「クラシック音楽専科ガイド」
オリジナル稀少盤、アナログ・レコード優秀録音盤のアナログサウンド! 

1960年代、70年代、80年代までのクラシック音楽のアナログLPレコードの、欧米で発売された当時の『オリジナル盤』初版盤、レアなレコードぞろい。優秀録音と評価の高い録音をメインにコンディションの良いものを案内しています。


2019年11月16日

DECCAの重厚にして豪快な☆壮大かつ凝縮力のある モントゥー指揮ロンドン響 シベリウス・交響曲第2番

通販レコードのご案内 モントゥー唯一の録音 ― 豊かな響きに支えられた、壮大かつ凝縮力のある演奏。

JP LONDON K38C70023 モントゥー・ロンドン響 シベリウス・交響曲2番《ザ・スーパー・アナログ・ディスク FFSS LONDONレーベル 190グラム重量盤》JP LONDON K38C70023 ピエール・モントゥー ロンドン交響楽団 シベリウス・交響曲2番 フィンランドの国民的大作曲家シベリウスは、7曲の番号付きの交響曲を残していますが、最もポピュラーなのがこの第2番。北欧の森と湖の自然を思わせる抒情性とロマンティックな情熱に満ちた名作です。シベリウスの《交響曲第2番ニ長調 作品43》はフランス生まれの大指揮者ピエール・モントゥーが残した唯一のシベリウス録音として知られる、洗練の中にもぬくもりを忘れない格調高い演奏で、モントゥーを語る上では欠かせない晩年に遺した名盤の一つ。
  1. 比類なき広大な周波数レンジ(10Hz~35KHz)
  2. めざましいトランジェント特性(卓越した解像度)
  3. 迫真のエネルギー感(瞬発力ある圧倒的な迫力)
  4. 低歪率(清澄な透明感、混濁のない音質)
  5. アナログの精密度(キメが細かい、なめらかな肌触り)
等のクオリティを有し、特別高品質材料を使用した超重量レコード(180g)に特別限定プレス
 と謳われたこのレコード盤の宣伝文句は30年前は「誇大広告」と不審に思いましたが、オーディオ装置止揚した故か、やはり一級のオーディオファイル盤として再認識できました。
 イギリスには以前よりシベリウスの演奏史が多くあるため、シベリウスが活躍したフィンランドに限らず北欧以外のヨーロッパにおいてはオーケストラにとっても十分親和性の高い曲であり、晩年のモントゥーにとってレアな曲とは言え慈しみのある解釈はステレオ初期においても名盤と評価されていました。また、1963年の第6回大阪国際フェスティヴァルでの来日時に、「エニグマ変奏曲」と共に日本で演奏されたことでも広く知られています。
 モントゥーの指揮は冒頭から引きつけるものがある。一言で表現すれば〝大人の風格〟か、明快さ、明朗な演奏。若手のやる気満々の指揮者のような情熱の発散ぶりに驚きを禁じ得ません。メカニックな響きはどこにもなく、細部を緻密に掘り下げるのではなく、全体の曲の雰囲気作りと大きな有機的なフレージングを信条とした演奏は、今聴いても新鮮です。曖昧な部分がなく、それでいてスケールは極めて大きい。テンポにもフレージングにもまったく無理がなく、表情はさりげないのに味わいがあって滋味豊か。
 モントゥーは、ブルーノ・ワルターと同じで70歳を過ぎてから益々意気盛んといった感じの人物者。健康的な快速テンポはこの老人の何処に潜んでいるのだろうか、微妙なニュアンスの豊かさ、スポーツ的にとどまらない陶酔感、推進力を裏付ける音楽性 … 。晩年残された録音は全て傾聴に値するといいたくなるほどの名演揃いで、加えて、最晩年になってもあまり衰えることの無かった気力・体力にも恵まれた所為か、ステレオ録音にも素晴らしい演奏がたくさん残されている。何かと共通点の多いワルターとモントゥー、永遠に其の名を刻む大家と言えよう。
 若いが年寄りめいた演奏をする指揮者が多い昨今、モントゥーのような指揮者が現れる事希求します。しかし思うにモントゥーというマエストロは、「春の祭典」のセンセーショナルな初演等々近代音楽で名を馳せましたが、晩年に近づくにベートーヴェンやブラームスなどの古典モノに傾倒した指揮者ですね。同時期のドヴォルザークの交響曲第7番も唯一の録音。響きの豊かさでもさることながら、気品がありながらも高揚する場面も随所に備えた、まさにこの曲を味わうには最適の盤です。当時まだ第7番はそれほど録音される機会は少なかった作品であり、どちらかと言うと有名な第8番や第9番と多少異なり、民族色を前面に出した解釈が多い曲でしたが、いち早く曲の魅力をグローバルに打ち出したモントゥーの指揮は出色でした。
 現在では英デッカ・レーベルで聴くことが出来るが、初発はRCA LIVING STEREO レーベルからリリースされた。録音場所はキングスウェイ・ホールで音質は低域は厚くないが明確で良好。もちろん本盤は欧州セッションですから、蜜月関係にあった英デッカチームのミシャエル・プレムナー、エンジニアは大御所ケネス・ウィルキンソンが担当した録音だ。日本ビクタープレス盤、ステレオ録音。
1958年6月18〜20日ロンドン、キングスウェイ・ホールでのモノラル&ステレオ録音。優秀録音、名演、名盤。ほぼノーノイズのミント盤。


モントゥのシベリウスは当時アメリカRCAとイギリスDECCAの業務提携により録音をデッカが担当、RCAが発売と言うスタイルで世に出ました。ジョン・カルショウとケネス・ウィルキンソンという、名プロデューサーと名録音エンジニアによるソリッドなサウンドです。


ステレオはロンドン

 ステレオ録音黎明期(れいめいき)1958年から、FFSS(Full Frequency Stereo Sound)と呼ばれる先進技術を武器にアナログ盤時代の高音質録音の代名詞的存在として君臨しつづけた英国DECCAレーベル。レコードのステレオ録音は、英国DECCAが先頭を走っていた。1958年より始まったステレオ・レコードのカッティングは、世界初のハーフ・スピードカッティング。この技術は1968年ノイマンSX-68を導入するまで続けられた。英 DECCA は、1941年頃に開発した高音質録音ffrrの技術を用いて、1945年には高音質SPレコードを、1949年には高音質LPレコードを発表した。その高音質の素晴らしさはあっという間に、オーディオ・マニアや音楽愛好家を虜にしてしまった。
 その後、1950年頃から、欧米ではテープによるステレオ録音熱が高まり、英DECCAはLP・EPにて一本溝のステレオレコードを制作、発売するプロジェクトをエンジニア、アーサー・ハディーが1952年頃から立ち上げ、1953年にはロイ・ウォーレスがディスク・カッターを使った同社初のステレオ実験録音をマントヴァーニ楽団のレコーディングで試み、1954年にはテープによるステレオの実用化試験録音を開始。この時にスタジオにセッティングされたのが、エルネスト・アンセルメ指揮、スイス・ロマンド管弦楽団の演奏によるリムスキー=コルサコフの交響曲第2番「アンタール」。その第1楽章のリハーサルにてステレオの試験録音を行う。アンセルメがそのプレイバックを聞き、「文句なし。まるで自分が指揮台に立っているようだ。」の一声で、5月13日の実用化試験録音の開始が決定する。この日から行われた同ホールでの録音セッションは、最低でもLP3枚分の録音が同月28日まで続いた。
 そしてついに1958年7月に、同社初のステレオレコードを発売。その際に、高音質ステレオ録音レコードのネーミングとしてffss(Full Frequency Stereophonic Sound)が使われた。以来、数多くの優秀なステレオ録音のレコードを発売し、「ステレオはロンドン」というイメージを決定づけた。

通販レコード詳細・コンディション、価格

レコード番号
K38C70023
作曲家
ジャン・シベリウス
オーケストラ
ロンドン交響楽団
指揮者
ピエール・モントゥー
録音種別
STEREO

JP LONDON K38C70023 モントゥー・ロンドン響 シベ…JP LONDON K38C70023 モントゥー・ロンドン響 シベ…

FFSS LONDONレーベル, STEREO 1枚組(190g), 1988年リリース最初期スーパーアナログ。

ジャケット状態
M-
レコード状態
M-
製盤国
JP(日本)盤

K38C700**番号付した最初期キングスーパーアナログ盤は一級のオーディオファイル盤として高名な米国モービルフィデリティ盤と同じ横浜・日本ビクター・プレス盤。後にキング・プレスが出来るようになりました。

詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。
 
オーダーは 品番 / 34-23395
販売価格 4,000円(税別)
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プライバシーに配慮し、会員登録なしで商品をご購入いただけます。梱包には無地のダンボールを使用し、伝票に記載される内容はお客様でご指定可能です。郵便局留めや運送会社営業所留めの発送にも対応しております。

入手のメインルートは、英国とフランスのコレクターからですが、その膨大な在庫から厳選した1枚1枚を大切に扱い、専任のスタッフがオペラなどセット物含む登録商品全てを、英国 KEITH MONKS 社製マシンで洗浄し、当時の放送局グレードの機材で入念且つ客観的にグレーディングを行っております。明確な情報の中から「お客様には安心してお買い物して頂ける中古レコードショップ」をモットーに運営しております。



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