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2015年08月17日

【夏休みの宿題】 きらクラDON 第144回の出題「頭はどうれ」。その全曲。

今日の放送は特別番組「今日は一日“世界地名ソング”三昧」でお休みの NHK-FM きらクラ(2015年8月9日放送)の出題は通常のきらクラDONの他に、夏休みの宿題が出ていた。

出来栄えは傑出した下品さ●カラヤン指揮フィルハーモニア管 チャイコフスキー:序曲「1812年」 Op.49 他
今日は「頭はどうれ』、、、曲のしっぽで曲目を当てる『アウトトロDON』の発展形で、曲の終わりを聞いて解答例の中から選ぶ方法となった。解答の締め切りが8月21日の木曜日だったかな、少しゆとりがありますね。答え合わせは8月末になる。出題は動画の15分調度のところからでした。




解答番号①。モーツァルトの歌劇「魔笛」序曲の冒頭。三回繰り返される三回の和音が特長。
 和音一回だと、ベートーヴェンのエンペラーと間違いやすい。


解答番号②。ショスタコーヴィチの交響曲第5番の第4楽章「革命」の冒頭。この交響曲は、ビゼーのカルメンから「ハバネラ」や、「ジプシーの歌」、「セギディーリャ」のフレーズが主題として引用される。ショスタコーヴィチはイタリア、ドイツ、フランスの有名曲から気軽に借用して曲作りに役立てている。
 最近話題のパクリやトレースではなく、引用として明確。ちょっと聞いただけでは曲名当てが判断しにくい。


解答番号③。チャイコフスキーの祝典大序曲「1812年」の冒頭。この曲は、大砲の音が演奏に重ねられたり、教会の鐘が鳴り渡る様子を模倣して演奏されるのでダイナミックさで人気がある。しかし、そういう効果が目隠しとなって旋律は聴きこまれていないかもしれない。
 出題は大砲の音、鐘の音が鳴り止んだ後の後奏部分。曲の冒頭は低い弦楽器で始められるが、原典版という版で演奏したカラヤンの録音では、男性コーラスがロシア正教の聖歌を歌う。この演奏で聴くと曲の印象は違ってくるだろう。
 尚、この曲ではフランス国歌の「ラ・マルセイエーズ」が引用される。攻めてくるフランス軍をロシア軍が打ち負かし、フランス国歌は散り散りに断片化して行き、敗走するフランス軍を描写している。ナポレオンのロシア進行を描いた音楽絵巻となっている。
 でも、1812年時点には「ラ・マルセイエーズ」はフランス国家には成ってなかった。 ― 1804年、ナポレオン・ボナパルトが皇帝になると、「暴君(専制君主)を倒せ」という部分の暴君(ティラン)は世襲君主全般をさすことから、国歌を『門出の歌』に変更し、『ラ・マルセイエーズ』は第一帝政から王政復古にかけては、特別な許しがある場合を除いては、公の場で歌うことは禁止されていた。



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