初期盤・クラシックレコード専門店「RECORD SOUND」
「クラシック音楽専科ガイド」
オリジナル稀少盤、アナログ・レコード優秀録音盤のアナログサウンド! 

1960年代、70年代、80年代までのクラシック音楽のアナログLPレコードの、欧米で発売された当時の『オリジナル盤』初版盤、レアなレコードぞろい。優秀録音と評価の高い録音をメインにコンディションの良いものを案内しています。


2011年11月25日

ブルーノートレコード・オリジナル プレッシングガイド

テレビのお宝鑑定団で、ブルーノートのレコードに20万の値段がついたのが数年前にオリジナル盤への日本人の関心に火をつけたようです。中でも『クール・ストラッティン http://amzn.to/sAtm6P 』だったら50万円には成るんじゃないかと、今では言われています。しかし、これはオリジナル盤=初版盤で在るので念の為。それに高額なオリジナル盤は投機目的ではなく、愛聴することをお願いします。

と、いうのも。未開封盤を大事にとってらっしゃる事。ショップから届いたままヴィニールに包まれたままのレコードは、高温多湿の日本の住生活には耐えられないものです。見た目は綺麗でもレコード溝の奥深くに埃がこびりついていたりして、レコード表面のスリキズ以上にやっかいです。
さて、ブルーノートはジャズ音楽の専門レーベルですが、ルディ・ヴァン・ゲルダーのシンプルなセッティングでの録音はクラシック音楽ファンも大好き。クラシックのヨーロッパ盤やアメリカ盤を輸入販売していて、なかでも優秀録音盤を専門としていたのですが常連のお客様からオリジナル盤の見分け方を話しかけられたのがオリジナル盤、初期盤を取り扱うようになったきっかけです。
ブルーノートレコード・オリジナル プレッシングガイドブルーノートのレコードラベルでの初版盤か、再プレス盤かは観るポイントがわかりやすい。白地に青のプリント。実際はこの青色が微妙に違うので、数をこなすことが真贋の見極めに重要なのですが、(1)に住所が入ります。ブルーノートは最初レキシントン・アヴェニューにあり、評判になると西63番街に移ります。それでレキシントン時代にプレスしていたレコードは、この部分が「West 63rdStreet,NYC」と変わり。前者を『レキシントン・ラベル』、後者を『ニューヨークラベル』と呼び分けをしています。印刷の書体も変わるので、書かれている綴りだけでは判定しにくいのですが。
(2)N.Y.C. このニューヨーク・シティの表記に、それぞれにドットがあったり無かったり。(3)はラベルにある溝。『溝あり』、『溝なし(普通はこちらの書き方はしないものですが、ブルーノートは溝のある期間が明確なので表記してある場合があります)』。『深溝』、『浅溝』と書いてある場合もあります。
(4)と(5)は、レコード盤の音楽が終わったあとでスーッと針が流れて最内周で止まるところ、トレイルオフとも言うようです。ここに刻印というものがあります。ブルーノートのレコードでは『RVG』と書かれています。これはブルーノートの責任者のルディ・ヴァン・ゲルダーが『わたしが録音をして、レコード盤のプレスも監修しました』という署名。プレスが若い盤には手書きで書かれていて、多く流通しているのは機械押しです。『1-A』、『2-A』といった数字はスタンパーの番号。プレス枚数には限りがあるので、元型の溝が痛んでくると新しいスタンパーが作られて再びレコードのプレスが行われます。こうしたものの他に耳マークと言われるもの、メッセージの文章が書き込まれていたりもします。



規則性があるように思えますが、レコード番号に欠番があったり、A面とB面でスタンパーが異なっていたりと、そうしたレコード盤に出会った時に助けとなるのが『ブルーノートレコード・オリジナル プレッシングガイド
英語版もレコードファンには話題となり、品切れも続出するほど歓迎されました。それが日本語に訳されて、レイアウトもわかりやすく整理された一冊。レコード盤のマニアでなくても、ブルーノートのジャズ・アーティストに興味があれば録音データとしても読んで楽しいはずです。今年1番の注目書でしょう。



.

https://fm-woodstock.com

通販サイトで毎日入荷、販売しています。

商品検索
同じカテゴリー(《コラム》名曲を話の種に)の記事画像
親しみ易さと気取りのなさには達者なヴィオラがいないとつまらない《アメリカ》カルテット〜クラシック名曲ガイド、これを聞け
谷村新司さんに贈る追悼 素敵に紡がれる言葉 美しい日本語で歌うプレイリスト
素敵に紡がれる言葉 谷村新司が美しい日本語で歌う秋冬の情景50曲プレイリスト
親しみ易さと気取りのなさには達者なヴィオラがいないとつまらない《アメリカ》カルテット〜クラシック名曲ガイド、これを聞け
アコースティックから電気吹込みへ。1925 Recordings ― 昭和100年音楽の旅 第2回
親しみ易さと気取りのなさには達者なヴィオラがいないとつまらない《アメリカ》カルテット〜クラシック名曲ガイド、これを聞け
同じカテゴリー(《コラム》名曲を話の種に)の記事
 親しみ易さと気取りのなさには達者なヴィオラがいないとつまらない《アメリカ》カルテット〜クラシック名曲ガイド、これを聞け (2025-01-20 17:57)
 谷村新司さんに贈る追悼 素敵に紡がれる言葉 美しい日本語で歌うプレイリスト (2025-01-20 03:28)
 素敵に紡がれる言葉 谷村新司が美しい日本語で歌う秋冬の情景50曲プレイリスト (2025-01-18 23:10)
 親しみ易さと気取りのなさには達者なヴィオラがいないとつまらない《アメリカ》カルテット〜クラシック名曲ガイド、これを聞け (2025-01-18 06:00)
 アコースティックから電気吹込みへ。1925 Recordings ― 昭和100年音楽の旅 第2回 (2025-01-17 14:01)
 親しみ易さと気取りのなさには達者なヴィオラがいないとつまらない《アメリカ》カルテット〜クラシック名曲ガイド、これを聞け (2025-01-17 03:01)

名盤,魅力,アナログレコード,通販,熊本地震
登録するとコメント可能になります。通常はコメント欄は表示していません。コメントを表示されたくない時はコメントに明示してください。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。