自分の血の中にない部分については学び取る必要があるのです。どんなに個性的な演奏も、結局は独善的なもので専門家的に聴けば説得力はありません。
通販レコードのご案内 高貴でありながら雄大な作風を示し、独創性も存分に発揮された傑作として親しまれている協奏曲。

ベルリン・フィルの迫力も頂点に達している。個々の楽器が当然のように巧いし、全体がよく揃っている。ムターもカラヤンの意図を良く理解している。カラヤンの教えに忠実に弾いているのか、2人共に同じ目標を目指していたからか、現在のムターのスタイルも延長線上にあるのでカラヤンの美点を吸収したのかもしれない。音場はワンポイント録音のような広がりがあり、ドイツ・グラモフォンらしい切れもある。初期のデジタル録音の良さが出た優秀録音盤と言っていい。
彼女は1979年にカラヤンの指揮でベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲を録音していましたが、ほぼ四半世紀を経たクルト・マズア指揮ニューヨーク・フィルハーモニックとの演奏では一段と風格を増した堂々たる演奏を繰り広げています。
当時カラヤンの秘蔵っ子としてベルリン・フィルといくつも協奏曲を録音した中の一つ。15歳から共演している彼女はすでに完成の域に達していて、凄みすら感じさせる。現在ではヴァイオリンの女王となったムターの天才少女時代の鮮烈な記録です。
1979年9月、12月ベルリン、フィルハーモニーでの、ステレオ・セッション録音
カラヤンの伝記を著したリチャード・オズボーン氏が、モーツァルトの協奏曲の演奏の項で、「高速のスポーツカーに乗った可愛い娘を追いかけて、曲がりくねった慣れない田舎道を飛ばす。」と記しているが、本盤のベートーヴェンの協奏曲の演奏も、正にそのような趣きを感じさせる名演であると言える。
本盤の演奏におけるムターのヴァイオリンは、いつものムターのように骨太の音楽づくりではなく、むしろ線の細さを感じさせるきらいもないわけではないが、それでも、トゥッティにおける力強さや強靭な気迫、そしてとりわけ緩徐楽章における伸びやかでスケールの大きい歌い回しなど、随所にムターの美質を感じることが可能だ。
ムターの個性が全開の演奏ということであれば、マズア指揮ニューヨーク・フィルハーモニックとの演奏の方を採るべきであるが、オーケストラ演奏の重厚さや巧さなどと言った点を総合的に勘案すれば、本演奏の方を断然上位に掲げたいと考える。カラヤン&ベルリン・フィルは、本演奏の当時は正にこの黄金コンビが最後の輝きを見せた時期でもあったが、それだけに重厚にして華麗ないわゆる“カラヤンサウンド”を駆使した圧倒的な音のドラマは本演奏においても健在であり、ムターのヴァイオリンをしっかりと下支えしているのが素晴らしい。
元来レパートリーの広い人で、ドイツ系の指揮者といえば大指揮者といえども、ドイツ音楽にかぎられるが、カラヤンは何をやってもよく、その点驚嘆に値する。
本盤の演奏におけるムターのヴァイオリンは、いつものムターのように骨太の音楽づくりではなく、むしろ線の細さを感じさせるきらいもないわけではないが、それでも、トゥッティにおける力強さや強靭な気迫、そしてとりわけ緩徐楽章における伸びやかでスケールの大きい歌い回しなど、随所にムターの美質を感じることが可能だ。
ムターの個性が全開の演奏ということであれば、マズア指揮ニューヨーク・フィルハーモニックとの演奏の方を採るべきであるが、オーケストラ演奏の重厚さや巧さなどと言った点を総合的に勘案すれば、本演奏の方を断然上位に掲げたいと考える。カラヤン&ベルリン・フィルは、本演奏の当時は正にこの黄金コンビが最後の輝きを見せた時期でもあったが、それだけに重厚にして華麗ないわゆる“カラヤンサウンド”を駆使した圧倒的な音のドラマは本演奏においても健在であり、ムターのヴァイオリンをしっかりと下支えしているのが素晴らしい。
ヘルベルト・フォン・カラヤン(オーストリア 1908〜1989)
カラヤンはその魅力的な容貌と優雅な身のこなしでたちまちにして聴衆の人気をとらえ、たんにこの点から言ってもその人気におよぶ人はいない。しかも彼の解釈は何人にも、そのよさが容易に理解できるものであった。芸術的に高度のものでありながら、一種の大衆性をそなえていたのである。元来レパートリーの広い人で、ドイツ系の指揮者といえば大指揮者といえども、ドイツ音楽にかぎられるが、カラヤンは何をやってもよく、その点驚嘆に値する。
通販レコード詳細・コンディション、価格
プロダクト
Ludwig van Beethoven - Anne-Sophie Mutter, Berliner Philharmoniker, Herbert von Karajan - Violinkonzert - Deutsche Grammophon – 32 938 3- レコード番号
- 32 938 3
- 作曲家
- ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
- 演奏者
- アンネ=ゾフィ・ムター
- オーケストラ
- ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
- 指揮者
- ヘルベルト・フォン・カラヤン
- 録音種別
- STEREO
BLUE LINE, STEREO 1枚組(110g), Release 1980。
コンディション
- ジャケット状態
- M-
- レコード状態
- M-
- 製盤国
- DE(ドイツ)盤
通販レコード
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販売価格 | 3,000円(税別) |
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