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2015年06月18日

きらクラDON 第136回の回答は、真夏の夜の夢から夜想曲だ。

劇付随音楽「夏の夜の夢」作品61から第7曲、夜想曲の冒頭

Felix Mendelssohn Bartholdy/Ein Sommernachtstraum
夏の夜の夢A Midsummer Night's Dream』は、ウィリアム・シェイクスピアによって1590年代中頃に書かれた喜劇形式の戯曲。全5幕からなる。ヨーロッパでは夏至の日やヴァルプルギスの夜に、妖精の力が強まり、祝祭が催されるという言い伝えがある。劇中でも小妖精のパックや妖精王オーベロンなどが登場する。
国同士の大結婚式が間近に迫っていた。その祝いに芝居をしようと6人の職人が森で芝居の練習をすることに、また時を同じくして、恋仲を引き離されそうな恋人たちがいた。貴族の若者ライサンダーは、ハーミアを好いていたがハーミアの父はディミートリアスという若者とハーミアを結婚させようとしている。ライサンダーとハーミアは夜に抜け出して森で会うことにする。ハーミアはこのことを友人ヘレナに打ち明ける。ディミートリアスを愛しているヘレナは二人の後を追う。ハーミアを思うディミートリアスもまた森に行くと考えたからだ。かくてアテネ近郊の森に脚を踏み入れた2組の貴族や職人、10人の人間が、夏至の夜に森に集う妖精たちと遭遇することになる。
一方、妖精の王と女王は養子を巡りけんかをしている。妖精の王はパックに媚薬を託し女王のところに行かせる。妖精の王は媚薬で女王の気持ちを変えさせようと思ったのだ。キューピッドの矢の魔法から生まれたこの媚薬は、目を覚まして最初に見たものに恋してしまう作用がある。女王のところへ行く途中でパックが森で眠っていたライサンダーたちにもこの媚薬を塗ってしまうことで、ライサンダーとディミートリアスがヘレナを愛するようになり、4人の関係があべこべになってしまう。しかし、結局は妖精の王がすべての魔法を説いて円満な結末を迎える。

「父の言いつけに背く娘は死刑とする」という古い法律に則って、父親は国王シーシアスに娘ハーミアを死刑にすることを願い出ざるを得ない。国王シーシアスは古い法律に内面悩むものの、自らの結婚式までの4日を猶予としてハーミアへ与えディミートリアスと結婚するか死刑かを選ばせると苦肉の命を下す。
古い法律に縛られなくてはいけないのか、現在、日本の憲法第9条を巡って国会で熱気を帯びている集団的自衛権も70年前の憲法が現代にそぐう物かというところに有るのだろう。

さて、シェークスピアの言いたいことはさておきメンデルスゾーンの音の風景画家と称賛される腕前が発揮されている。

Felix-Mendelssohnシェイクスピアの戯曲『夏の夜の夢』が元になっている。中でも『結婚行進曲』が非常に有名。序曲 ホ長調 作品21は1826年に作曲された。この作品を完成したときメンデルスゾーンはわずか17歳であったが作品は驚異的な完成度と豊かな創意を誇っている。序曲に感銘を受けたプロイセン王フリードリヒ・ヴィルヘルム4世の勅命により、メンデルスゾーンは1843年に序曲の主題も再利用して『夏の夜の夢』上演のための付随音楽作品61を作曲することとなった。その際、作品21はそのまま序曲として流用された。作品21と作品61は従って別々の時期の作品であるが、作品61の全曲または抜粋が演奏される際には作品21も共に演奏されることが多い。もとはメンデルスゾーンが姉のファニーと楽しむためのピアノ連弾曲として書いたものであった。

劇付随音楽「夏の夜の夢」作品61の第7曲、夜想曲は第3幕の終わりで演奏されます。劇中に出てくる2組の恋人たち(ライサンダーとハーミア/ディミトリアスとヘリーナ)が森の中で眠る情景を描いています。
ホルンの演奏するロマンティックなメロディが大きな聞き所です。中間部以降は弦楽器のしっとりとした響きが絡んできます。…と、序曲は17歳の時の作曲で作品番号21。主題も序曲から劇付随音楽に流用されているので落ち着いて聞かないと勇み足になりそうだ。この辺りが番組としての引っ掛けか。
今回のニアピンも楽しみだ。

きらクラDONの出題された音は、最初のホルンのゆったりした和音。メロディは一括り聴くことが出来た。、、、歌劇の序曲だろうか、良く聞いていた時期のある曲だ。思い出せそうで曲目が出てこない、まどろっこしい。ゆっくりしたホルンの調子からウェーバーかなと最初思いました。
しかし、シューマンかなぁ。その時代、前記ロマン派の音楽だろう。色々考えながらラジオを聞いていました。そこに番組中でふかわりょうさんがセレナーデの話をしていて閃いた。セレナーデは小夜曲。貴族たちが夜の食事の後に夕方の野外で演奏された音楽です。ゲームをしたり、歓談をしたり、トランペットやホルン、打楽器など、小部屋ではうるさすぎて使い物にならない楽器でも利用することができた。場を盛り立てたり、内緒の会話を聞き取りにくくする役割もあったのだろう。その後、アベックが出来て夜想曲で眠りにつく。
メンデルスゾーンの傑作、夏の夜の夢◎そのエッセンシャル2種



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